リハビリの評価で「筋力低下」を問題点に挙げるのは止めよう

セラピスト
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!

本日のテーマは、筋力低下についてです。

普段のリハビリ評価において、私は絶対に「筋力低下」を問題点に挙げません。

プク太
プク太

え~筋力って大事じゃん。

ダイ吉
ダイ吉

うん、大事だよ。

大事ですが、問題点に挙げるのはNGです。

ということで本日は、普段から筋力低下を問題視しているセラピストを、完全に論破して行こうかと思います。

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筋力低下は問題点じゃない

それでは、筋力低下が問題点にならない理由を、1つずつ挙げて行きますね。

生理学的に当たり前

まず1つ目の理由としては、筋力低下がある場合、対象者の運動不足が考えられます。

人間の身体は、必要な物は増やしていき、不要な物は捨てるという機能があるため、運動不足が続けば筋肉は減っていきます。

プク太
プク太

廃用による筋力低下
ってことでしょ。

ダイ吉
ダイ吉

筋を使ってないなら、
弱くなって当然だよね。

使わない筋肉が弱くなったり、細くなってしまうことは、生理学的に考えても当たり前のことですよね。何も問題は無いはずです…。

もし使っていないのに、筋肉が強くなっていた場合は、急いで問題点に挙げましょう!

問題にするメリットがない

よくありがちな、問題点抽出の例です。

【問題点抽出】
#1 大腿四頭筋筋力低下
#2 大臀筋筋力低下
#3 下腿三頭筋筋力低下
#4 ・・・・筋力低下

このように、患者さんの弱い部分を指摘することに、何のメリットがあるのでしょうか?

もし自分が何かで入院した際、担当のセラピストが、こんな悪口を書いていたら、100%クレームを入れると思います。

人がやられて嫌なことは、他人にもやらない!人として当たり前のことですよね。

誰でも知っていること

当たり前ついでに、疾患特有の筋力低下を、当たり前のように問題点に挙げる人がいますが、全くもって意味が分かりません。

筋ジストロフィーなどのミオパチーでは、病名からして100%筋力低下が出現します。

セラピストが、「筋力が低下してますよ」なんて、わざわざ教える必要はありません。あなた以外、全員が筋力低下を知っています

これは義足の人に、「あなたは足が無いので問題です」と、教えているようなものですね。

プク太
プク太

う~ん、それは無意味かも。

ダイ吉
ダイ吉

恥ずかしいので止めてね。

検査にバイアスが掛かる

もし、筋力低下が問題だと予測している人に、MMTを実施したとします。

その時、筋力低下が見つかったら、とても嬉しくなりませんか?

「あ、これで考察が楽になる」

あとはこれを問題点にして、適当に筋トレを処方すれば、自分の仕事は終わりです。

そして、それ以降は何も評価せず、ただ筋力が上がってくるのをひたすら待つだけ!

はい、へなちょこセラピストの典型です。

検証に時間が掛かる

筋力増強に関する文献では、2~3ヵ月という期間で観察をするものが多いです。

高齢者の筋力強化ともなれば、その倍以上の期間が掛かるはずです。となると、半年くらいは考えておくべきかも?

ダイ吉
ダイ吉

いや、退院しちゃってるよね。

自分が筋力低下だ!と決めつけて、筋トレをやらせたにも関わらず、その最終的な答え合わせもせずに終わっちゃったよ。

これじゃ、あまりにも無責任…。

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リハビリで筋力はUpしない

そもそも、筋力Upをしたい場合は、脳に筋肉が必要だ!と思わせなければいけません。

高齢者では、そこまで追い込めませんよ。

もしかして、キッキングを10回やった程度で、筋力増強しちゃうかも!なんて甘い考えをしていませんか?

筋肉系Youtuberを観て下さい、少しの筋力Upのために、全員が寿命を削るほどのトレーニングを、極限まで続けていますよね。

ちょこっと運動をさせた程度で、筋力が付くなんて、天津甘栗よりも甘くないですか?

筋力はすぐに無くなる

では百歩譲って、筋力増強したとします。

でも、家に帰れば普通の生活に合わせて、筋肉の量は減って行くでしょう。

訪問リハ・通所リハだけで、その筋力を維持できそうでしょうか?では、その管理は一体、誰がするのでしょうか?

ということで、紹介した7つ全てを論破できるのであれば、リハビリにおいて、筋力低下を問題点に挙げても良いと思います。

どうです、勝てそうですか?

プク太
プク太

う~ん、勝てなそう…。

おわりに

リハビリの評価が苦手な人は、全てを減点方式で進めてしまう人が多いです。

 なぜ出来ないのか?

 どうして出来ないのか?

筋力低下が選択肢にあると、すぐにそっちに逃げたくなります。だから、今後は筋力低下を使うのを止めてみてはいかがですか?

そうすれば自然と、どうやったら出来るのか?を考えるようになります。

評価力を上げたいなら、一歩を踏み出そう。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、問題点から
筋力低下が消えますように!