自己抑制(Ⅰb抑制)って何?腱紡錘が筋肉を緩ませる仕組み

セラピスト
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!

本日は、生理学のお勉強になります。

筋肉は、ストレッチをしたり温めると、伸びやすくなる性質がありますよね。

でも、使い方によっては、筋肉を収縮させても、ストレッチをすることができるんです。

プク太
プク太

え、筋肉を使うストレッチ?

ダイ吉
ダイ吉

うん、そうなんだ。

PNFストレッチ、ホールドリラックスなど、様々な呼び方がありますが、本日は、この筋が柔らかくなる仕組みを解説してみますね。

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自己抑制(Ⅰb抑制)

このストレッチ効果を知るには、自己抑制という言葉を、理解する必要があります。

プク太
プク太

う~ん、生理学は苦手…。

ダイ吉
ダイ吉

大丈夫、めっちゃ簡単に
解説してみるからさ。

では、ゆっくり進んで行きましょう。

筋収縮と関節運動

まず、筋の役割を考えてみましょう。

筋が縮むと、骨が引っ張られることにより、関節運動が起こりますよね。

いわゆる、求心性収縮ってやつです。

関節が動かない時の筋

そこで、ちょっとイジワルをします。

両端の骨を、手で止めてしまうことで、関節運動が起こせないようにしちゃいます。

その状態でも、筋は縮もうと頑張ってます。

負担が掛かる場所

このように、関節運動が起こせない状態で、筋が収縮をし続けると、とてつもなく負担が掛かる場所があるんですよね。

ダイ吉
ダイ吉

プク太くん、分るかな?

プク太
プク太

え、ちょっと何言ってるか…。

ダイ吉
ダイ吉

もう、じゃあこれを見て。

骨が動かない状態で、筋が短くなるということは、両端にある「腱」に負担が掛かります。

プク太
プク太

あ、そういうことか。

ダイ吉
ダイ吉

皆は分ってたよね?

腱紡錘(ゴルジ腱器官)の役割

腱が引っ張られている感覚は、中にある受容器の、腱紡錘(ゴルジ腱器官)が察知します。

このままじゃヤバイ!切れるかも?って思った腱紡錘は、「筋が縮むのが悪い」と、筋肉が原因であることに気が付きます。

自分が腱紡錘だとしたら、何とかして筋肉の邪魔をしてやる!と思うはずです。

では、どうやって邪魔をしましょうか?

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運動神経の抑制

筋肉を収縮する指令は、α運動ニューロンが伝えています。ということで、こいつの働きを邪魔してやりましょう。

では、腱が切れそうだという情報を、伝える役割が必要ですよね。そいつは、Ⅰb感覚ニューロンがやってくれるとのことです。

プク太
プク太

「いちびー」って読むの?

ダイ吉
ダイ吉

「ワンビー」じゃない?

お好きな方でどうぞ…。

腱紡錘からの情報は、Ⅰb感覚ニューロンが脊髄後角に伝えます。ただし、感覚神経は運動神経を相手に、強く物が言えません。

そこで出現するのが、介在ニューロンです。

介在ニューロンは、感覚神経からのお願いを、上手に運動神経に伝えてくれるのです。

Ib感覚ニューロン
「もう腱が切れちゃいそうなのさ」

介在ニューロン
「腱が切れそうだから緩めてあげて」

α運動ニューロン
「分った力を入れるのを止めるわ」

どうやら無事、α運動ニューロンが、筋に送っていた指令を取り下げてくれました。

その結果、筋が緩むメカニズムを、自己抑制またはⅠb抑制と呼ぶんですね。

プク太
プク太

ふ~ん、これが筋肉を
使ったストレッチなのね。

ダイ吉
ダイ吉

そういうこと!

筋肉を緩ませてみよう

では、筋肉が緩むメカニズムが分ったところで、実際の使い方を見てみましょう。

Youtubeで、PNFストレッチやホールドリラックスで検索すれば、すぐに見つかりますよ。

そんなに難しくないため、友達や家族で試してみて下さい。

きっと、すぐに習得できると思いますので、筋を緩ませたい!って思った時は、自分の引き出しの1つとして使ってみましょう。

プク太
プク太

よし、練習してみるか!
ダイ吉、身体を貸してよ。

ダイ吉
ダイ吉

あ~、はいはい。

おわりに

さて、腱紡錘の働きで起こる、自己抑制について解説をしてみました。

筋紡錘と腱紡錘の違いが曖昧で、あやふやに使用しているセラピストも結構います。

筋紡錘のメカニズムはこちら

関連記事 筋紡錘の国家試験対策!仕組みを理解して平均点Upを狙え

患者さんに使用するなら、しっかり生理学の知識を、頭に入れておきましょうね。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、自己抑制が上手に
使いこなせますように!