こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
本日のお話は、小児の発達です。
国家試験では、月齢を問う問題が出題されますが、これが中々やっかいです。
せっかく暗記しても、
すぐに忘れちゃうんだ…。
子育ての経験がないと、
イメージできないからね。
ということで、この分野においては、単語帳を使って丸暗記するしかありません。
そこで今日は、理学療法士国家試験の過去問から、小児発達に関する月齢のまとめを、紹介してみたいと思います。
1歳までに獲得するもの
ではまず、生まれてから1歳になるまでに、獲得する動作と行動です。
獲得するもの | 月齢 |
人の顔を見つめる | 1~2ヵ月 |
顔に布を掛けられて不快を示す | 2~3ヵ月 |
泣かずに声を出す(あーうー) | 2~3ヵ月 |
定頸(頸椎の前弯出現) | 3~4ヵ月 |
母の声と他の人の声を聞き分ける | 4~5ヵ月 |
背臥位で足を掴む・舐める | 5ヵ月 |
うつ伏せのまま顔を持ち上げる | 5~6ヵ月 |
怒った顔を区別する | 6~7ヵ月 |
手掌握り | 6~9ヵ月 |
1人で座る(起き上がりも含む) | 7~8ヵ月 |
橈側手指握り | 7~8ヵ月 |
つかまり立ち | 9~10ヵ月 |
高這いをする(移動も含む) | 9~11ヵ月 |
バイバイする | 10~11ヵ月 |
つたい歩き | 10~11ヵ月 |
人見知りをする | 11ヵ月 |
コップを自分で持って飲む | 11ヵ月 |
1人で歩き始める | 11~12ヵ月 |
過去問では出ていませんが、赤ちゃんが寝がえりを獲得する月齢は、5~6ヵ月(寝返りゴロゴロ)とされています。
寝返りには頭頸部の動きが必要なため、頸椎の生理的前弯が出現する、3~4ヵ月よりも後に獲得します。
単語帳には、このような時系列も書き加えることで、少しだけ覚えやすくなります。
なるほど、獲得していく
順序が大事なのね。
1~2歳で獲得するもの
1~2歳で獲得するものは少しですが、行動や動作の難易度が跳ね上がってきます。
獲得するもの | 月齢 |
1人でつかまらずに立っている | 1歳 |
2語文で話す | 1歳 |
積み木を2つ重ねる | 1歳2ヵ月 |
後づさりをする | 1歳7ヵ月 |
ボールを前に蹴る | 2歳 |
階段をのぼる | 2歳 |
排尿を予告する | 2歳 |
ちなみに2語文は、「パパ」+「あっち」など、2つの単語を合体させた言葉です。
それ以降に獲得するもの
2歳以降に獲得するもので、過去問に絡んでいる内容は以下の通りです。
獲得するもの | 月齢 |
まねて直線を引く | 2歳3ヵ月 |
自分の姓名を言う | 2歳3ヵ月 |
靴を1人で履く | 2歳9ヵ月 |
色を見分ける | 2歳9ヵ月 |
片足で2~3秒立つ | 3歳 |
シャツのボタンをかける | 3歳 |
顔をひとりで洗う | 3歳4ヵ月 |
十字を書く | 3歳8ヵ月 |
左右の区別ができる | 4歳4ヵ月 |
中でも、ボタンをかける、片足立ちをするという動作が、過去に何度も出題されています。
単語帳をひたすら見る!
う~ん、頑張ります…。
何のアドバイスにもなりませんが、こればっかりは気合で覚えるしかないですね…。
おわりに
小児発達の問題は、平均すると1点ほど出題されていますが、全くでない年もありました。
でも、単純暗記で確実に1点取れるなら、やる価値はあると思います。
勉強の合間、移動している途中など、空いている時間の隙間を使い、単語帳で対策をしていきましょう。
それでは、小児発達の問題が
たくさん出ますように!
関連記事 小児の原始反射と姿勢反射!絶対に覚えられる単語帳の作り方