ゴロじゃ覚えられない原始反射!教員が教える「色付き単語帳」整理術

新生児を抱きかかえる女性。 国試対策
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!

原始反射って、ゴロで覚えようとすると妙にしんどくないですか?

無理やり作った一貫性のないゴロは、反対に覚えることが増えるし、ごっちゃになりやすいため試験で思い出せず損をしてしまいます。

プク太
プク太

え~、でもゴロが1番
効率イイんでしょ?

ダイ吉
ダイ吉

はっきり言うけど、

効率は良くない!

実は原始反射は、ゴロ暗記と相性が良くありません。いや、むしろ相性は悪いでしょう。

そこで、教員の私が教える「色付き単語帳」でスッキリ整理させる方法を紹介します。

色付き単語帳の作り方

小児の反射で、覚えることは4つです。

【小児の反射で覚える項目】
 ① 反射の名前と内容
 ② 反射中枢の場所
 ③ いつ出現するか
 ④ いつ消失するか

ただし、この4つを単語帳に書いてしまうと、ごちゃごちゃして、見づらくなります。

そこで最初に、大脳皮質は赤、脳幹レベルは緑など、お好きな色に分類しておきます。

脳脊髄のイラスト。テキストで大脳皮質・中脳・脳幹・脊髄で関与する反射の特徴を紹介。

そして、単語帳の表面には、①反射の名前と内容を文字で書き、②反射中枢の場所は自分が決めた色でマーカーを塗っておきます。

単語帳のイラスト。表に反射の名前、反射の内容あり。ふちには黄緑色のマーカーあり。

この場合、最初に脳幹レベルは「緑」と設定したので、緑マーカーを使用。

ダイ吉
ダイ吉

色が記憶に残れば、それが
思い出すきっかけになるよ。

プク太
プク太

なるほど、文字で書くと
覚える量が増えるもんね。

あとは単語帳の裏面に、③いつ出現するか④いつ消失するかを書けば完了!これでスッキリ整理できますね。

単語帳のイラスト。裏面には開始と消失の月齢が記載。

このように、シンプルな単語帳があれば、ゴロ暗記よりも集中して暗記できますよ。

ダイ吉
ダイ吉

手間と時間が掛かるから、
友達と分担して作ろう!

原始反射と姿勢反射

赤ちゃんの足の裏。母親の手に乗っている。

では、色付き単語帳が作りやすいよう、原始反射と姿勢反射の一覧を載せておきます。

大脳皮質が関与する反射一覧

大脳皮質で統合される原始反射には、有名なバビンスキー反射があります。残りは、生涯持続する姿勢反射が多いですね。

反射の種類 時 期
バビンスキー反射 出生時より1~2歳
背臥位での傾斜反応 6ヵ月~生涯持続
四つ這いでの傾斜反応 9ヵ月~生涯持続
座位での傾斜反応 12ヵ月~生涯持続
膝立ちでの傾斜反応 15ヵ月~生涯持続

原始反射がイメージできない人向けに、バビンスキー反射の動画を貼り付けておきますね。

プク太
プク太

ふふ、可愛いなぁ~。

ダイ吉
ダイ吉

勉強のストレスも
吹っ飛ぶね。

中脳が関与する反射一覧

続いては、中脳レベルの反射です。ここも姿勢やバランスに関与する反射が多く、ほとんどは生涯持続します。

反射の種類 時 期
ランドゥー反射 3ヵ月~2歳
下肢保護伸展反応 6ヵ月~生涯持続
前方パラシュート反応 7ヵ月~生涯持続
側方パラシュート反応 8ヵ月~生涯持続
後方パラシュート反応 9ヵ月~生涯持続
臥位での立ち直り 3ヵ月~生涯持続
座位・立位での立ち直り 6ヵ月~生涯持続

ランドゥー反射は、お腹を抱きかかえると、頭を持ち上げて反り返ろうとする反射です。

生後3ヵ月ほどで出現しますが、最初は動画のように力強い反り返りではありません。

動画のようにしっかりと反り返るのは、生後6ヵ月くらいなので、引っ掛け問題に注意!

脳幹が関与する反射一覧

脳幹レベルは、原始反射ばかりですね。出生時から出現するものが多く、かつすべて消失するのが特徴です。

反射の種類 時 期
引き起こし反射 出生時から2~5ヵ月
モロー反射 出生時から5~6ヵ月
非対称性緊張性頸反射 出生時から4~6ヵ月
緊張性迷路反射 出生時から5~6ヵ月
吸啜反射 出生時から3~5ヵ月
口唇探索反射 出生時から5~6ヵ月
対称性緊張性頸反射 5ヵ月頃 → 1歳頃 消失

よく出題されるモロー反射は、赤ちゃんの頸部を、急激に伸展させて反射を誘発します。

落下しないよう、母親を掴まえようと、慌てて手をバタつかせる動きをします。

このような動きは、ひとりで座れるようになる頃には不要となるため、生後6ヵ月ほどで出現しなくなります。

脊髄が関与する反射一覧

最後は脊髄レベルで統合される反射です。出生時から出現していますが、全ていずれ消失する反射となっています。

反射の種類 時 期
交叉性伸展反射 出生時から1~2ヵ月
自動歩行反射 出生時から2ヵ月頃まで
陽性支持反応 出生時から2ヵ月頃まで
ガラント反射 出生時から2~3ヵ月
手の把握反射 出生時から4~6ヵ月
足の把握反射 出生時から9~10ヵ月

ガラント反射も3点問題で出題されます。

めっちゃ可愛いですよね、ガラント反射。

擦られるとお尻を振るのは、お母さんの産道を通るための反射だといわれています。

プク太
プク太

なるほど!だから早めに
消失するんだね。

ダイ吉
ダイ吉

そういうこと!
もう必要ないもんね。

単純暗記はつまらないので、無理やりにでも興味を持った方が楽しいよ!

国試風の練習問題

では、ありがちな問題を作ってみました。

Q:図のような姿勢を取り始めた時期に、出現している可能性が高い反射はどれか。

※つかまり立ち=9~10ヵ月頃

掴まり立ちをする子供。

1.モロー反射

2.緊張性迷路反射

3.ガラント反射

4.手の把握反射

5.ランドゥー反射

では、回答と解説は最後に書いておきます。

もし単語帳を使って、すべての反射のことを覚えておけば、超簡単なラッキー問題ですね。

関連記事 国試で出た小児発達の月齢一覧|単語帳で覚えて選択肢を削ろう

おわりに

小児学の授業では、原始反射や姿勢反射以外にも、多くのことを学んできたと思います。

でも、この分野って範囲が広すぎる…。

脳性麻痺や二分脊椎など、手を広げればキリがありませんよね。

だから、効率の良い単語帳を作って、こつこつと積み上げて対策をして行きましょう!

ダイ吉
ダイ吉

それでは、国家試験に反射の
問題がたくさん出ますように!

[練習問題の解答と解説]

 正解:5のランドゥー反射

つかまり立ちは、9~10ヵ月頃から。
よって1~4の反射は、この時期には消失している可能性が高い。

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