教員歴9年が解説!リハビリ職の就活で失敗しないための完全ガイド

リクルートスーツを着た男性。屋外でネクタイをチェックしている様子。リハビリ職種の就活完全ガイドのテキスト入り。 就活・病院見学・面接
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、専門学校で
教員歴9年のダイ吉です!

リハビリ職の就活は、

「何から始めればいいのか分からない」

「病院見学や面接で失敗したくない」

そんな不安を抱えたまま、何となく進めてしまう人が多いと感じています。

プク太
プク太

就活って、結局なにが

正解なの…?

ダイ吉
ダイ吉

失敗をしないためには
全体像を掴むことだよ!

そこで、教員として100人以上の学生を就活指導してきた立場から、就活で「やらなくていい失敗」と、どこで評価が分かれるのか?を整理していきたいと思います。


リハビリ職の就活は「情報の差」で決まる

リハビリ職の就活は、能力や成績よりも「どこまで事前に情報を持っているか」で結果が大きく変わります。

集団面接の様子。女子就活生3名と2人の面接官が面接をしている様子。

同じ学生、同じ学力でも、

  • 病院見学で何を見られているのか
  • 面接でどこが評価ポイントなのか
  • 力を入れるべき選考はどこなのか

を知っているかどうかで、動き方がまったく違ってきます。

まずは、対策を始める前に、就活全体がどんな流れで進むのかを把握するために、リハビリ職の就活スケジュールを整理します。

まず知っておきたい、就活全体の流れ

リハビリ職の就活は、「面接対策から始めるもの」ではありません。

多くの学生が、面接や志望動機ばかりに目が向きがちですが、実際にはその前段階で評価の土台が作られています。

おおまかな流れとしては、

  • 情報収集・病院選び
  • 病院見学(電話・当日の対応)
  • 面接・選考(筆記・GD含む)
  • 内定後の手続き

この順で進んでいきます。

丁寧にやるべき場面、力を入れ過ぎてはいけない場面、この全体像を知っているかが、就活での動きやすさを大きく左右します。

関連記事 病院の筆記試験はただの魔除け!グループディスカッションに集中せよ

求人票の正しい読み方と年収について

多くの就活生は、求人票をきっかけにエントリーに進みます。その際、やはり年収や待遇にどうしても目がいきがちです。

机の上に複数の求人票が重ねて置いてある様子。

ただし、正しく求人票を読めなければ、提示されている金額が何を含んでいて、何を含んでいないのかが分かりません。

同じ給与でも、見え方や実態は病院ごとに異なります。エントリーしてから後悔しないよう、各項目の意味について確認をしておきましょう。

関連記事 教員が教える|理学療法士の求人票で必ず見るべき年収の内訳

次は、多くの学生がつまずきやすい「病院見学の場面」について見てみましょう。

病院見学で何が見られているのか

病院見学は、「雰囲気を見るための行事」ではありません。この段階ですでに、静かに就活は始まっています。

見られているのは、知識量や質問の上手さではありません。

  • 電話をかける時点での対応
  • 病院に入った瞬間の立ち振る舞い
  • スタッフや患者さんへの接し方

病院見学では、こうした事前の電話対応と当日の行動で、「一緒に働く姿が想像できるか」を見られるんですね。

関連記事 病院見学のアポ取り完全ガイド|理学療法士(PT)就職活動の電話マナー

PT・OTの病院見学マナー完全版│服装・質問・当日やるべきこと
リハビリ職の就職・転職は、病院見学からスタート。見学時のマナーと質問が後の面接に大きく影響します。今回は、見学時に押さえておきたいポイントと質問のコツを紹介します。

面接の評価ポイント│全体像

面接というと、「上手に話せるかどうか」が評価されていると思われがちです。

プク太
プク太

いや、上手く話せないと

絶対に落ちるでしょ?

