
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
神経伝導速度の問題ですが、難しい電気の知識は一切不要で3点が狙えます。
「距離はどこを見るのか?」
「時間はどの数字を使うのか?」
この2つが分かれば、あとは割り算だけ。

え~、そうだったの?
難しいから捨ててたよ。
この記事では、実際に出題された運動神経伝導速度の計算問題を使い、図の読み取りから計算までを順番に解説します。
まず、結論から整理しておきましょう。
【運動神経伝導速度の計算はこの3ステップ】
① 距離:2つの刺激点の陰極間を求める
② 時間:2つの潜時の差を求める
③ 距離 ÷ 時間 = 神経伝導速度
それでは、過去問で確認していきましょう。
神経伝導速度の国家試験問題を確認
図のように測定した尺骨神経の運動神経伝導速度で正しいのはどれか。ただし、小数点以下第2位を四捨五入する。(第47回 午後4)

1.59.2m/s
2.64.5m/s
3.69.7m/s
4.88.2m/s
5.96.1m/s
数字がたくさんあって、難しそうです。
でも、全部を見る必要はありません。
図を見た瞬間に確認するのは、
次の3つだけです。
1つ目:距離
2つ目:時間
3つ目:距離÷時間
では、順番に見ていきます。
運動神経伝導速度の「距離」はどこを見る?
まずは距離です。
神経を興奮させる刺激点として見るのは、
電極の 陰極(-)です。
したがって、この問題ではS1とS2、それぞれの陰極(-)の位置を確認します。

必要なのは、2つの陰極間の距離です。
図を見ると、
225mm+20mm=245mm
となります。
つまり、使う距離は?

225+20だから245mmだね

そう、まず距離クリア!
国家試験では、
陰極と陰極の距離を調べる
ここから始めましょう。
運動神経伝導速度の「時間」はどこを見る?
次は時間です。
ここで見るのが潜時(せんじ)です。
潜時とは、
電気刺激をしてから、
筋電図の反応が始まるまでの時間
のことです。
身近な例なら、100m走でスターターのピストルが鳴ってから、選手が反応して走り出すまでの時間のようなイメージです。

この問題では、
S1の潜時:2.7msec
S2の潜時:6.5msec
となっています。
運動神経伝導速度を求めるときは、遠い刺激点と近い刺激点の潜時の差を使います。
したがって、時間を計算すると?

6.5-2.7=3.8msec かな?

その通り。次は割るだけ!
国家試験では、
時間 = 2つの潜時を引き算する
と覚えておけばOKです。
距離と時間がそろえば計算は算数
ここまで来れば、あとは計算だけです。
速度を求める公式は、
距離 ÷ 時間 = 速度 でしたね。
今回求めた数字を当てはめます。
245mm ÷ 3.8msec = 64.47…
距離がmm、時間がmsecなので、この組み合わせでは計算結果をそのままm/sとして読むことができます。
問題文には、
「小数点以下第2位を四捨五入する」
とあります。
したがって、
64.47…m/s → 64.5m/s
となります。
【選択肢】
1.59.2m/s
2.64.5m/s
3.69.7m/s
4.88.2m/s
5.96.1m/s
よって、正解は2の64.5m/sです。
30秒で整理する
最後に、やったことを整理しましょう。
① 2つの陰極間の距離を求める
225 + 20 = 245mm
② 2つの潜時の差を求める
6.5 - 2.7 = 3.8msec
③ 距離÷時間
245 ÷ 3.8 = 64.47…
答え:64.5m/s
つまり、神経伝導速度の国試問題を見たら、
陰極間の距離
↓
潜時の差
↓
距離÷時間
この順番で処理すればOKです。

え、これだけなの…?

そう。国試ではこの順番を
絶対に崩さないだけ!
計算問題をもっと練習したいなら
今回の神経伝導速度だけでなく、実地問題では、関節モーメント、METs、物理療法など、さまざまな計算問題が出題されます。
▶ 公式は覚えているのに解けない…
▶ どの数字を使えばいいか見失う…
という人は、問題文や図から必要な情報を取り出す練習を繰り返しましょう!
おわりに
神経伝導速度の国試問題は、特別な電気の知識を問うものではありません。
図を見たら、
① 陰極間の距離を求める
② 潜時の差を求める
③ 距離 ÷ 時間を計算する
本番も慌てず、この順番で進めましょう!
▶神経伝導検査の波形から、
脱髄を見分ける方法もチェックしてね。
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それでは、神経伝導速度の
問題が解けますように!



