外乱テストでバランスを評価!4種類の刺激で反応を見極めろ

検査・評価
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です。

実習中の学生にとって、バランス検査って未知の領域ですよね。

 何をしたら良いのか分からない

 転倒が怖くて上手に誘導できない

きっと、手応えは無かったと思います。

プク太
プク太

たしかに実習に行った時も
バランス検査で手こずった…。

ダイ吉
ダイ吉

まぁ、誰もが通る道だよ。

そこで今日は、比較的簡単な「外乱テスト」を使って、色々なバランス反応を紹介していきたいと思います。

バランスの評価が苦手な、新人セラピストや実習生に向け、外乱刺激の種類や、反応の違いについて触れていきますね!

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外乱テストとは

まず、外乱を辞書で引いてみましょう。

【外乱】がいらん
通信系などに外から加わる不要な信号。雑音あるいは妨害ともいう。

これをバランス検査に当てはめると、被験者を押したり引いたりすることで、重心を支持基底面から外させてみる検査になります。

要するに、突き飛ばしたらどうなるの?

外乱テストは、シンプルな検査です。

大抵の人は、色々なバランス反応を使って転ばないようにしますね。この検査では、その反応を観ていきます。

プク太
プク太

押された時の反応って、
そんなに種類があったけ?

ダイ吉
ダイ吉

実は、外乱刺激を変えると
色々と違う反応が出るんだ。

4種類の外乱刺激

それでは、外乱刺激の違いが与える、バランス反応の違いを紹介します。

外乱の場所

もし、立っている人の骨盤を、後ろに引っ張れば、きっと身体を前に折り曲げます。

しかし、肩甲帯を引っ張ると、力を逃がすために、身体は伸展するんですよね。

プク太
プク太

へぇ、真逆の動きなんだね。

ダイ吉
ダイ吉

後ろから押した場合も、
真逆の動きになるんだよ。

ちょっと、試してみてね!

外乱の方向

次は外乱刺激の方向です。

前後の外乱では、屈曲/伸展、前屈/後屈、背屈/底屈といった、矢状面上の関節運動でバランスを取ります。

反対に側方への外乱では、側屈や外転などの、前額面上の動きが主となります。

よって、ターゲットとする反応により、外乱刺激の方向は変化させる必要がありますね。

外乱の強さ

次は、外乱刺激の強さです。

軽く誘導された人間は、無意識に外乱に打ち勝とうと力を込めます。

しかし、強く引っ張られると、早々に負けを認めて力を抜きます。

プク太
プク太

なんでわざと力を抜くの?

ダイ吉
ダイ吉

受け流した方が安全って
判断するからだよ。

外乱の速度

最後は外乱の速度です。

ゆっくり引っ張られると、身体は「まだ耐えられる」と、力を入れたり手を前に挙げたりと、色々な反応をしてもがきます。

しかし、素早い外乱に対しては、すぐにステップ反応が出現し、新しい支持基底面を作ることが優先されます。

プク太
プク太

ふ~ん、似たような外乱でも
実は目的が違ったんだね。

ダイ吉
ダイ吉

どの反応が見たいかのか?
これによって変化させるんだよ。

外乱テストの際は、この4種類の刺激を使い分けて、バランス反応を見極めましょう!

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外乱テストの注意点

外乱テストをやるなら、以下の3つに注意しながら実施しましょう。

信頼関係の構築

外乱テストを実施するには、まず患者さんと信頼関係を構築することが先決です。

いきなり初対面で突き飛ばされたら、そりゃ誰だって怒りますもんね。

だから、介入後すぐに実施するのではなく、ある程度経過してから実施しましょう。

ダイ吉
ダイ吉

患者さんを怒らせちゃうと、
検査どころじゃなくなるよ。

患者さんへの説明

外乱テストが失敗する原因は、患者さんとのコミュニケーション不足です。

押された患者さんは、耐えた方が良いのか、受け流した方が良いのか分からず、勝手な動きをし始めてしまうのです。

だから、検査の前に「踏ん張って下さい」とか、「押し返して下さい」など、どうして欲しいのかを伝えておきましょう。

プク太
プク太

検査なのに先に伝えていいの?

ダイ吉
ダイ吉

うん、大丈夫だよ!

バランスの多くは、反射ではなく反応です。

反応は反射と違い、その時の条件や気分で、結果が毎回変わってしまいます。

だから、無言で外乱を加えてしまうと、自分が見たい反応が出ず、お互いがよく分からない結果になってしまうのです。

だから患者さんには、

 ✔ 危ないと思ったら掴まってね

 ✔ 右足を出して止まってね

 ✔ 諦めずにその場で耐えてね

外乱を加える直前に、このような明確な指示を出しておきましょう。

転倒リスク管理

この検査は、転倒するリスクが高いため、安全をしっかり確保してから実施します。

平行棒の中で実施したり、人員を多めに配置することで、転倒回避に努めましょう。

自信がない場合は、

このような介助ベルトを使用すると、いざという時に支えやすいです。

リハビリ室に無い場合は、帯やタオルなど、代用できるものを探してみましょう!

プク太
プク太

よし OK ! 外乱テストが、
出来そうな気がしてきたぞ。

ダイ吉
ダイ吉

ぜひ、実習で使ってみてね。

おわりに

バランス能力や反応は多岐に渡るため、新人セラピストや実習生が、すぐに評価ができるようにはなりません。

患者さんを色々と操作し、その度に変わる反応を観察しながら、あーだこーだと考えている内に、少しずつスキルが付いてきます。

だから教科書を見るだけじゃなく、友達同士で押し合いっこをして下さい。

外乱の場所、方向、強さ、スピード、色々な変化を組み合わせ、バランスについて研究してみて下さいな。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、上手に外乱刺激が
加えられますように!

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