患者さんとの会話が楽しい!問診が上手くなる裏技を公開

リハビリ実習
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!

患者さんとの会話が続かない…。

問診で上手に聞き出せない…。

こんな悩みが学生達から多く聞かれます。皆さんも、最初の実習ではガッチガチに緊張した苦い思い出があるはずです。

プク太
プク太

本当に会話が苦手だから
問診すらできない…。

ダイ吉
ダイ吉

そんなに落ち込まないの。

そこで今日は、リハビリ実習で役に立つ、患者さんとの会話が長続きする、とっておきの裏技を公開したいと思います。

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会話が続かない原因

会話が長続きしない原因は、こちら側が話のネタを用意しなきゃというプレッシャーです。

肩の力を抜くために、以下の2つを会話中に意識してみて下さい。

【問診や会話中の裏技】

 ① いつからと聞いてみよう

 ② きっかけを聞いてみよう

プク太
プク太

ん、質問するってこと?

ダイ吉
ダイ吉

うん、この2つを適当に
織り交ぜればOK!

それでは、1つずつ解説してみますね。

問診が上達する裏技

まず何でも良いので、フリーに会話します。

職業なんですか~、家はどんな所なんですか~、失礼のない範囲で、患者さんの情報を気さくに聞き出してみましょう。

いつから?と聞き返す

患者さんから何か情報が出てきたら、すかさず「いつから?」と聞いてみましょう。

新人PT
実習生

入院中、何か困っている
ことってありますか?

患者さん

う~ん、夜中トイレが近くて
あまり寝れないことかな。

さっそくチャンスが来ましたね!

新人PT
実習生

それはいつからですか?

患者さん

えっと…、ここ最近の
2週間くらいかな。

新人PT
実習生

あら、そうなんですね。
(メモメモ、書き書き)

このように、「いつから」と聞き返すだけで、患者さんの主訴が具体的になりましたね。

では、他のパターンも見てみましょう。

患者さん

家事はヘルパーさんが
来てやってくれるのよ。

新人PT
実習生

それは、いつから頼むよう
になったんですか?

こんな会話にも使えますし、

患者さん

う~ん、早く退院して
パークゴルフがやりたいのぅ。

新人PT
新人PT

へぇ、パークゴルフですか
いつから始めました?

趣味や好きな食べ物でもOKです。

このように、患者さんの会話に対して、反射的に「いつからですか?」と聞けるようにしておくと便利ですよ。

きっかけを問いただす

では、続いてきっかけも聞いてみましょう。

患者さん

今は、もうお酒は飲まない
ようにしているんだよ。

新人PT
実習生

ほう~、何かきっかけ
あったんですか?

患者さん

3年前にも救急車で運ばれて、
それで止めようって。

新人PT
新人PT

そうでしたか、それは
大変でしたね。

このような身体のことでも使えますし、

患者さん

あら、好きな食べ物かい?
私は柿が好きなんだよ。

新人PT
実習生

へぇ、何か好きになった
きっかけはあるんですか?

患者さん

昔は家の庭で取れたんだよ。
その柿が甘くておいしくてね。

新人PT
実習生

そうなんですね。

雑談においても簡単に使用できますね。

リハビリ見学への応用

この「いつから」と「きっかけ」を使った質問ですが、実はリハビリ見学中のセラピストにも使えます。

ダイ吉
ダイ吉

プク太くん、やってごらん。

プク太
プク太

うん、わかった…。

 

 [ リハビリ実習中 ]

プク太

先生、この歩行器の訓練は
いつから開始したのですか?

セラピスト

術後の6日目だから、
8日くらい前かな。

プク太
プク太

そうなんですね。始める時の
きっかけってありました?

新人PT

平行棒での歩行が安定して、
医師の許可が出たからだよ。

プク太
プク太

なるほど、分かりました。

歩行器歩行というキーワードから、難なく2つの質問が生まれましたね。

すごく自然な感じで、「学ぼう!」という意欲が伝わるやり取りだったと思います。

いつから? きっかけは?

この質問は、友達との普段の会話でも使えるので、無意識に出るまでやってみよう!

おわりに

問診が不安で、質問をたくさん用意する学生がいますが、たとえ10個用意しても5分で終わってしまいます。

また、 Yes or No で答える単調な質問が続くと、患者さんにストレスを与えます。

相手が気持ち良く情報を話せるように、こちら側が工夫をして、上手に聞き出してあげる必要がありますね。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、上手に患者さんの
情報が引き出せますように!

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