こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
リハビリ実習では、姿勢や動作の観察に苦労する人が多いですよね。
心当たりがある人は、スティックピクチャーを使ってみませんか。
でも、スティックピクチャーは
難しいんだよなぁ…。
大丈夫!誰にでも綺麗に
描ける方法を教えるからさ。
観察した姿勢や動作は、図にして捉えると客観的に分析しやすくなるので、ぜひレポートの作成に役立て欲しいと思います。
スティックピクチャーとは
スティックピクチャーとは、棒人間、線画、シェーマなどとも呼ばれる、人間を模写した簡易的な図のことを指します。
電子カルテ化により、手書きで図を書く機会が少なくなったので、実習のレポート以降、全然書いてないという人も多いかと思います。
昔から苦手だった!
上手に書く自信がないよ!
という人は、まずこれを見て下さい。
イスからの立ち上がり動作を、スティックピクチャーで表現してみました。
おー、なんか動きがあるね。
これは、スマホで撮影した
動作から作成したんだよ。
例えば、左から2番目の図では、肩峰が前方突出しているのが分かります。
また3番目の図は、離殿と一緒に頸部の伸展も始まっていることも分かります。
患者さんの横で眺めてたら、一瞬で過ぎ去ってしまう動作だって、これなら見逃さずに観察ができますね。
スティックピクチャーの作成
では、作成手順を解説していきます。
動画を撮影しよう
まずは、姿勢や動作の動画撮影から。
でも、最近は個人情報保護の観点から、動画撮影が難しくなっています。
え~、じゃぁどうするの?
大丈夫、手はあるよ。
動画撮影が無理な場合は、自分で患者さんの動作を再現してみましょう。模倣した姿勢や動作を撮影すれば問題なしですよ。
これなら個人情報に抵触しませんね。
関節やランドマークに目立つ色のシールを貼ったり、袖や裾を捲った状態で撮影すると、より分かりやすい動画になりますよ。
手書きで作成する場合
スマホで動画を撮影した場合、画面にトレーシングペーパーを当てて書き写すだけで、簡単なスティックピクチャーが完成します。
トレーシングペーパーは、透けて映る薄い紙のことで、100均で購入できます。
スティックピクチャーにしたい瞬間で一時停止させ、上にトレーシングペーパーを置いて鉛筆でなぞってみて下さい。
書くコツは、〇や△を使ってランドマークから手を付けることです。
でも、優しく書き写さないと、スマホの画面が傷つくので注意ですよ!
最後は、線でつなげて完成!
後は、スキャナーかカメラで撮影したものを、パソコンに取り込めばOK。
上手くスキャナーで取り込めない時は、白い紙を裏にあてあげましょう。
おおー、これなら簡単だね。
慣れれば5分で出来ちゃうよ!
パソコンで作成する場合
手書きや取り込みが面倒だという人は、操作性が良く自由度が高い、パワーポイントで作成するのがおすすめです。
先程と同様に、オートシェイプで〇や△を使いながら、頭部・骨盤・関節の位置をマーキングしていきます。
最後に画像を削除すれば、スティックピクチャーだけが残るってワケですね。
こっちの方が格好いいかも。
後は、画像として保存しよう。
まず、 Ctrl + A で全てを選択する。
次は、 右クリック → 図として保存を押す。
ファイルの種類 → JPEGを選択
これで、画像ファイルとして保存完了。
あとは、作成中のレポートに貼り付ければ、姿勢観察や動作分析の項目が完成します。
恐らく、パソコンに不慣れな人は、手書きの方が圧倒的に早いかもしれません。
でも、実習が始まる前から練習しておけば、レポートやサマリーの作成時間が、大幅に短縮できるはずです。
ぜひ、チャレンジしてみてね!
おわりに
今日、この方法を紹介した理由は、楽な手順を教えるというより、実習で多くの情報を吸収して欲しいって意味合いが強いです。
どうやったって、実習のレポートは大変なんだから、自分が納得したものを作って欲しいと思います。
姿勢観察が苦手です…
動作分析が苦手です…
正直、このセリフは聞き飽きました。
やれることはたくさんある。
あとは、やるかやらないか!
それでは、実習レポートが
上手に書けますように。