こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です。
風邪を引いた時、病院でお医者さんから、問診で色々と質問された経験があると思います。
でも実習に行くと、今度はこちらが問診をする側になりますよね。
う~ん、問診って苦手だな…。
最初は、どうしても不自然な
やりとりになっちゃうよね。
問診は、ただ質問すれば良いのではなく、意外と気を使いながら進める必要があります。
そこで今日は、リハビリ実習生に気を付けて欲しい、患者さんを不快にさせる行動について解説をしてみたいと思います。
リハビリの問診
リハビリでの問診は、医師がするものとは違い、診断をする訳ではありません。
問診の目的は、リハビリを進めるにあたり、より良い方法を選択するための情報集めです。
特に理学療法では、身体の痛みや困っている動作など、患者さんが説明しづらい内容が多いため、上手に誘導する必要があるのです。
患者さんが不快になる行動
ということで、問診時に患者さんを不快にさせてしまう、実習生の行動を紹介します。
こんな問診は、嫌われてしまいますよ!
対人距離が近すぎる
まず最初は、パーソナルスペース侵略です。
人間に限らず、これ以上近づかれるとイヤだ!という距離ってありますよね。
問診に集中したり、焦って質問をすると、ついパーソナルスペースを侵しがちです。
まずは、対人距離に注意しましょう!
質問する順序が悪い
出会って間もない他人に、突っ込んだ質問をされるのは、誰だって気分が悪いものです。
見学イイですか! ⇒ なんの病気ですか?
このように、まるで質問をすることが当然のように、相手の気持ちを無視するのはNGです。
う~ん、質問のタイミングか…。
最初は他愛もない話をして、
徐々に質問をしていこう。
合コンで、いきなり年収やスリーサイズを聞く人がいたら、誰だってイヤがりますよね。
それと一緒です!
答え方が難しい質問
質問の内容は、分かりやすく端的に!
的を絞っていない質問は、特にお年寄りの方達には難しいと思います。
今、困っていることは
何かありませんか?
う~ん、困っていることか
色々ありすぎて…。
そりゃ、病気のことから家族の心配事まで、とにかく幅が広すぎて答えにくいですね。
自宅では、どのように
寝返りをしていますか?
寝返り…、覚えていないわ。
自分でも答えられないことを、患者さんに質問するのは止めましょう。
こんな内容では、問診が進みません。的を絞って、Yes/Noで答えられる質問にしましょう。
主訴に共感してくれない
患者さんは、病気や障害のことを、他人のあなたに打ち明けてくれます。
特に、歩くと膝が痛い、着替えが出来ないなどの主訴は、一生懸命話してくれるでしょう。
しかし、淡々と次の質問に移られてしまうと、それだけで不信に思われてしまいます。
よって、患者さんの主訴に対しては、共感しながら慎重に対応していきましょう。
質問攻めにしてしまう
問診に不慣れな人は、用意しておいた質問を、長々と続けてしまうことがあります。
1つ終われば次の質問、そして次…。
あぁ、なんか自分のことを
見ているみたいだ…。
質問しなきゃ!って意識が
高すぎちゃうのかもね。
質問が多い場合は、じっくりと座りながらする質問と、移動時などの隙間でする質問に分けるなど、集中しないよう配慮して下さい。
ということで、実習で問診を進める時は、以上の5つに気を付けましょう。
おわりに
やはり、信頼関係の構築は重要ですよね。
ただ、テンプレートの質問を繰り返すだけでは、患者さんの心は掴めません。
質問内容を吟味して、患者さんの利益になるものを、じっくりと選び抜きましょう。
質問は数よりも質が重要!
それでは、実習の問診が
上手くできますように!