皆さんにちは、理学療法士で
学校教員のダイ吉です!
理学療法士の国家試験に向け、勉強を頑張っている学生の皆さん、最近、モチベーションが下がっていませんか?
養成校の国家試験対策って、年々、長い期間を設けるようになっているそうですね。
うちの学校は4月から、
ぎっちりスケジュールだよ。
ほ~う、かなり早いんだね。
早くから対策させても、本気を出すのは国家試験の直前くらいで、集中する期間はそれほど変わらないような気もしますが…。
そこで今日は、国家試験に落ちると大変なんだよ!というお話をして、皆さんのモチベーションを高めていこうと思います。
既卒の国家試験合格率
2回目以降で国家試験に合格する確率は、3人に1人(約30%)と言われていますが本当なんでしょうか?
直近5年分のデータを表にしました。
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
52 回 | 2,998人 | 2,069人 | 69.1% |
53 回 | 1,115人 | 206人 | 18.5% |
54 回 | 1,997人 | 964人 | 48.3% |
55 回 | 1,538人 | 589人 | 38.3% |
56 回 | 1424人 | 341人 | 23.9% |
なんと52回は、3千人近くが受験し、約7割が合格しています。この年で、国試浪人が大幅に合格したのは、喜ばしいことですね。
この52回のボーナス年を含めた直近5年の合格率は、38.2%となっております。
う~ん、第53回は2割か。
ばらつきがスゴイね。
ちょっと気になったので、現役と既卒の不合格者の数をまとめてみました。
現役不合格者 | 既卒不合格者 | |
52 回 | 402人 | 929人 |
53 回 | 1,354人 | 909人 |
54 回 | 763人 | 1,033人 |
55 回 | 730人 | 949人 |
56 回 | 1429人 | 341人 |
合 計 | 4687 | 4161人 |
既卒生と現役数の受験者は、5倍以上差があるにも関わらず、不合格者は大差なし…。
う~ん、やはり2回目以降で合格するのは、相当な覚悟と根性が必要だということですね。
既卒の合格率が下がる理由
では、なぜ現役と既卒で、ここまでの差が出てしまうのか、その理由に迫っていきます。
生活費に追われる
国試浪人であれば、ここから1年間、びっちり勉強できる…、ワケではありませんね。
当然、国試勉強をするために、生活費を稼がなくてはなりません。
アルバイト漬けの毎日になってしまい、その結果、国家試験勉強が後手に回ることに…。
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現状に満足してしまう
内定を貰っていた病院や施設から、リハ助手として雇ってもらう場合もありますが、大抵は普通のバイトでつなぐことになるでしょう。
そこで、フルタイムでシフトを入れ、まるで社会人のような生活をしていると、
あれ、これでもやっていけるんじゃね?
という錯覚に、陥ってしまう人がいます。
きっと、バイト先の社員や、周囲の人間から頼りにされることで、国家試験に落ちた悔しさが薄れてしまうのでしょうね。
勉強の環境が整わない
養成校では、最新の国試対策本、業者模試、教員による特別講義など、いつでも旬な情報が飛び交っています。
卒業校の近くに住んでいれば、色々なフォローを受けられるかもしれませんが、毎日顔を出すのも難しいでしょう。
ちょっと分からない時に、パっと聞ける人もいませんし、まとめる作業も1人で行わなければなりません。
勉強する期間が短い
3月に不合格となり、すぐに気持ちを切り替えて、フルブーストで国試勉強を開始する人なんて、きっといないでしょう。
大抵の人は、10月、11月頃から本腰を入れるはずです。
現役生は、それ以前から、一日10時間の国試勉強を続けていますので、同じ土俵では戦えなくて当然ですね…。
だから、できるアドバイスは、
とにかく落ちるな! 一発で合格しろ!
これだけです…。
おわりに
残念ながら、国家試験の不合格というものは、多少の運も左右しますが、基本的には自己責任だと思っています。
実施される日、試験の内容、全てがオープンになっていて、かつ8~9割で合格するのですから、何とかなるはずなんですよね。
今、現役で頑張っている人は、目から血が出るんじゃね?って位、勉強をするべきです。
残念ながら、国試浪人となってしまった人も、ズルズルと不合格のループにはまらないよう、死ぬ気で頑張って下さい。
それでは、PT/OT国家試験に
一発合格できますように!