
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
シャルコー・マリー・トゥース病
Charcot-Marie-Tooth disease:CMT
この疾患は、国家試験での出題数は多くないため、細かい病型まで覚える必要はありません。
遠位筋の萎縮・下垂足・凹足・短下肢装具
このキーワードから、CMTを思い出せれば十分だと思います。
この記事では、過去20年分の国家試験を確認し、CMTで1点を取るための3テーマに絞って解説します。
【テーマ1】CMTは「遺伝性+末梢神経+遠位筋」
シャルコー・マリー・トゥース病は、遺伝性の末梢神経疾患です。
末梢神経が障害されるため、
- 四肢遠位部の筋力低下
- 弛緩性麻痺
- 筋萎縮
- 感覚障害
などがみられます。
国試で特に覚えたいのは、
CMT = 遠位筋優位 です。手では筋萎縮によって握力が低下し、下肢でも遠位部の筋萎縮が目立ちます。

逆シャンパンボトル
下腿遠位部の筋萎縮が進むと、下腿が細く見える特徴的な外観になります。
これを、逆シャンパンボトルと呼びます。

これだけは暗記しろ!
CMT = 遺伝性末梢神経疾患
筋力低下 = 四肢遠位部優位
麻痺 = 弛緩性
下腿筋萎縮 = 逆シャンパンボトル
過去問で確認
神経筋接合部の障害が病態の中心である疾患はどれか。(第45回 午後90)
1.ボツリヌス中毒症
2.筋萎縮性側索硬化症
3.急性散在性脳脊髄炎
4.Guillain-Barré症候群
5.Charcot-Marie-Tooth病
CMTは神経筋接合部疾患ではなく、末梢神経疾患として整理しておきましょう。
【テーマ2】「凹足+下垂足+鶏歩」をセットで覚える
国試で狙われる特徴は、足部と歩行です。
足部の筋萎縮によって、高頻度に凹足変形がみられます。

さらに下垂足が出現すると、つま先が床に引っかかりやすくなります。
そのため、足を高く持ち上げて歩く、
鶏歩〈steppage gait〉
につながります。
つまり、
CMT → 遠位筋力低下 → 下垂足 → 鶏歩
この流れで覚えてください。
これだけは暗記しろ!
足部変形 = 凹足
足関節 = 下垂足
異常歩行 = 鶏歩
実践!過去問に挑戦
40歳の男性。Charcot-Marie-Tooth病と診断され、最近跛行を呈するようになった。この患者にみられるのはどれか。(第44回 午前24)
- 脊柱側弯変形
- 股関節屈曲制限
- 膝関節屈曲拘縮
- 腓腹筋仮性肥大
- 下垂足
答えを見る(クリックして展開)
正解:5
この問題はかなり素直です。CMTを見たら、まず下垂足を思い出してください。
【テーマ3】装具は「短下肢装具」で切る
下垂足があると、歩行中につま先が引っかかりやすくなります。
そこで国試では、短下肢装具〈AFO〉が重要になります。
実際に、CMT患者に使用する装具を問う問題が出題されています。
過去問で確認
40歳の男性。Charcot-Marie-Tooth病と診断され、最近跛行を呈するようになった。この患者に使用する装具はどれか。(第44回 午前25)
1.徳大式ばね付装具
2.長下肢装具
3.膝固定装具
4.短下肢装具
5.中足骨パッド
CMTの下垂足では、オルトップやアンクルソフトなど軽量の短下肢装具を選びます。

これだけは暗記しろ!
CMT / 下垂足 = 鶏歩
↓
軽量の短下肢装具
このセットで覚えておけばOKです。
その他:神経伝導検査
この疾患に限らず、神経疾患に対する神経伝導検査では以下の2つを共通認識としてインプットしておきましょう。
✅ CMT1型(脱髄型)
→ 潜時が延長する
✅ CMT2型(軸索型)
→ 振幅が低下する
ただし、今回確認した過去20年分の問題では、CMTの神経伝導検査を直接問う問題は確認できませんでした。
したがって、国試対策ではまず、遠位筋萎縮・凹足・下垂足・短下肢装具を優先して覚えるようにしてください。
30秒で総まとめ!
病態
→ 遺伝性の末梢神経疾患
筋力低下
→ 四肢遠位部優位・弛緩性
下腿
→ 筋萎縮・逆シャンパンボトル
足部
→ 凹足
足関節
→ 下垂足
歩行
→ 鶏歩
装具
→ 軽量の短下肢装具
これだけ押さえれば、CMTの国試対策としてはかなり戦えます。
CMTと一緒に覚えたい末梢神経疾患
CMTは慢性の末梢神経疾患ですが、国家試験ではGuillain-Barré症候群の方が出題率も高いため重要となっています。
特にGBSでは、
弛緩性麻痺・深部腱反射消失・呼吸障害・回復期のリハビリ
などが実地問題(3点)で問われます。
CMTを理解できたら、次はGBSまでまとめて整理しておくと、末梢神経疾患の選択肢を切りやすくなります。
💡「Guillain-Barré症候群の国試対策」

それでは、模試の平均点が
上がりますように!



