整理をすれば上肢の筋と神経支配は10分で暗記できる!

国家試験
プク太
プク太

う~ん、頭が混乱する…。

ダイ吉
ダイ吉

プク太くん、どうしたの?

プク太
プク太

上肢の筋と支配神経が
複雑で覚えられない…。

ダイ吉
ダイ吉

なんだ、そんなの簡単じゃん!

PTやOTの国家試験では、筋の起始停止や神経支配に関する問題が出ます。皆さんも、必死に暗記していると思います。

しかし、どの筋がどの神経に支配されているのか、複雑すぎて大変ですよね。

そこで今日は、たった10分間もあれば、上肢の筋と神経支配が覚えられる、整理しながら暗記するコツを紹介してみたいと思います。

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神経支配とは

運動を行う筋肉は、骨格筋(こっかくきん)と呼ばれており、末梢神経から伝わる情報により収縮をします。

脳からの指令は、枝分かれした神経が、それぞれ管轄する領域を持ちます。

例えば、目を閉じる筋肉は顔面神経、肩をすくめる筋肉は副神経といったように、神経の名前によって収縮させる筋が分かれています。

上肢の筋を支配するのは、C5~Th1から指先まで走行している、正中神経、橈骨神経、尺骨神経の3つです。

その他にも、細かい神経がありますが、まずはこの3つが支配する、上肢の筋を全て、完璧に覚えてしまいましょう。

上肢の筋と神経支配

上腕、前腕、手指の筋を合わせると、30個を軽く超えますが、きちんと整理をすれば覚える量は大したことはありません。

正中神経支配の筋

まずは、正中神経から行きましょう!

正中神経は、C5~Th1から腕神経叢を経て合流した神経で、手根管を通過して、手掌面の母指側まで通っている神経です。

まずは、前腕の7個の筋を覚えましょう。

円回内筋
方形回内筋
長掌筋
長母指屈筋
橈側手根屈筋
浅指屈筋
※深指屈筋

正中神経はその名の通り、前腕の中央を通りますので、筋の場所も一緒に覚える方が記憶に残りやすいですよ。

続いて、手内筋を4つ覚えます。

手内筋とは、起始と停止のどちらも、手の中にある筋を指します。 

母指対立筋
短母指外転筋
10※短母指屈筋
11虫様筋

この11個のうち、以下の3つの筋肉は、正中神経と尺骨神経の二重神経支配です。

深指屈筋 ② 短母指屈筋 ③ 虫様筋

ダイ吉
ダイ吉

ここまでは、気合で覚えてね。

プク太
プク太

うん、わかった…。

橈骨神経支配の筋

続いて、橈骨神経に移ります。

この神経は、C6~C8から腕神経叢を経て、上腕の裏側をらせん状に巻き付き、前腕以降は橈骨と平行に走行している神経です。

ここで、6個の筋を覚えれば終了です。

プク太
プク太

え、何か少なくない?

大丈夫です!

とりあえず文句を言わず、以下の6つの筋を覚えてしまいましょう。

腕橈骨筋
回外筋
長母指外転筋
上腕三頭筋
肘筋
※上腕筋

上腕筋だけ、橈骨神経と筋皮神経との二重神経支配です。注意しましょう!

 

ダイ吉
ダイ吉

はい、これで覚えるのは終わり。

実は、橈骨神経に支配される筋はまだありますが、筋の名前ではなく、伸展筋群かどうかで判断すれば良いだけなんですよね。

上腕三頭筋や肘筋など、肘の伸展に働く筋や、名前に伸展の「伸」の字が入っているやつは、全て橈骨神経支配です。

※覚えなくて良い筋

 長橈側手根筋 

 短橈側手根筋 

 尺側手根筋 

 総指筋 

 小指筋 

 示指筋 

 短母指筋 

 長母指

プク太
プク太

なるほど、こりゃ簡単だ!

尺骨神経支配の筋

ということで、まだ紹介していない残りの筋は、全て尺骨神経支配です。

知らない筋=尺骨神経支配 になる訳ですから、もう覚える必要ありません。

ダイ吉
ダイ吉

本当に覚えなくていいからね。

尺骨神経は、C8~Th1から腕神経叢を経て、肘部管を通り抜けて小指側まで走行している神経でしたよね。

一応、尺骨神経支配の筋を記載しておきますが、これらの筋は覚える必要がありませんからね(2回目)。

・短母指屈筋(二重)
・深指屈筋(二重)
・虫様筋(二重)
(この3つは既に正中神経で覚えてる)

 母指内転筋

 小指外転筋

 短小指屈筋

 小指対立筋

 短掌筋

 尺側手根屈筋

 背側骨間筋

 掌側骨間筋

プク太
プク太

覚えなくてもいい筋って
こんなにあったんだ…。

ダイ吉
ダイ吉

ふふ、これで時間も大幅短縮!

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覚え方のおさらい

覚える数が少なくても、単純な暗記作業って疲れちゃいますよね。

そこで、ちょっとしたコツなんかも書いておきますので、参考にしてみて下さい。

覚える筋の数をチェック

暗記する筋は、全部で17個です。

正中神経=11個
※二重神経支配は正中神経で覚える

橈骨神経=6個
※上腕筋は筋皮神経との二重神経支配

尺骨神経=0個
※覚えていない筋は全て尺骨神経

覚える数を減らして省エネ暗記!

法則を見つけよう

<正中神経>
①「回内筋」が付く筋×2個
(円回内筋と方形回内筋)

②「長」が付く筋×2個
(長掌筋と長母指屈筋)

③ 浅指 ⇔ 深指といった対立する筋×2個

④ 最後に橈側手根屈筋を覚えましょう。

<橈骨神経>
動きで伸展運動する筋は全て橈骨神経。

それ以外の4つ、上腕筋、腕橈骨筋、回外筋、長母指外転筋だけ覚えましょう。

<尺骨神経>
何も覚えないこと、正中神経、橈骨神経以外は全て尺骨神経!

これに、語呂合わせだったり、自分なりの法則を見つけ、徐々に覚えていきましょう!

その他の筋について

さてと、正中神経、橈骨神経、尺骨神経がしっかりと暗記できたら、その他の筋と神経支配を覚えていきます。

 腋窩神経 = 三角筋、小円筋

 肩甲上神経 = 棘上筋、棘下筋

 肩甲下神経 = 肩甲下筋、大円筋 

 筋皮神経 = 上腕二頭筋、烏口腕筋

ダイ吉
ダイ吉

一緒に、腕神経叢も
覚えてみてね。

関連記事 腕神経叢の簡単な覚え方!誰でもできる解剖学の国家試験対策

おわりに

さて、上肢の神経と筋支配について、整理をして暗記するコツを解説しました。

といっても、国家試験勉強では、この何百倍もの量を詰め込むので、1回だけでは暗記は難しいと思います。

単語帳を使うなり、友達と問題を出し合ったり、手続き記憶やエピソード記憶なども、活用して頂ければと思います。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、筋と神経支配が
暗記できますように。

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