こんにちは、理学療法士で
学校教員のダイ吉です!
新卒の就活生も、転職を考えている人も、やはり気になるのは給料と年収ですよね。
正直、給料よりも
ボーナスが気になります。
なるべく良い条件を探す!
全職種の共通点だね。
当然、求人票を見ると思いますが、何やらごちゃごちゃと難しい単語が書いてあって、正直見づらいですよね。
結局いくら貰えるのよ!
と肝心なことが分らずに、モヤモヤしてしまう人もいるでしょう。
そこで今日は、理学療法士の求人票から、収入を算出する方法を紹介したいと思います。
理学療法士の年収は?
年収のまとめサイトによると、理学療法士の全国平均年収は471万円だそうです。
え、ちょっと…。
僕そんな貰ってないですよ?
新人セラピストの場合は、
こんなに貰えなくて当然だよ。
ちょっとこの金額を分割してみましょう。
【年収471万円の例】
月収:29万円 × 12ヵ月
賞与:24万6千円 × 5ヵ月
これで471万円になる計算です。
地域によって大きく差が開いているため、お住まいの場所によっては、これ以上貰えることもあるでしょう。
う~ん、マジでか…(凹)
収入の算出方法
それでは、求人情報に記載されている項目を、1つずつ確認していきましょう。
基本給
基本給は文字通り「基本となる支給額」で、各種の手当を一切含まない金額になります。
金額は勤続年数、職種や年齢などを考慮し、雇用側が社内規定に基づいて決定します。
求人欄においては、20~28万円のように幅を持たせた記載になっていますね。
実は、この金額のMAX表示は、
「いつか、この金額になるかもね」
という意味で使われているため、入職時は低い方の金額が濃厚です。
う~ん、なんか期待させる
書き方でイヤな感じだね…。
賞与
続いて、基本給よりも気になるボーナスです。
通常、基本給 × 支給月数で金額が決まるので、基本給が高い人ほど賞与も高くなります。
そのため、賞与を少なくしたい!と考える雇用主は、支給月数を増やしつつ、基本給をう~んと低く設定することがあります。
基本給10万円×5ヵ月支給=50万円
基本給20万円×3ヵ月支給=60万円
見た目だけで、
お!ボーナス5ヵ月分じゃん!
とテンションが上がってしまうと、細かい合計金額に気づかないことも…。
後でガックリしないように
しっかり計算しておこう!
あと記載が「賞与あり」だけの場合、求人票だけでは判別がつきませんので、事前見学の時に雇用主に聞いて確認しましょう。
基準外給与
残業代、宿直や休日手当などが該当します。
残業代は基本給を出勤日数で割り、さらに1日の労働時間を割った数を、25%増しにした金額になります。
いや、よくわかんねーよ!
となるので大体1時間あたり、
1400~1800円
程度に収まると思って下さい。
当然ですが、毎月の状況によって支給される金額が違うため、求人票に具体的な金額が掲載されることはありません。
掲載されるのは、
月に10時間程度の残業あり!
といった、残業時間の目安だけです。
これが固定残業(みなし残業)なのか、別支給なのかは求人票からは判断できません。
「固定残業代」と記載されている場合、残業代は基本給に含まれているという意味になります。サービス残業の、事前通告ということなので注意しましょう。
やっかいな書き方しますね。
残業が当たり前!って風習は
根強く残っているよね。
家族手当
配偶者や子供に対し、雇用側が設定した金額が支給されます。
当然、独身の方には支給されません。
また同居している家族だとしても、その人の扶養に入っていることが条件になります。
支給に関する記載は、
配偶者:1万円
第一子:5千円
第二子以降:2千円
など一目瞭然ですので、自分の家族構成で算出していきましょう。
この支給額であれば、奥さんと子供2人を扶養していた場合、家族手当の支給額は17,000円になりますね。
毎月にすると結構重要かも?
住宅手当
世帯主、持ち家か賃貸など、雇用側が設定した細かい規定により金額が設定されます。
でも実は、支給する義務はありません。
住宅手当を出すか出さないかは雇用主によりますが、大抵の求人票には、
住宅手当あり
住宅手当2万円
このような、支給に関する記載があります。
求人希望者に向けた重要なアピールになっていますので、もし書いていない場合は、支給されない可能性が高いと思いましょう。
勤務地の地価に合わせるので
支給額はまちまちだよ。
通勤手当
出勤するために必要な、交通費のことで、大抵の場合は「全額支給」となっていますね。
ひと月15万円以下の場合は非課税となり、所得税が掛かりませんので、立て替えた定期代が帰ってくるだけの単純な話です。
また、歩いて通える圏内の人にも通勤手当支給する所もありますし、車通勤の人から駐車場代を天引きする所もあります。
要は就業規則次第なので、細かい部分は直接雇用主に問い合わせるしかありませんね。
調整手当
これは、査定の「あそび」です。
調整手当:5,000円~
といった記載をしておくことで、必要に応じて雇用側が支給できる手当のことですね。
例えば、4月入職で夏の賞与が貰えない人に支給したり、能力が高くてよく働く人に支給したい場合に使用します。
またモチベーションを上げる目的だったり、社員同士の不公平を無くすために活用されます。
まぁ大抵は、基本給を低く設定して、ボーナスの支給を抑える「調整」なんですけどね…。
年収計算シュミレーター
現在、理学療法士として勤めている方は、年末に配られる、源泉徴収票で正確な年収を知ることができます。
でも新しく勤める場合や転職の場合は、求人票から独自で年収を計算する必要があります。
転職したら逆に年収が下がった…、なんてことにならないよう、以下の年収シュミレーターでしっかり計算してみて下さい。
[年収計算シュミレーター]
※数字は半角で入力して下さい
年収とは総支給額です。
下の方に算出される手取り金額は、年収から保険料や税金などを引いて算出します。
一般的に手取りは、総支給額の約80%前後だとされており、私も自分の給与明細で計算したところ、81%という結果になりました。
といってもこれらの金額は、所詮は求人欄で判る範囲になりますので、これ以上の細かい数字は雇用側に問い合わせるしかありません。
以前、面接で質問したら
すごくイヤな顔をされましたよ。
う~ん、双方にとって大事な
確認事項なのにヒドイね…。
求人票にしっかり載せないってことは、大して自信がないってことなんでしょうね。
じゃ、他を探してみましょうか!
おわりに
今後、理学療法士の給料が、ある日、突然跳ね上がる可能性はかなり低いです。
このことは現在働いているセラピスト全員が、感じているんじゃないでしょうか。
理学療法士を目指していた学生時代は、
人のためになる仕事がしたい!
仕事にやり甲斐を追い求めたい!
と思っていましたが、実際に働き出すと、給料がモチベーションを大きく左右することに気づかされるはずです。
そのため、求人票から正確な収入を読み取り、後悔しない就職活動をして下さいね。
それでは皆さんが、納得する
条件で就職できますように。