
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
肩手症候群の国試問題で、
「他動運動はイイの?ダメなの?」
ここで迷ったことはありませんか?

動かすべきか、安静に
すべきか分からん…。
臨床実習で経験していないと、少しイメージしにくいですよね。そこで今回は、国家試験で必要なところだけ整理します。
肩手症候群は「痛み・腫れ」が出る
肩手症候群は、脳卒中後にみられる合併症のひとつです。
初期には、
-
肩や手の痛み
-
手の腫脹
-
皮膚の発赤
などがみられます。
過去問でも、初期の皮膚紅潮や肩関節の他動運動痛が正しい所見として出題されています。

また、軽い麻痺よりも“重度の片麻痺”で発症しやすいこともポイントです。
肩手症候群はCRPS typeⅠ
肩手症候群は、
CRPS(複合性局所疼痛症候群)typeⅠ
に分類されます。
これは国家試験でそのまま問われています。

CRPSまで覚えるの?

ここは深追いしなくてOK。
これだけは覚えろ!
肩手症候群 → CRPS typeⅠ
明らかな末梢神経損傷を伴わず、激しい痛みや腫れ、皮膚の異常などが出現する。
肩手症候群と視床痛の違い
ここでもう1つ、国試で混同しやすいのが視床痛です。
どちらも脳卒中後に痛みが出ますが、特徴はかなり違います。

✅ 肩手症候群
・CRPS typeⅠ
・肩や手の疼痛
・手の腫脹・発赤などがみられる
✅ 視床痛
・中枢性の疼痛
・灼けるような痛み(灼熱痛)
・本来は痛くない刺激を痛みと感じる

どっちも「痛い」から、
ごっちゃになってた…。
国家試験では、視床痛について非侵害刺激で疼痛を感じることや、灼熱感を生じることが問われています。
つまり、
肩手症候群
→ 腫れる・赤くなる → CRPS typeⅠ
視床痛
→ 灼熱痛・非侵害刺激でも痛い
と整理すると見分けやすくなります。
これだけは覚えろ!
視床痛 = CRPSではない
肩手症候群と視床痛は、どちらも脳卒中後にみられる疼痛ですが、別の病態です。
自動運動と他動運動、どっち?
ここが今回の本題です。
疼痛が強い、肩手症候群の初期に、
「硬くならないよう伸ばしておこう!」
このように、痛みを我慢させながら強く動かすリハビリは、NGとなります。

過去問でも Steinbrocker StageⅠに対する
「他動的伸張運動」
は不適切とされています。
これだけは覚えろ!
急性期で痛みが強い時は、肩関節周囲筋の積極的な他動伸張運動は選ばない。
痛くない範囲で「自分で動かす」
では、動かしてはいけないのでしょうか?
そうではありません。
国試では、
痛みを増やさない範囲で、自分で動かす
という方向で考えると分かりやすいです。

過去問でも、
自己による介助運動
はStageⅠで適切な理学療法として扱われています。
また、
「自動的な関節可動域運動は症状を悪化させる」
という選択肢も誤りとして出題されています。
つまり国試では、
自動・自己介助運動 → ○
積極的な他動伸張 → ×
と整理すると分かりやすいです。

「動かす=絶対ダメ」って
ことじゃないんだね。

そういうこと。
特に「積極的に伸ばす」という言葉に注意しよう。
物理療法やポジショニングは?
ここも国試に出ています。
Steinbrocker StageⅠでは、
交代浴 → ○
ホットパック → ○
ポジショニング → ○
として出題されています。

つまり、
「痛いから完全に動かさない」
ではありません。
疼痛や腫脹に配慮しながら、
動かせる範囲では動かす。
でも、無理やり伸ばさない。
ここがポイントです。
国試では「やっていい・ダメ」で整理する
最後にまとめます。
やっていいこと
○ 自動運動
○ 自己介助運動
○ ポジショニング
○ 交代浴・ホットパック
○ 肩関節周囲筋の再教育
やってはいけないこと
× 積極的な他動伸張

他動運動が…、というより
無理やりがダメなのね。
そのイメージで国試問題を見てください。
肩手症候群を見たら、
「急性期・StageⅠは痛い」
→「無理に伸ばさない」
→「自分で動かせる範囲は動かす」
この流れを思い出しましょう。
そして鑑別問題なら、
肩手症候群 → CRPS typeⅠ・腫脹・発赤
視床痛 → 灼熱痛・非侵害刺激でも痛い
です。
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