こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
本日のテーマは、MMTの実地問題です。
MMTの本が第10版になってますので、それに応じて国試対策も変わります。
MMTの実地問題は、
少し苦手なんだよな。
でも、絵をよく見れば、
簡単に解ける問談もあるよ。
それは、抵抗の位置に関する問題です。
ということで、MMTの実地問題対策として、抵抗の位置に関する法則を紹介しますので、実際の過去問を解いてみましょう!
抵抗を掛ける場所の法則
抵抗を掛ける場所を見抜く法則は、検査者の右手と左手の間に、関節が何個入っているかを数えるだけです。
この図を見て下さい。
この図は、肩関節外転筋の検査なんですが、検査者の左手は肩を掴み、右手で前腕に抵抗を掛けていますよね。
この図は、検査者の両手の間に、関節が2つ入っているため、間違った検査方法です。
※ 一部例外あり
正しい検査方法では、両手の
間にある関節は1つだけ!
本当だ、肩関節と肘関節の
2つの関節を跨いでいる。
では、その残りの例外を確認しましょう。
法則から外れる検査
この法則から外れ、関節を2つ跨いでもOKな検査は、全部で5つです。
※ 頸部・体幹・手指・足趾は除外
検査項目 | 抵抗の位置 |
僧帽筋下部線維 (肩甲骨の下制と内転) |
前腕に抵抗を掛ける (段階4は上腕骨) |
広背筋 (腹臥位での検査法) |
前腕を引っ張る |
大殿筋 | 下腿遠位部に抵抗を掛ける (段階4は大腿骨) |
中殿筋 | 下腿遠位部に抵抗を掛ける (段階4は大腿骨) |
股関節内転筋群 | 左右の手は被験者の 左右の大腿を持つため |
この検査を覚えておけば、あとは検査者の両手を見るだけで、簡単に間違いに気付けるはずですよ。
ほ〜、覚えるのはこれだけか。
後は法則に従えばOKだね。
これなら楽勝かな?
過去問題を解いてみよう
では、本当に通用するか、過去問を解きながら確認してみて下さい。
過去問題1問目
【OT 第53回 AM-3】
Danielsらの徒手筋カテストの段階5及び4の検査で、検査者の抵抗をかける手の位置で正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、矢印は検査者の加える力の方向を示す。
さぁ、プク太くん解いて!
なんだ、楽勝じゃん!
2と4だよね。
うん、正解だよ~!!
2の絵は、肩と上腕骨を触っているので、跨いでいるのは肩関節だけですよね。
そして4の絵は、上腕骨と前腕を触っているので、肘関節しか跨いでいないため正解です。
過去問題2問目
では、ついでにもう1問!
【PT 第54回 PM-2】
Danielsらの徒手筋力テストにおける段階4の検査法で正しいのはどれか。
いや、もう簡単過ぎ!
ぷぷっ、これで3点なんて
チョロいよね。
正解は4です。皆さんも解けましたよねw
おわりに
PTでもOTでも、抵抗の位置に関する実地問題が出たら、この法則を使って解いて下さい。
また、この法則に関しては、国試問題だけではなく、実技試験や実習でも役に立ちます。
自分が検査者になった時は、左手と右手の位置を確認して、MMTを実施しましょう!
それでは、国家試験の問題に
MMTがたくさん出ますように。
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