凹凸の法則が一目で分かる図|関節運動の向きを直感理解

患者の足を動かす、女性セラピスト。 基礎医学
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!

本日のテーマは、凹凸の法則です。

何となくは勉強したけど、実は理解していないという人は、結構いると思います。

プク太
プク太

運動学で勉強したけど、
結局よく分からなかった。

ダイ吉
ダイ吉

じゃあ、滑り運動の方向だけ
おさらいしておこうか!

ということで、今さら聞けない凹凸の法則について、簡単に解説してみたいと思います。

凹凸の法則とは

膝関節や仙腸関節などを除く大抵の関節は、どちらかが凸で、もう一方が凹になってます。

関節を模したイラスト。凸側と凹側に分かれる。

この骨端の形状の違いが、関節運動によって真逆の滑り運動を起こすのが凹凸の法則です。

凹の法則

まずは、凹側の骨が動いた際におこる、関節包内での滑り運動を確認しましょう。

関節を模したイラスト。凹側に矢印、凸側にメモリが付いておりどの方向に動いたのかが一目瞭然。

矢印とメモリを見て下さい!骨の運動と同じく関節面の矢印も上側に滑っています。

これが凹の法則になります。

凸の法則

続いては、凸側が動いた時の滑り運動です。

関節を模したイラスト。凸側に矢印、凹側にメモリが付いておりどの方向に動いたのかが一目瞭然。

先程の凹の法則との違いは分かりますか?

よく見ると骨は上に移動しているのに、関節面の矢印は下側に滑っているんですよね。

プク太
プク太

あれ、骨の動きは一緒なのに
おかしくない?

ダイ吉
ダイ吉

ね、不思議だよね。

これが、凸の法則になります。

このように、凹凸の法則を知っていれば、骨の運動に対する関節面の動きが、ある程度は予測できるということです。

関節を動かす時の意識

では、滑り運動の方向が分ると、どのようなメリットがあるでしょうか?

それは、ROM-exをする際の、関節の動かし方や固定方法に幅が出てくることです。

膝を動かす男性セラピスト。リハビリの様子。

例えば、肩関節の外転運動をするのであれば、凸の法則に従って、上腕骨頭は下の方向に滑り運動をするはずです。

その時、もう一方の手で、上腕骨を下に押し下げるように誘導することで、スムーズな関節包内運動を起こすことができますね。

プク太
プク太

そっか、骨の滑り運動を
起こさせるんだね。

ダイ吉
ダイ吉

うん、これがROM-exの

効果が高めるんだよ。

このように、目に見えない関節包内の動きを、外からコントロールする場合には、凹凸の法則が知識として必要になってきます。

だから、関節を動かす前に、一瞬でもいいので、凹凸の法則を思い出しましょう!

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おわりに

実は、凹凸の法則を知らなくても、何百回、何千回と関節を動かしていれば、その内に、固定方法や誘導方法は身につくはずです。

だから、あまり頭の中だけで完結させずに、患者さんに触れることを最優先して下さい。

知らないよりは知っていた方が良いが、それだけに頼っててもダメだからね!

ダイ吉
ダイ吉

それでは、凹凸の法則が
役に立ちますように!

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