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こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です。
リハビリの場面で、セラピストが患者さんのアキレス腱を、一生懸命伸ばしている姿を見たことありませんか?
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あ~、実習で良く見たかも。
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大抵のセラピストがやるよね。
あれって簡単に見えるかもしれませんが、実は手のポジションや、体重の掛け方にコツがあるんですよね。
そこで今日は、効率良く下腿三頭筋を伸ばす、ストレッチ方法を解説していきます。
下腿三頭筋について
下腿三頭筋は、Gastro(ガストロ)とも呼ばれる、腓腹筋の外側頭と内側頭、ヒラメ筋の3つを合わせた筋群になります。
ヒラメ筋は、足関節を底屈させる単関節筋ですが、腓腹筋は二関節筋のため、膝関節の屈曲にも作用します。
形状は羽状筋(うじょうきん)のため、パワーに特化している反面、斜めの筋線維がストレッチを難しくさせる原因にもなります。
またどちらの筋も長いため、ストレッチをするには、起始部と停止部を効率良く引き離す必要がありますね。
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へぇ、そんな秘密があったんだ。
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秘密も何も、解剖学の授業で
勉強したはずなのに…。
下腿三頭筋の伸ばし方
それでは、下腿三頭筋のストレッチ方法を解説していきます。
効果的な手の位置
まず、患者さんの踵を持つ手から。
悪い例の典型は、下の図のように、踵骨を指で包み込む持ち方です。
この場合、指の力だけで保持するため、アキレス腱を引っ張ろうとすると、指の力が足りずにすっぽ抜けそうになります。
そこで、おすすめする持ち方は、下の図のように、小指を踵骨に引っ掛ける方法です。
患者さんの踵を「こんにちは」させます。
この時、アキレス腱を握りしめるのではなく、小指だけに力を入れて、示指、中指、薬指は添えるだけでOKですよ。
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指が長くないと無理じゃない?
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いや、女の子でも平気だよ。
この持ち方は、女性でも可能です。
ちなみにこの写真は、身長150cmほどの、小柄な女の子の手です!
体重の移動方法
では、ストレッチを掛けていきます。患者さんの足関節を、しっかりホールドしましょう。
まずセラピストは、上腕三頭筋のパワーで肘を伸展位で保持します。その後は、患者さんの方に倒れるように体重を掛けて下さい。
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肘は伸ばしたままで我慢!
あとは体重で伸ばすイメージね。
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なんか、腕がプルプルする…。
最初は無駄な力が入っているので、きっとすぐに疲れてしまうでしょう。
でも、練習で体重移動のコツを掴めば、楽々にストレッチができるはずですよ!
腓腹筋は最後に伸ばす
上記の手順でしっかりと体重を掛けたら、そのまま二関節筋のストレッチに移行します。
最初は患者さんの膝を曲げておき、セラピストが体重を掛けたあとに、ゆっくりと膝を伸展させることで腓腹筋が伸長されていきます。
この時、アキレス腱の張力が強くなるため、底屈してくる足関節に力負けします。
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やばっ、戻される…。
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しっかりと体重を掛けて!
負けずに足関節を背屈させられれば、患者さんは「ううっ!」と顔をしかめると思います。
効率良くストレッチできている証拠ですね。
マッサージの併用
線維の方向がバラバラで、長い筋肉の下腿三頭筋は、ストレッチだけでコンディションを整えるのは至難の業です。
そのため、マッサージを併用していきます。
下腿三頭筋は、第2の心臓と呼ばれるだけあって、全身の循環血流量を左右する、とても重要な筋肉なんですよね。
だから近位から遠位部まで、しっかりと筋肉を揉みほぐてあげましょう!
恐らく全員の人が圧痛を訴えると思います。
だから力任せに握りつぶすのではなく、筋腹が逃げない程度の強さから始めましょう。
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自分の足で練習してみてね。
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自分のふくらはぎを掴んだら、
気絶しそうな程痛かった。
おわりに
ストレッチは、経験が全てです。
大きい身体の人、小さい足の人、手足が長い人、様々な体格の患者さんを経験することで、少しずつやりやすい方法が見つかります。
今回のターゲットの下腿三頭筋は、足関節の動きを左右する重要な筋です。
ストレッチで効果が良い出せるよう、しっかり練習を続けて下さいな。
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それでは、下腿三頭筋が
上手にほぐせますように!
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