実習で脳卒中片麻痺を担当する学生へ|初日から迷わない検査の進め方

白衣姿の男性。ボードを持ちメモを取っている様子。 実習対策
プク太
プク太

う~ん、症例が決まったけど

脳卒中片麻痺だった…。

ダイ吉
ダイ吉

あ、そういえばプク太くん

実習中だったね。

プク太
プク太

はぁ~、明日から開始だし
初めてだから困ったなぁ…。

最近の実習では、CCS(クリニカルクラークシップ)形式が主流になり、検査は指導者と一緒に進めることがほとんどです。

とはいえ、何も分からないまま付いていくのと、最低限の準備をして臨むのとでは学びの量が変わります。

本記事では、実習で脳卒中片麻痺を担当する学生向けに、初日にどんな視点で検査を考えておくとよいかを整理しました。


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初日に意識しておきたい検査の順序

初日は、すべてを完璧にやろうとせず、まずは次の3点を意識しておきましょう。

①バイタルサインの確認

脳卒中片麻痺の症例では、麻痺や動作に目が行きがちですが、安全にリハビリを進められる状態かを把握することが最優先になります。

バイザー

よし、じゃあ患者さん来たし

何の検査からやる?

新人PT
実習生

はい、バイタルチェック

からやりたいです。

測定するのは、血圧・脈拍・SpO₂などの基本項目です。

数値そのものよりも、安静時で問題がないか、前回から大きな変化がないかを意識して確認しましょう。

事前に確認しておきたいポイント
✅ 普段の血圧
✅ リハビリの中止基準
✅ 直近のバイタル変動
これらをカルテで事前に確認しておきましょう。当日の数値を判断する際の目安になります。

CCS形式の実習では、指導者がサポートしてくれますが、「まずバイタルを確認します」と言葉にして動けるかどうかが大切です。

②意識レベルの把握

バイザー

よし、バイタルは正常だね。

この後は、何の検査をする?

新人PT
実習生

はい、意識レベルの検査で
JCSを実施します。

JCS(Japan Coma Scale)は、医療現場で幅広く使われる意識障害の評価スケールです。0~300で数字が大きいほど重度となります。

脳卒中片麻痺であれば、当然、脳にダメージを抱えている状態です。検査や指示がどの程度通る状態かを把握するために実施します。

ダイ吉
ダイ吉

使用スケールは、JCS・GCS
どちらでも可だよ!

③問診で情報を整理する

バイザー

よし、意識レベルも大丈夫。

じゃ、次はどうする?

新人PT
実習生

はい、問診をします。

問診では、主訴や困っている動作、これまでの経過などを確認します。

すべてを詳しく聞こうとする必要はなく、今の状態を把握するために“必要な情報”に絞ることが大切です。

バイザー

ん、問診するってことは、
検査はしないの?

実習生

いや、問診をしてから、
検査の優先順位を決めます。

問診で得た情報をもとに、「今日はここを重点的に見よう」「この検査は後日に回そう」といった判断がしやすくなります。

初日は、ここまで整理できれば十分です。

それ以降に実施する検査

ここからは、初日以降にも実施する可能性が高い検査を紹介していきます。

白衣姿の男性、身振り手振りで誰かに伝えている様子。

指導者がそばでサポートしてくれますが、患者さんの状態や背景を踏まえたうえで、どんな検査を行うかを整理しておくことが大切です。

可動域検査

実習生が最も得意とする、可動域の検査です。

ゴニオメーターを使って、必要な関節可動域の角度を、検査してみましょう。

麻痺の検査

脳卒中片麻痺の場合であれば、ブルンストローム・ステージは外せないと思います。

その他にも、不全麻痺を検査する、バレー徴候というものがあります。

ダイ吉
ダイ吉

結構知らない学生が多いので、
教科書を確認してみてね。

プク太
プク太

バレー徴候…なんだっけ?

関連記事 不全麻痺の判定方法
 バレー徴候とMingazzini試験

筋緊張の検査

片麻痺であれば、痙縮が出現したり、逆に筋緊張が低下する場合があります。

必ず被動性検査か、懸振性検査を実施して、四肢や体幹の筋緊張をチェックして下さい。

関連記事 実習生でもできる!
筋緊張検査のやり方と記録方法

筋力の検査

麻痺側にはあまりしませんが、非麻痺側の筋力を測るために、MMTを実施します。

MMTの検査肢位や判定基準は、実習前に必ずチェックしておきましょう!

感覚の検査

脳卒中では、麻痺側の感覚が鈍くなったり、逆に過敏になることがあります。

触覚や痛覚の表在覚と、位置覚や振動覚の深部感覚は必ずチェックしましょう!

ダイ吉
ダイ吉

感覚障害も動作に影響

するから重要だね。

関連記事 位置覚の検査方法
 再現法と模倣法の違いについて

反射の検査

打腱器を使った、反射の検査を忘れずに!

特に病的反射は、実習でしか体験できませんので、上肢と下肢で必ず実施しましょう。

プク太
プク太

うわ、練習し忘れてた。

ダイ吉
ダイ吉

もう~、打腱器の扱いは、
積み重ねが大事なのに。

関連記事 深部腱反射の正しい検査
深打腱器の向き・持ち方・判定基準

脳神経検査

脳神経12対には、それぞれの神経に対応した検査があります。

まずは、閉眼させたり、ほっぺを膨らませるなど、スクリーニング検査で当たりをつけ、そこから本格的な検査に進みましょう。

バランスの検査

バランス検査は、転倒するリスクがあるため、注意が必要です。

プク太
プク太

転倒させたらどうしよう。

ダイ吉
ダイ吉

立位でやらなくてもいいよ。

麻痺の状態によっては、安全な座位や四つ這いから始めるか、必要に応じてバイザーにも手伝ってもらいましょう。

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とりあえず以上が、脳卒中片麻痺患者さんに実施する、一般的な検査になります。

これで明日は、上手に進められそうかな?

おわりに

リハビリにおける検査は、生モノですので、これといった決まりはありません。

その時の状況に応じて、臨機応変に順番を入れ替えたり、急遽追加したりします。

本日紹介した検査の一覧は、実習先のバイザーを納得させるのを前提で、考えておけば失敗しないんじゃないでしょうか。

ということで、実習頑張って下さい!

ダイ吉
ダイ吉

それでは、実習中の検査が
上手く進みますように!

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