
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
理学療法士(PT)を目指す就活学生の皆さん、求人票の「筆記試験」「小論文」の文字を見て、エントリーを諦めていませんか?

実は、面接だけしかない
求人票だけ見てる…。

う~ん、正直言って、
それは勿体ない。
実は、求人票の試験項目には、学生側があまり意識していない“役割の違い”があります。
筆記試験や、小論文の対策に時間をかけすぎてしまう学生がいる一方、評価されるポイントを最初から押さえている学生もいます。
この記事では、理学療法士専門学校の教員として9年間、100人以上の就活指導をしてきた立場から、採用試験で見られているポイントを整理したいと思います。
筆記試験・小論文は「魔除け」のため
筆記試験や小論文は、就活の中で一番不安を感じやすい部分ですよね。

ですが実際には、ここで合否を細かく競っているケースは多くありません。

え、そうなの?

うん。実は合否を左右する
影響はかなり小さいよ。
実は、筆記試験や小論文は、意識の低い学生をふるいにかける「魔除け」だと、知り合いの就職担当者の多くが話してくれます。
実は、採用の本番は他にあるんですね。
採用の主軸はグループディスカッション
病院の採用試験で、面接以外で採用に影響する場面はどこか。答えは、ほぼ例外なくグループディスカッション(GD)です。

でも、GDって発言が多い
人が有利なんじゃ…?

それ、学生が一番
勘違いしてるところ。
GDで見られているのは、「目立つかどうか」ではありません。
- 話を整理できているか
- 相手の意見を理解しているか
- 場の流れを止めていないか
つまり、一緒に現場で働けるかどうかは、筆記試験や小論文ではなく、GDで判断しているということになります。
グループディスカッションで評価される学生の共通点
就活におけるGDで高評価を受ける学生には、はっきりした共通点があります。

それは、よく話すことでも、鋭い意見を言うことでもありません。

じゃあ、何を見られて
評価されるの?

ひと言で言うなら、
「安心感」だね。
それでは、GDで高評価を受けた学生の共通点を、3つに分けて整理していきます。
議論を前に進められるか
話が脱線しそうになったときに、自然に論点を元に戻せる。
意見が出そろったところで、要点を簡単にまとめられる。
こうした動きができる学生は、面接官から見ると採点評価が安定します。
周囲を見て行動できるか
発言が少ない人に、さりげなく話を振れる。
対立しそうな意見を、角が立たない形でつなげられる。
目立たなくても、場を回している学生は確実に見られています。
知識より「一緒に働く姿」を想像させるか
グループディスカッションは、討論の場ではありません。
ここで見られているのは、正解を言えるかどうかではなく、この学生と一緒に現場で働けるかどうか。
だからこそ、正論を並べるだけの学生や、発言数だけを稼ごうとする学生は、評価が伸びにくくなってしまうんですね。
役割がなくても評価される行動
グループディスカッションでは、司会や書記などの役割を取らないと評価されない、
そう思っている学生は多いです。

え、役割がなくても、
評価はされるの?

実は、役割がない学生の
ほうが差をつけやすいよ。
「今、何の話?」をそっと確認する
話が進んでくると、「何の話をしていたんだっけ?」と分からなくなる人が出てきます。
そんなときに_
「今は〇〇について話してますよね」
「この2つの選択肢で迷っていますよね」
と、軽く声をかける。
それだけで、場の空気は一気に落ち着きます。
まとめを急がせない
早く結論を出そうとして、話を切り上げてしまう学生もいます。
でも_
「もう少し意見を聞いてもいいかも」
「さっきの話、もう一度確認しませんか?」
こう言える学生は、かなり評価されます。
なぜなら、焦らせない人は、現場でも安心して任せられるからです。
みんなの話をつなぐ役になる
自分の意見を強く出さなくても大丈夫です。

「Aさんの意見は、ここがポイントですね」
「Bさんの話と、共通点がありますよね」
こんな一言で、議論は前に進みます。
目立たなくても、場を整えている人は、ちゃんと見られています。
グループディスカッションでやりがちなNG行動
GDが苦手な学生ほど、無意識のうちに評価を下げる動きをしてしまいます。
ここでは、よくあるNG行動だけ押さえておきましょう。
とにかく発言しようとしてしまう
沈黙が怖くて、とりあえず何か話そうと、変なタイミングでカットインしてしまう。
「どっちも大事だと思いますよ」
「へぇ~、どうなんですかね~」
「ちょっと話を戻していいです?」
でも、中身のない発言や流れを止める一言は、かえってマイナスになります。
大事なのは、話すことより「今、何が必要か」を見ることです。
自分の意見を通そうとする
正しいことを言っているのに、言い方やタイミングが悪いと評価が伸びません。
「その考え方は違うと思います」
「この案がいいって言いましたよね」
「それって効率悪くないですか?」
こういう学生は、自分の意見を押しすぎていることが多いです。
GDは説得の場ではありません。こうならないよう、伝え方には細心の注意を払いましょう。
話を聞いているだけで終わる
逆に、「変なことを言ったらどうしよう」と思って、ずっと聞き役に回ってしまう…。

これも、評価されにくいパターンです。
何とか笑顔をキープし「それ良いですね」など一言でいいので、その場に関わっていることが伝わる動きをしてみましょう。
まとめ|就活で見るべきポイントは、最初から決まっている
病院の採用試験に並ぶ、筆記試験や小論文。それに不安を感じて、動けなくなってしまう学生は少なくありません。
でも実際に、採用を分けているのは、そこではありません。
グループディスカッションでは、知識や正解よりも、一緒に働く姿が見られています。
- 目立たなくても、場を整えられるか
- 自分の意見より、全体を前に進められるか
- 周囲を見て、自然に動けるか
ここが評価の分かれ目です。
だからこそ、筆記試験に振り回されるより、グループディスカッションに集中して取り組んでみて下さいね。

それでは、GDで良い
成果が出ますように。

