
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
本日は、UPDRSの対策です。
Parkinson病を勉強していると、一度は出てくる評価尺度です。正式名称は、
Unified Parkinson’s Disease Rating Scale
Parkinson病を包括的に評価するために使われます。
ところが、このUPDRS。学生にとっては、かなり勉強しづらい評価です。
- 実習で実際に使ったことがない
- 評価項目が多い
- 過去問がそれほど多くない
- 国試ではVersion 3.0と指定された問題もある
でも、国試対策として考えるなら、UPDRSの項目を全部暗記する必要はありません。
ある「イメージ」を持つだけで、かなり選択肢を切れるようになります。
テーマ1|UPDRSは Parkinson病をまとめて診る評価
まず、ここだけは絶対に外せません。
これだけは暗記しろ!
UPDRS = Parkinson病の包括的評価
これです。
“筋力だけを見る検査” でも、
“歩行だけを見る検査” でも、
“ADLだけを見る検査” でもありません。
Parkinson病患者の状態を、幅広く評価するための尺度です。実際、国試ではこんな聞かれ方をしています。
過去問で確認
【第54回 午前35】
Parkinson病に対する包括的な評価指標であるUPDRSの評価項目でないのはどれか。
- 感覚
- 姿勢
- 歩行
- 知的機能
- ジスキネジア
正解は、① 感覚です。
国試では、Parkinson病の代表的な評価項目として『感覚』は選びません。
ここで細かな評価項目を全部覚えようとすると、かなり大変です。
それよりも、「Parkinson病らしいものが入っている」と考えてください。
姿勢異常、歩行障害、高次脳機能障害、ジスキネジア。どれも、Parkinson病患者を診るうえでイメージできる症状ですよね。
国試では、このように疾患像から選択肢を削るだけでも十分戦えます。
テーマ2|「神経内科医が病棟へ診に行く」と考える
ここが今回、一番覚えてほしいところです。
UPDRSの問題を解くときは、“神経内科医が薬の効果を確認しに病棟へ行く場面” を想像してください。

神経内科のお医者さんは
患者さんを見ながら
お薬の調整をするよ!
病棟へ行ったとき、その患者さんが必ず調子の良い状態とは限りません。
薬が効いているONかもしれない。
薬の効果が弱くなったOFFかもしれない。
Parkinson病では、この状態の変化そのものが重要です。
だから、「いつでも同じ状態として評価する検査ではない」と考えると、選択肢がかなり見やすくなります。
実践!過去問チャレンジ
【第46回 午後28】
UPDRSの説明で正しいのはどれか。
- ICFの構成要素に準じている
- 疲労に関する項目が含まれる
- 薬物の効果判定には使用しにくい
- 簡便な指標のため3分以内で判定できる
- 状態のよい時間帯と悪い時間帯で評価する
答えを見る(クリックして展開)
正解:5
状態のよい時間帯と悪い時間帯で評価するです。ここで、先ほどの病棟のイメージ。Parkinson病は薬の効き方によって状態が変わります。だから、ONとOFFの両方を見るという考え方が自然です。
逆に、「3分以内でササッと終わります!」というタイプの評価ではありません。
これも、UPDRSを「Parkinson病を包括的に診る評価」と理解していれば切りやすい選択肢です。
ON・OFFは国試で狙われる
もう1問見てみましょう。
【第49回 午後26】
UPDRSを用いた理学療法の評価について正しいのはどれか。
- 3段階の定性尺度で評価する
- 安静時振戦はoff時に評価する
- 着衣はon時とoff時に分けて評価する
- 歩行中のすくみはon時のみで評価する
- 得点が高いほど活動性が高いことを意味する
ここでも、Parkinson病=薬効によって状態が変わるというイメージが役立ちます。
UPDRSでON・OFFが出てきたら、「邪魔な細かい知識」ではありません。むしろ、国試でUPDRSを解くための重要キーワードです。
これだけは暗記しろ!
UPDRS → ON・OFFを意識する
テーマ3|「何のための評価?」から選択肢を切る
UPDRSは、他の評価尺度と並べて出題されることもあります。
このタイプは簡単です。細かな項目ではなく、「誰に使う評価なの?」で切りましょう。
Parkinson病ならUPDRS
例えば、脊髄小脳変性症の運動失調を評価する尺度として、
- BADS
- EDSS
- QMG score
- SARA
- UPDRS
が並んだ問題があります。
ここではSARAが正解。UPDRSはParkinson病なので除外できます。
同じように、脳卒中患者の評価尺度を選ぶ問題でも、UPDRSが選択肢に登場しています。
さらに、脳卒中患者の転倒リスク評価でも、TUGなどと一緒にUPDRSが並べられています。
ここも考え方は同じ。
UPDRS が見えたら Parkinson病。
まず、これで選択肢を切ってください。
その場で診察する運動能力検査
最後に、少しやっかいな問題です。
【第60回 午前29】
UPDRS Version 3.0の運動能力検査の項目はどれか。
- 嚥下
- 固縮
- 転倒
- 寝返り
- 歩行中のすくみ
正解は、② 固縮です。
「でも、全部Parkinson病でみられる症状じゃない?」その通りです。
だからこの問題は、Parkinson病らしい症状を探しても解けません。
ここでも、神経内科医が病棟へ患者さんを診に行く場面を想像してみましょう。
患者さんは、
- ベッドで寝ているかもしれない
- 椅子に座っているかもしれない
- ONかもしれない
- OFFかもしれない
そんな状況です。※あくまで、UPDRSの項目を理解するための国試用イメージです。
さて、この場で医師が直接評価しやすいのはどれでしょう?
・嚥下したとき普段どうなのか。
・最近転倒しているのか。
・寝返りで困っているのか。
・歩行中にすくみ足が起こるのか。
これらは、患者さんの日常生活について本人から聞いて評価する項目です。
一方、固縮ならどうでしょう。
患者さんの腕や脚を実際に動かせば、その場で医師が直接診察できます。
これだけは暗記しろ!
運動能力検査 →「その場で患者さんを診察して採点できるもの」
日常生活活動 →「普段の生活でどうなのかを聞いて評価するもの」
このイメージを持っていれば、UPDRSの項目をすべて丸暗記していなくても、かなり選択肢を絞れます。
30秒で総まとめ!
UPDRSが出たら、まずこの5つを思い出してください。
対象疾患 → Parkinson病
役割 → Parkinson病を包括的に評価
重要ワード → ON・OFF
評価のイメージ → 神経内科医が病棟で患者の状態を診る
実施 → 手間と時間が掛かる
もう、
「3分で簡単に終わる評価」
というイメージは捨ててください。
UPDRSの細かな項目をすべて暗記するより、
「Parkinson病患者を包括的に診る評価」
という全体像を持っておく方が、国試では選択肢を切りやすくなります。
Parkinson病を5分で整理したい人へ
UPDRSが分かっても、国試では
- 四大徴候
- 歩行障害
- 姿勢反射障害
- 薬物療法
- リハビリテーション
などが、実地問題で出題されます。
3点をきっちり取りたい人は、幅広く対策しておきましょう。
💡「パーキンソン病の国試対策」

それでは、模試の平均点が
上がりますように!



