こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
本日のテーマは、変形性膝関節症です。
高齢女性の悩みで多い膝の痛みは、ADLやQOLを大きく阻害しますよね。
膝の痛みはツライね。
リハビリで、何とか
してあげたいね。
変形性膝関節だと、パテラセッティングやって終わり!なんてリハビリが多いですよね。
そこで今日は、変形性膝関節の問題点と、リハビリの進め方について解説をしてみます。
変形性膝関節症とは
変形性関節症(膝OA)では、膝の内反変形により、内側半月板がすり減っていきます。
これによって、耐えがたい膝の痛みが出現し、患者さんを悩ませます。
外科的な手術(人工関節)や、関節注射などの対応をする方もいますが、リハビリでなんとかしたいと希望する人も多いです。
保存療法で何とかなるの?
ということで、リハビリで
何とかしようか。
痛みよりも着目すべきこと
O脚変形していない、正常な膝であれば、膝関節の適合が良いため痛みは出ません。
しかし、膝が内反変形することで、すり減ってダメージがある、膝関節の内側部で荷重をしなければならないんですよね。
よって、膝OAで重要な問題点とは、どうやって荷重をしても、必ず痛い場所でしか荷重できない!という部分になります。
この問題を、パテラセッティングで筋力を鍛えて、解決に導くのって無理じゃね?
リハビリの進め方
では膝OAに対する、リハビリの進め方を解説してみたいと思います。
膝をまたぐ筋の圧痛除去
もし、私が膝OAの方を担当したならば、膝をまたぐ筋肉の圧痛を評価します。
各筋を丁寧に探し、筋スパズムによる圧痛があれば、根こそぎ取ってあげます。
経験上、最も多いのが腓腹筋の圧痛で、これを取ってあげると膝の痛みが大きく軽減するケースが多いです。
あと、外側広筋と腸脛靭帯を、まとめてマッサージするのも効果的でしたね。
何で膝の痛みが軽くなるの?
う~ん、きっと変な荷重で
蓄積されたんじゃない。
変な歩き方で、腓腹筋の血流が悪くなり、それが痛みとなって膝の痛みを増強させた?
こう考えると、スッキリします。ということで、騙された思って治療してみて下さいな。
体重を減らす
その他にも、低コストかつ安全である、ダイエットで体重を減らすことも重要です。
ただし、ウォーキングやジョギングなどでは、膝が余計に悪くなってしまいます。
水中での運動や筋トレ、食事療法などで、気長に取り組むしかありませんね。
装具に頼る
経済的負担になりますが、装具療法に頼れば即時的に痛みを経験する可能性があります。
よくやるのが、膝装具で側方動揺を制御したり、インソールを使ってのO脚予防です。
ほ~、これなら苦労なく
対策ができるね。
治療と一緒にやると
効果的だよ!
おわりに
膝が痛いってリハビリに来たのに、パテラセッティングだけやって帰らされたら、確実にクレームを入れますけどね…。
きっちり結果を出すなら、患者さんもツライ思い、痛い思いをさせる必要があります。
だから、変な歩き方で生じた隠れ筋スパズムを、徹底的にやっつけて行きましょう!
それでは、膝の評価と治療が
上手に進みますように。