こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
本日のテーマは、大腿周径の測り方です。
ゴニオメーターと一緒で、メジャーも絡まったり捻じれたり、言うことを聞きませんよね。
焦ると余計に絡まって
イライラしちゃう。
力を緩めるとズレるし、
思うように行かないよね。
特に大腿周径の場合、4ヵ所も計測するのですから、左右だと30分かかることも…。
そこで今日は、大腿周径の時間が短縮できる、簡単な計測方法を紹介したいと思います。
大腿周径で分かること
大腿周径は、最大膨隆部を測るのではなく、決まった場所を4ヵ所計測します。
その場所を測る意義は、以下の通りです。
測る場所 | 計測で分かること |
パテラ直上 | 膝関節周囲の腫脹 |
5cm上 | |
10cm上 | 内側・外側広筋の状態 |
15cm上 | 大腿全体の状態 |
大腿全体の筋ボリュームを知りたい場合は、中央部分に当たる、15cm~20cm上が良いそうですね。
これらを左右で比較すれば
大腿部の状態が分かるかもね。
なるほど、測定結果は、
そうやって使うのか。
大腿周径の測り方
ということで、大腿周径は左右8ヵ所もあるのですから、効率よく計測していきましょう。
計測する位置を決める
まず最初は、再現性を高めるために、上前腸骨棘とパテラをメジャーで結びましょう。
ランドマークを活用することで、毎回必ず同じ場所で、測定することが可能になります。
支点を作り固定する
パテラから5cmの場所で、大腿周径を測りたい場合、その場所を母指で押さえます。
この親指は支点になるため、ズレないよう、しっかりと押さえつけましょう。
90°回転させる
ではその母指を支点に、上前腸骨棘側のメジャーを90°移動させましょう。
もしも、母指がズレてしまった場合、もう一度最初からやり直しましょう。
力の入れ方に慣れるまで、
練習を繰り返そうね。
そのまま巻き付ける
では、その位置にメジャーを巻き付けて、実際に測定をしてみましょう。
この時セラピストは、自分の足で被験者の足を少し浮かせ、隙間を作っておくと楽です。
なるほど、これなら時間が
グッと短縮できるね。
左右で5分もあれば、
余裕で終わるはずだよ。
ということで、自己タイムが更新できるよう、反復して練習して下さいな。
おわりに
やはりセラピストなら、ゴニオメーター、打腱器、メジャーの三種の神器は、格好よくスマートに扱えないとダメですよね。
ゴチャついて、慌てながら検査をしても、決して正確な数値は出ないと思います。
効率の良い方法を、効率よく練習をして、いつでもスムーズな検査を心がけましょう!
それでは、大腿にメジャーが
上手に巻けますように。