ダイ吉
ダイ吉

う~ん、実はそうとも

言えないんだよね。

実際には、話の上手さよりも、“考え方”“姿勢”が一貫しているかが見られています。

面接官は、一つひとつの回答を点数化しているわけではありません。

  • 話に筋が通っているか
  • 質問に対して、考えて答えているか
  • 現場に出たときのイメージが持てるか

このように「全体の流れ」を見ています。そのため、面接では「何を話すか」よりも、どう組み立てて話しているかが重要になります。

関連記事 理学療法士の面接対策|PDCAの型で「話がまとまらない」を解決

次は、その考え方がもっとも分かりやすく表れる、“志望動機”について見ていきましょう。

志望動機でつまずく学生が多い理由

志望動機は、「きれいに書けるか」「上手に話せるか」が重要だと思われがちです。

就活中の若者。リクルートスーツで履歴書を作成している様子。

でも実際につまずく原因は、内容そのものではありません。

多くの学生が、病院の特徴や強みを探すことに集中してしまい、「なぜ自分がここを選んだのか」という視点を後回しにしています。

その結果、ただ履歴書を音読するような話し方になり、面接官の印象に残らなくなってしまうんですね。

志望動機は、正解を当てにいくものではなく、考え方の流れを伝えるものです。

関連記事 【PT】面接官の心に刺さる志望動機!100人に伝授した簡単メソッド

ここに気が付けるかどうかで、志望動機の出来は大きく変わります。

面接での回答が上手くいかない原因とは

面接練習のあと「話す内容が薄かった…」と反省する学生は多いですが、真の原因は内容ではなく「話し方の順番」にあります。

面接官2人と男性の就活生の面接風景。就活生は緊張している様子。

場当たり的な回答は、話が長くなる一方で肝心の意図が伝わりません。面接官が評価しているのは、回答の正解度よりも「考えを整理して伝える力」です。

つまり、エピソードを練り直す前に「組み立て方」という武器を持つことが、内定への最短ルートになります。

関連記事 理学療法士の面接対策|PDCAの型で「話がまとまらない」を解決

この「型」に沿って思考を整理するだけで、あなたの回答は驚くほど安定し、自信を持って受け答えができるようになります。

逆質問で印象に差が出る場面

面接の締めくくりにある「何か質問はありますか?」は、単なる確認タイムではありません。

実は、あなたの「意欲」と「視点」が最も顕著に表れる評価の場です。

多くの学生が「特にありません」や無難な質問で終えてしまうからこそ、ここで何を問うかで印象は劇的に変わります。

逆質問は単なる形式ではなく、入職後の自分をどれだけ具体的にイメージできているかを示す「最後のプレゼン」なのです。

関連記事 理学療法士の就職面接で印象アップ!熱意が伝わる3つの逆質問

事前の準備一つで、面接官に「この学生は一味違う」と思わせる、最後にして最大のチャンスに変わります。

筆記試験・グループディスカッションの位置づけ

求人票を見ると、筆記試験や小論文、グループディスカッション(GD)が並んでいて、どれを重視すべきか迷う人も多いはずです。

スーツ姿の男女4人。デスクで発表資料を共同作業中。

多くの学生は、「点数がつくもの=重要」と考えがちですが、実際の評価は必ずしもそうではありません。

選考の中で、

どの場面が合否に直結しやすいのか

どこで人物像を見られているのか

を知らないまま対策すると、力の入れどころを間違えてしまいます。

特にGDは、短時間で_

  • 考え方
  • 他者との関わり方
  • 現場での立ち位置

が一度に見える場面です。だからこそ、ここをどう捉えるかで、就活全体の戦い方が変わってきます。

関連記事 病院の筆記試験はただの魔除け!グループディスカッションに集中せよ

内定後・免許申請で慌てないために

内定が出ると、就活は終わったような気持ちになりがちですが、実際にはまだやることが残っています。

国家試験後の連絡(自己採点結果)

合格発表確認後の連絡最終確認)

特に、入職日である4月1日までに、免許申請を済ませるのを忘れてはいけません。

流れを把握していないと、いつまでに、何をすればいいのか?と焦ることになります。

関連記事 理学療法士免許の申請手順!必要書類から受け取りまで

入職してしまうと手続きは困難です、必ず事前に準備をして取り掛かりましょう。