こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
患者さんとの会話が続かない…。
問診で上手に聞き出せない…。
こんな悩みが学生達から多く聞かれます。皆さんも、最初の実習ではガッチガチに緊張した苦い思い出があるはずです。
本当に会話が苦手だから
問診すらできない…。
そんなに落ち込まないの。
そこで今日は、リハビリ実習で役に立つ、患者さんとの会話が長続きする、とっておきの裏技を公開したいと思います。
会話が続かない原因
会話が長続きしない原因は、こちら側が話のネタを用意しなきゃというプレッシャーです。
肩の力を抜くために、以下の2つを会話中に意識してみて下さい。
【問診や会話中の裏技】
① いつからと聞いてみよう
② きっかけを聞いてみよう
ん、質問するってこと?
うん、この2つを適当に
織り交ぜればOK!
それでは、1つずつ解説してみますね。
問診が上達する裏技
まず何でも良いので、フリーに会話します。
職業なんですか~、家はどんな所なんですか~、失礼のない範囲で、患者さんの情報を気さくに聞き出してみましょう。
いつから?と聞き返す
患者さんから何か情報が出てきたら、すかさず「いつから?」と聞いてみましょう。
入院中、何か困っている
ことってありますか?
う~ん、夜中トイレが近くて
あまり寝れないことかな。
さっそくチャンスが来ましたね!
それはいつからですか?
えっと…、ここ最近の
2週間くらいかな。
あら、そうなんですね。
(メモメモ、書き書き)
このように、「いつから」と聞き返すだけで、患者さんの主訴が具体的になりましたね。
では、他のパターンも見てみましょう。
家事はヘルパーさんが
来てやってくれるのよ。
それは、いつから頼むよう
になったんですか?
こんな会話にも使えますし、
う~ん、早く退院して
パークゴルフがやりたいのぅ。
へぇ、パークゴルフですか
いつから始めました?
趣味や好きな食べ物でもOKです。
このように、患者さんの会話に対して、反射的に「いつからですか?」と聞けるようにしておくと便利ですよ。
きっかけを問いただす
では、続いてきっかけも聞いてみましょう。
今は、もうお酒は飲まない
ようにしているんだよ。
ほう~、何かきっかけが
あったんですか?
3年前にも救急車で運ばれて、
それで止めようって。
そうでしたか、それは
大変でしたね。
このような身体のことでも使えますし、
あら、好きな食べ物かい?
私は柿が好きなんだよ。
へぇ、何か好きになった
きっかけはあるんですか?
昔は家の庭で取れたんだよ。
その柿が甘くておいしくてね。
そうなんですね。
雑談においても簡単に使用できますね。
リハビリ見学への応用
この「いつから」と「きっかけ」を使った質問ですが、実はリハビリ見学中のセラピストにも使えます。
プク太くん、やってごらん。
うん、わかった…。
[ リハビリ実習中 ]
先生、この歩行器の訓練は
いつから開始したのですか?
術後の6日目だから、
8日くらい前かな。
そうなんですね。始める時の
きっかけってありました?
平行棒での歩行が安定して、
医師の許可が出たからだよ。
なるほど、分かりました。
歩行器歩行というキーワードから、難なく2つの質問が生まれましたね。
すごく自然な感じで、「学ぼう!」という意欲が伝わるやり取りだったと思います。
いつから? きっかけは?
この質問は、友達との普段の会話でも使えるので、無意識に出るまでやってみよう!
おわりに
問診が不安で、質問をたくさん用意する学生がいますが、たとえ10個用意しても5分で終わってしまいます。
また、 Yes or No で答える単調な質問が続くと、患者さんにストレスを与えます。
相手が気持ち良く情報を話せるように、こちら側が工夫をして、上手に聞き出してあげる必要がありますね。
それでは、上手に患者さんの
情報が引き出せますように!