こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です。
人は運動をすると、息が切れたり、脈拍が上昇したりしますよね。実はこれ、交感神経が調整しているんです。
あと、血圧を上げるために、
血管も収縮させるよね。
いや、交感神経は収縮も
拡張もさせるんだよ。
え、ちょっと何言ってるの?
う~ん、驚きですよね。
血管の拡張は、副交感神経の働きじゃね?って思う人も多いんじゃないでしょうか。
だから今日は、国家試験で間違わないように、交感神経と血管の関係性を、分かりやすく解説しようと思います。
血管の役割
血管の役割は、酸素や栄養素を含んだ血液を、全身に届けるための「道」になることです。
ただし物質の出し入れには、毛細血管の透過性が関係してくるため、収縮と拡張を使い分ける必要があるんですよね。
血管が収縮する理由
血管の表面は網目になっているため、収縮をすると物質はほとんど出入りできません。
しかし、拡張すると網目が大きくなるため、物質は簡単に出入りできます(透過性亢進)。
へぇ、そうだったんだ。
ということで、血管が収縮する時は、効率良く血液を通過させたい時なんですよね。
水撒きをする時、もしもホースが穴だらけだったら、水は遠くに飛びません。
だから、酸素や栄養素を、効率良く届けたい時は、血管を収縮させないとダメってこと!
血管が拡張する理由
反対に血管が拡張する時は、運んできた酸素や栄養素を、血管の外側に放出したい時です。
毛細血管が拡張し、透過性が亢進したことで、ようやく血管の外に出ることができました!
浸透圧とかの関係もありますが、
それはまた別のお話!
プク太くんが言うのかい!
交感神経の働き
では、血管の収縮と拡張を取り仕切る、交感神経の役割を紹介します。
血管を拡張させる場所
血管を拡張させる時は、酸素や栄養素を配りたい時でしたね。
ということで、交感神経が拡張させるのは、筋肉や心臓などにある毛細血管です。
この働きにより、激しい運動をしても、脳や筋肉に酸素や栄養素が優先されます。
血管を収縮させる場所
反対に運動時に収縮させたいのは、特に生命の危機に直結しない場所です。
ということで優先順位が低いのは、ズバリ皮膚や消化管などの毛細血管です。
この血管は、素通りでOK!
だって、脳や筋肉が優先だもん。
お前らに分配する、酸素も栄養もねぇ!
こんな感じで覚えてね。
おわりに
交感神経と副交感神経の働きは、多くて複雑なため、丸暗記だけでは乗り越えられません。
だから、何で収縮させるのか、何で拡張させるのか、これを理解しながら覚えましょう!
では、本日のまとめ!
【Point!】
・血圧が高ければ血液が早く流れる
・酸素や栄養が欲しい所は拡張する
・必要じゃない場所は収縮させろ
・必要な場所では拡張させろ
これが交感神経と血管の絶妙な関係!
これ、国家試験に出るから要チェック!
それでは、交感神経の問題が
国家試験でたくさん出ますように!