実習生の皆さんこんにちは、
専門学校教員のダイ吉です!
リハビリ実習は、自分が成長するチャンスもあるけど、まあ辛いこともあります。
ただでさえ、慣れない環境に緊張する日々を過ごしながら、デイリーノートという毎日の課題が、結構なストレスを掛けてきます。
前の実習先では、デイリーを
朝まで書いた日もあったよ。
あらら、それは大変だったね。
実習中は色々とやることがあるので、デイリーノートだけで、時間や体力を消費するのは少し勿体ないですよね。
そこで今日は、デイリーノートに時間が掛かってしまう原因や、少ない時間で簡単に書ける方法を紹介したいと思います。
時間が掛かる原因
難しく書こうとし過ぎ
解剖学や運動学など、専門用語を使った格好良い文章を書こうとすると、自分の能力を上回ってしまうので時間が掛かります。
あと、たくさん文字を書く方が良い!と思ってしまいがちですが、ダラダラとした文章は、端的にまとめる能力がないと判断されます。
よって、文章で伝えることに不慣れな人は、箇条書きでも良いので、書きたいことを明確にすることだけに専念しましょう!
書くエピソードがない
デイリーノートに何を書こうか迷う人は、書くべき内容がないことが原因です。
✔ ボーっと眺めているだけの見学
✔ 指示されるまで自分から動かない
✔ 1つだけする事務的な質問
このような、積極性や行動力に乏しい学生であれば、デイリーノートに書くような内容が無くて当然ですよね。
たしかに、パソコンの前で
ずっとフリーズしてるかも。
睡眠時間が減るワケだよね。
では、どうしたら素早くデイリーノートが仕上がるのか、その方法と手順について解説をして行きたいと思います。
素早く仕上げるコツ
時間を短縮するのであれば、ルーティン化してしまうのが手っ取り早いですね。
では、デイリーノートの構成を、1つずつ紹介していきます。
タイムスケジュール
デイリーノートの書き出しは、毎回タイムスケジュールにしましょう。
8:45 ~ 朝礼
9:00 ~ 症例1の見学
11:00 ~ カンファレンス
12:00 ~ 昼食
13:00 ~ 症例2の見学
14:00 ~ 症例3の見学
16:00 ~ デイリー作成
16:30 ~ フィードバック
毎日、コピペをしながら作業しましょう。
見学したリハビリ内容
次は、見学した症例ごとに、リハプログラムを事務的に書いて行きましょう。
#1:四肢のROM-ex
#2:前方への荷重訓練
左右に10回ずつ
#3:平行棒での立ち上がり
5回 × 2set
#4:介助歩行訓練50m
訓練の内容や目的が分からなければ、その場でセラピストに質問しましょう。
そうすれば、
[質問した内容]
Q:なぜ立ち上がり訓練の前に、
リーチ動作を反復させているのか。
A:立ち上がり訓練の直前にやることで、
前方への荷重移動が良くなるから。
このような記載が増えるので、ノートの内容が濃くなっていきますよ!
なるほど、これは使えるね。
見学中の出来事
見学中に何らかのイベントがあった場合、項目を細かく分けることで、スムーズに記載をすることができます。
[教わったこと]
前方へのリーチ訓練の際は、足部への荷重感覚を確かめながらやると効果的である。
[体験したこと]
対面座位で、患者さんのリーチ動作の誘導を体験させて頂いた。
[理解したこと]
動作を行わせるだけでは訓練にならない。
しっかりと、出したい反応をイメージする必要があること。
[分からなかったこと]
リーチの訓練は、どの位の距離で誘導するのが適切なのか。
これだけの項目が書ければ、ただリハビリを眺めているだけじゃなく、しっかり臨床に参加していた!というアピールになりますね。
そっか、やってもない事を
書こうとするからダメなんだね。
書く内容は、見学中の
行動に比例するからね。
明日やりたいこと
本日の見学でやり残したことがあれば、明日やります!明日やらせて下さい!というメッセージで伝えましょう。
これらも、臨床に参加している!っていうアピールになります。直接書きづらい人は、付箋に書いて貼っておくと良いと思います。
そうすればバイザーとしても、デイリーノートを介して、実習生の成長や、モチベーションが把握できるので一石二鳥ですね。
だから眺めているだけじゃなく、遠慮しないで臨床に参加して行きましょう!
おわりに
デイリーノートを素早く仕上げるには、書くための行動をする必要があります。
でも、見学中に質問したり、体験させて下さい!と頼むのには勇気が必要ですよね。
だから自分を追い込みましょう。
極端な話、未来のデイリーノートを書いておき、その通りの行動をすれば良いのです。
そうすれば、
2つ以上、質問をしなきゃ!
歩行介助やらせて貰わなきゃ!
といったプレッシャーから、見学中の行動に勇気が湧いてくると思います。
特に目的もなく、適当な一日が終わったのであれば、どんな文章作成が得意な人でも、人に伝えることは難しいでしょう。
だから、実習では文章を見直すよりも、一日の行動を分析するほうが、デイリーノートの質も上がるんじゃないかと思います。
やっぱり行動で示すことが大切だね!
それでは、デイリーノートが
充実して書けますように!