自己採点が168点未満でも合格可能!理学療法士国家試験の不適切問題

神社の参拝客。手を合わせてお祈りしている。 国試対策
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!

国家試験の問題を作るのは人間ですので、ちょっとした勘違いやミスで、成り立っていない問題を作成してしまうこともあります。

後日、国家試験の点数が送られてきますが、自己採点と比べた時に「全然違うじゃん!」と驚く人もいるかと思います。

実はそれ、“不適切問題”が原因かも?

プク太
プク太

え、不適切問題…?

なにそれ。

ダイ吉
ダイ吉

問題作成ミスってこと。

というわけで今回は、国家試験における不適切問題や採点除外の仕組みについて、わかりやすく解説していきます!


不適切問題とは?

不適切問題は、採点者によって正解が変化したり、不明確で答えようのない、解答する側に不利益が生じる問題のことです。

皆さんも、テストが返却された時、 なんでこれが×なの?といった経験があるかと思います。

これは、ネットで話題になった採点の例なんですが、ヒドイのでちょっと見て下さい。

国語のテスト。四文字の穴埋め。ピーマンの絵があるがパプリカと記入して×になっている。

ダイ吉
ダイ吉

いや、これ合ってるじゃん!

って、思いませんか?

プク太
プク太

大人ってヒドい…。

うむっ!

不適切問題の種類

理学療法士の国家試験でよく見られる、不適切問題は4種類です。

解答が多いケース

国家試験は5択問題なので、問題文の終わりには以下の4つの指示があるはずです。

  1. 正しいのを選べ
  2. 誤っているものを選べ
  3. 正しいものを2つ選べ
  4. 誤っているものを2つ選べ

しかし、該当する選択肢が多い場合には、不適切問題として修正が入ります。

例えばこんな問題_

以下の中から甲殻類を2つ選べ。
 1.エビ
 2.クジラ
 3.タコ
 4.カニ
 5.フジツボ

この場合、1と4を選択すると思います。

でも、問題を作った時には気づかなくて、よく調べてみると、なんと5のフジツボも甲殻類だってことが判明しちゃいました…。

プク太
プク太
 

なんだよ、問題の指示と
解答の数が違うじゃん!

ダイ吉
ダイ吉

この場合は、正解の数が
増えるからお得なんだよ。

プク太
プク太

そうなの?じゃいいや。

やれやれ…。

解答が少ないケース

たまに、逆のパターンも出現します。

例えばこんな問題_

島国でない国を2つ選べ。
 1.日本
 2.アメリカ
 3.マダガスカル
 4.シンガポール
 5.インドネシア
ダイ吉
ダイ吉

ちなみに分かるかい?

プク太
プク太

え、まずアメリカと…
マダガスカルかな?

ダイ吉
ダイ吉

ぶっぶ~~~!

当然、2のアメリカ以外は全て島国です。

問題で指定している数よりも該当する数が少ない場合、正解することは不可能。よって、採点除外となり無かったことに…。

難易度が高すぎる

顎に手を置き考えている様子の男性。

医療系の国家試験問題作成は、医師が関わることが多いため、問題の難易度を見誤ることがあります。

  こんなの医師しか分からない!

  現場で体験しないと判断できない!

といった、学生には正確な解答なんて出せないだろう!と判断されると、採点対象から除外されてしまうんですね。

でも、残念ながらこのケースは非常に稀で、数年で1問といった感じです…。

問題の構成にミスがある

国家試験って、実は問題文にスペルミスがあるだけでも、その問題が採点除外になることがあるんです。

スーツ姿で土下座をしている男性。

さらに「いいです」みたいに、YesなのかNoか判断がつかない曖昧な表現も除外対象に。

他にも、どちらとも取れるようなあいまいな言い回しは、正解が定まらないため採点から外されてしまうんですね。

ダイ吉
ダイ吉

こんな理由で、採点除外なら
少しラッキーだね。

プク太
プク太

本番では、採点除外問題が

たくさん出て欲しい。

それでは、次に合格ラインのお話です。

スポンサーリンク

168点でも合格可能する理由とは

不適切問題は、以下の2つの対応になります。

  • 複数の解答が正解となる
  • 採点から除外される

不適切問題の対応が採点除外となると、合格のボーダーラインが下がるため全受験者のメリットになります。

プク太
プク太

合格しやすくなるの?

ダイ吉
ダイ吉

ちょっとこの表を見てみて。

不適切問題による合格ライン早見表。縦軸は3点問題、横軸は1点問題。それぞれの個数で合格点が分かる。

採点除外数が増えると合格基準点が下がるため、自己採点が“168点未満”でも合格になる可能性が残ります。

どの問題が採点基準になるのかは、厚生省の発表を見るまで分かりませんけどね。

過去の不適切問題と採点除外の傾向

受験生にしてみればメリットが多いので、不適切問題は多ければ多いほど嬉しいですね。

では、どの程度が対象になっているのか、過去の傾向を確認してみましょう。

実施回 対象問題数 合格点
第51回 5問(除外4問) 165点
第52回 2問(除外0問) 168点
第53回 5問(除外2問) 165点
第54回 9問(除外5問) 164点
第55回 6問(除外3問) 167点
第56回 5問(除外3問) 165点
第57回 12問(除外4問) 164点
第58回 5問(除外2問) 167点
第59回 7問(除外1問) 168点
第60回 7問(除外3問) 164点

※出典:厚生労働省の公開情報をもとに作成

プク太
プク太

実施の年度によって、

バラバラだね。

ダイ吉
ダイ吉

実地問題の除外問題数が

運命を握っているね。

ギリボーダーの人は、合格発表まで希望を捨てなくても良さそうですね。

おわりに

不適切問題は、問題作成者にとっての不名誉。

本来であれば、少ないに越したことはありませんが、合格点ギリギリの人にとっては、多ければ多いだけ嬉しい存在です。

しかし、その恩恵を受けるためには、せめて惜しい!って所まで、辿りついている必要があります。130~150点じゃ、どうもならん!

ダイ吉
ダイ吉

受かるも落ちるも努力次第。

だから、頑張って勉強してね!

絶対に3点が欲しい人向け!実地問題に強くなる勉強方法
PTとOTの国家試験では、1問で3点が貰える実地問題が、毎年必ず40問出ます。その他の問題は1点しか貰えないため、当然、受験生は実地問題に力を入れて勉強をしているはずです。そこで今日は、実地問題に恐ろしいほど強くなる、国試勉強のコツを解説していきたいと思います。