病院の筆記試験はただの魔除け!グループディスカッションに集中せよ

スーツ姿の男女。円卓でグループディスカッションをしている様子。 就活・病院見学・面接
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!

理学療法士(PT)を目指す就活学生の皆さん、求人票の「筆記試験」「小論文」の文字を見て、エントリーを諦めていませんか?

プク太
プク太

実は、面接だけしかない

求人票だけ見てる…。

ダイ吉
ダイ吉

う~ん、正直言って、
それは勿体ない。

実は、求人票の試験項目には、学生側があまり意識していない“役割の違い”があります。

筆記試験や、小論文の対策に時間をかけすぎてしまう学生がいる一方、評価されるポイントを最初から押さえている学生もいます。

この記事では、理学療法士専門学校の教員として9年間、100人以上の就活指導をしてきた立場から、採用試験で見られているポイントを整理したいと思います。

筆記試験・小論文は「魔除け」のため

筆記試験や小論文は、就活の中で一番不安を感じやすい部分ですよね。

スーツ姿の就活生。試験会場で筆記試験を受けている様子。

ですが実際には、ここで合否を細かく競っているケースは多くありません。

プク太
プク太

え、そうなの?

ダイ吉
ダイ吉

うん。実は合否を左右する

影響はかなり小さいよ。

実は、筆記試験や小論文は、意識の低い学生をふるいにかける「魔除け」だと、知り合いの就職担当者の多くが話してくれます。

実は、採用の本番は他にあるんですね。

採用の主軸はグループディスカッション

病院の採用試験で、面接以外で採用に影響する場面はどこか。答えは、ほぼ例外なくグループディスカッション(GD)です。

プク太
プク太

でも、GDって発言が多い

人が有利なんじゃ…?

ダイ吉
ダイ吉

それ、学生が一番

勘違いしてるところ。

GDで見られているのは、「目立つかどうか」ではありません。

  • 話を整理できているか
  • 相手の意見を理解しているか
  • 場の流れを止めていないか

つまり、一緒に現場で働けるかどうかは、筆記試験や小論文ではなく、GDで判断しているということになります。

グループディスカッションで評価される学生の共通点

就活におけるGDで高評価を受ける学生には、はっきりした共通点があります。

スーツ姿の男女。メモを取りながらディスカッション中。

それは、よく話すことでも、鋭い意見を言うことでもありません。

プク太
プク太

じゃあ、何を見られて

評価されるの?

ダイ吉
ダイ吉

ひと言で言うなら、

「安心感」だね。

それでは、GDで高評価を受けた学生の共通点を、3つに分けて整理していきます。

議論を前に進められるか

話が脱線しそうになったときに、自然に論点を元に戻せる。

意見が出そろったところで、要点を簡単にまとめられる。

こうした動きができる学生は、面接官から見ると採点評価が安定します。

周囲を見て行動できるか

発言が少ない人に、さりげなく話を振れる。

対立しそうな意見を、角が立たない形でつなげられる。

目立たなくても、場を回している学生は確実に見られています。

知識より「一緒に働く姿」を想像させるか

グループディスカッションは、討論の場ではありません。

ここで見られているのは、正解を言えるかどうかではなく、この学生と一緒に現場で働けるかどうか。

だからこそ、正論を並べるだけの学生や、発言数だけを稼ごうとする学生は、評価が伸びにくくなってしまうんですね。

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役割がなくても評価される行動

グループディスカッションでは、司会や書記などの役割を取らないと評価されない、

そう思っている学生は多いです。

プク太
プク太

え、役割がなくても、

評価はされるの?

ダイ吉
ダイ吉

実は、役割がない学生の

ほうが差をつけやすいよ。

「今、何の話?」をそっと確認する

話が進んでくると、「何の話をしていたんだっけ?」と分からなくなる人が出てきます。

そんなときに_
「今は〇〇について話してますよね」

「この2つの選択肢で迷っていますよね」

と、軽く声をかける。

それだけで、場の空気は一気に落ち着きます。

まとめを急がせない

早く結論を出そうとして、話を切り上げてしまう学生もいます。

でも_
「もう少し意見を聞いてもいいかも」

「さっきの話、もう一度確認しませんか?」

こう言える学生は、かなり評価されます。

なぜなら、焦らせない人は、現場でも安心して任せられるからです。

みんなの話をつなぐ役になる

自分の意見を強く出さなくても大丈夫です。

スーツ姿の男女4人。デスクで発表資料を共同作業中。

「Aさんの意見は、ここがポイントですね」

「Bさんの話と、共通点がありますよね」

こんな一言で、議論は前に進みます。

目立たなくても、場を整えている人は、ちゃんと見られています。

グループディスカッションでやりがちなNG行動

GDが苦手な学生ほど、無意識のうちに評価を下げる動きをしてしまいます。

ここでは、よくあるNG行動だけ押さえておきましょう。

とにかく発言しようとしてしまう

沈黙が怖くて、とりあえず何か話そうと、変なタイミングでカットインしてしまう。

「思ったこと言っていいですか?」

「どっちも大事だと思いますよ」

「へぇ~、どうなんですかね~」

「ちょっと話を戻していいです?」

でも、中身のない発言や流れを止める一言は、かえってマイナスになります。

大事なのは、話すことより「今、何が必要か」を見ることです。

自分の意見を通そうとする

正しいことを言っているのに、言い方やタイミングが悪いと評価が伸びません。

「でも、現実的じゃないですよね」

「その考え方は違うと思います」

「この案がいいって言いましたよね」

「それって効率悪くないですか?」

こういう学生は、自分の意見を押しすぎていることが多いです。

GDは説得の場ではありません。こうならないよう、伝え方には細心の注意を払いましょう。

話を聞いているだけで終わる

逆に、「変なことを言ったらどうしよう」と思って、ずっと聞き役に回ってしまう…。

就活のグループワーク中の男女4人。1人の学生が下を向いて上手く参加できていない様子。

これも、評価されにくいパターンです。

何とか笑顔をキープし「それ良いですね」など一言でいいので、その場に関わっていることが伝わる動きをしてみましょう。

まとめ|就活で見るべきポイントは、最初から決まっている

病院の採用試験に並ぶ、筆記試験小論文。それに不安を感じて、動けなくなってしまう学生は少なくありません。

でも実際に、採用を分けているのは、そこではありません。

グループディスカッションでは、知識や正解よりも、一緒に働く姿が見られています。

  • 目立たなくても、場を整えられるか
  • 自分の意見より、全体を前に進められるか
  • 周囲を見て、自然に動けるか

ここが評価の分かれ目です。

だからこそ、筆記試験に振り回されるより、グループディスカッションに集中して取り組んでみて下さいね。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、GDで良い

成果が出ますように。