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こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
本日のテーマは、ぶん回し歩行です。
この歩行は、脳卒中片麻痺患者でよくみられる異常歩行で、これを改善させようと多くのセラピストが頑張っています。
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この歩行は実習でも
苦労したよ…。
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最初は「なんだこれ?」
ってなっちゃうよね。
ぶん回し歩行は、脳卒中片麻痺患者さんが何とか前に進もうとした結果、色々な代償が詰まって完成した歩行です。
そこで今日は、この異常歩行の仕組みついて、簡単に解説してみたいと思います。
なぜぶん回し歩行になる?
よくいわれるのが、共同運動により股関節屈曲させたら、ありゃ…勝手に外転筋にも力が入っちゃった!的な原因ですよね。
実際はもっとシンプルで、動かない足を何とか前に出そうという気持ちが、ぶん回し歩行を出現させているんです!
よくセラピストが、足は真っすぐ出して!と声を掛けていますが、もし私が患者なら
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できるなら最初っから
やってるけど…。
と、ツッコミを入れると思います。
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うん、そりゃそうだね…
ぶん回し歩行は、片麻痺患者さんが何とか足を振り出そうと、一生懸命に頑張った結果に出現する歩行です。
だから、否定をするのは止めましょう。
ぶん回し歩行の仕組み
では、ぶん回し歩行の解説に移ります。
下肢を浮かせたくなる
下肢の振り出しができない原因は麻痺です。だから、動かそうにも動きません。
でも、何とかしたいですよね。
足を浮かさなきゃ始まらない…。
麻痺側の荷重を抜く
まずは、麻痺側を持ち上げるために、非麻痺側に荷重を移行します。
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非麻痺側だったら、
怖くないよね。
骨盤を引き上げる
続いて、体幹筋群をフル活用して、麻痺側の骨盤を引き上げる作業をします。
すると、筋や靭帯の張力により、麻痺側の股関節は外転してきます。
かなり不格好ですが、目標であったクリアランスは何とか確保できました。
非麻痺側股関節の内旋
ただし、下肢を振り出すための腸腰筋は、麻痺のため動きません。
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じゃ、どうやって足を
前に出すのさ?
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非麻痺側で麻痺側下肢を
コントロールするんだよ。
クリアランスが確保できた状態で、非麻痺側股関節を内旋させると、
なんと!
麻痺側下肢を前に振り出さなくても、麻痺側下肢がぶん回しの軌道で前に移動します。
これで半歩進むことができました。
このように、麻痺側が前に出せない人は、仕方なくぶん回してしまうんですね。
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そっか、骨盤と非麻痺側を
観察する必要あるのね。
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うん、そういうこと!
皆さんも、ぶん回し歩行を確認したら、骨盤の引き上げと一緒に、非麻痺側の股関節内旋もチェックしてみましょう!
おわりに
さて、ぶん回し歩行の仕組みが分かったら、その人にあったリハビリを提供していきます。
必要以上に骨盤を引き上げていないか?
足は毎回、同じ場所に着けているか?
同じぶん回し歩行でも、その患者さんの特徴をしっかり評価しないと、個別性の高い訓練はできません。
どうしたら少しでも恰好よくなる?と疑問を持ち、患者さんと相談しながらリハビリを進めていきましょう。
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それでは、ぶん回し歩行の
観察が上達しますように!