
こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です。
リハビリの実習で困ること、それはレポートの考察が書けない!ってことですよね。
でも、考察って言葉を調べても、難しい内容ばかりで学生さんには分かりづらい…。

うん、だから実習では
レポートに苦労した。

考察は幅が広いからね。
・評価をしたら考察をしなさい
・訓練をしたら考察をしなさい
考察する機会は、無限にあって大変です。
そこで今日は、リハビリにおける考察の書き方が、なぜこんなにも難しいのかを、徹底解説していきたいと思います。
レポートの考察で悩む理由
考察は「なぜこの結果になったのか」を、様々な情報を使って説明する場所です。

シンプルなはずなのに、なぜか考察が書けない。その理由は大きく分けて3つです。
結果がないのに原因を考えている
結果が出ていないことに、考察することはできません。よって、結果よりも原因を追究してしまうとそこから抜け出せなくなります。
なぜ、ぶん回し歩行になるのか?
なぜ、歩行速度が上がらないのか?
これらは、考察の対象ではありません。その時点で考察を書こうとすると、それは考察ではなく“想像”になります。
👉 結果がないなら、無理に考察しないで
複数の情報を混ぜてしまっている
たとえば、胸部のレントゲン画像から、肺炎所見が無くなったというケース。

この結果から考察することは、なぜ良くなったのか?です。
しかし_
なぜ、肺炎になったんだろう…、
再発しないためにどうしようか…、
といった、複数のことを考えてしまうと、途端に考察がまとまらなくなります。

情報が無いことまで、
考察をするのはNGだよ!

なぜ肺炎が良くなったのか?
う~ん、こりゃ難しいな。
抗生物質の投与、リハビリでの離床、小まめなサクション、結局どれが肺炎を改善させたのかを説明するのが考察です。
👉 “なぜ良くなったのか”だけ説明してね
考察するための事実が足りない
実習レポートの「考察が書けない」原因の多くは、考察できるだけの材料(事実・評価・経過)が足りていないことです。
- 比較できる前後データがない
- 介入内容が記録されていない
- 他職種の情報を拾えていない

考察するための「結果」が無い、もしくは考察に役立つ検査や、評価が不足していることが原因です。
この状態では、いくら悩んでも論理的な説明は作れません。明日、必要な情報を追加して取るようにしてみましょう。

無駄な努力で睡眠時間を
削らないようにね!

よし、明日に備えて寝る!
👉 考察するための情報を再取得しよう
考察の書き方
リハビリにおける考察とは、なぜ、この結果になったのか?これを自分で読み解き、論理的に語ることでしたね。
では、痙性対麻痺の患者さんで練習です。
ケースの情報収集
症例は、両下肢の筋緊張が亢進。立ち上がり動作で力が入らない主訴があります。

リハビリで下肢のストレッチを実施。すると、下肢の筋発揮が即時的にUpすることに成功。

<初期評価>
・下肢の筋緊張亢進、随意性低下
・立ち上がりは離殿できず要介助
<介入内容>
・下肢のストレッチを実施

なんでストレッチして
パワーが変わるの?

筋が硬いと収縮しづらい
から力が入らないの。
このメカニズムはこちらの記事で!
筋緊張が落ちたことで、下肢の筋発揮が上がった。その結果_

立ち上がりが自立となりました。
このケースであれば、情報が揃っているので、考察は簡単に書けそうですね。
考察を書いてみよう
考察のターゲットは、「なぜ立てるようになったのか?」という結果です。
では、集めた事実を整理していきます。
・介入後、下肢の筋緊張が低下
・筋緊張が高いと筋収縮が妨げられる
・緊張緩和で下肢の筋発揮が向上した
👉 これらをつなげて、一文にまとめるとこうなります。

結果に対して、論理的に
説明した考察が完成!

なるほど!材料を並べて、
それをつなげばいいのか。
そうです。
考察は、推測を書く場所ではなく、集めた事実から“筋道を立てて説明する作業”なのです。
関連記事 統合と解釈の書き方|実習生のための実践ガイド【例文つき】
おわりに
考察はひらめきや勘では書けません。
もし、結果を説明できない時は、考察に悩むのではなく、今ある情報を整理すると次にやるべきことが見つかるかもしれません。
この手順で、レポートの『考察』を書き進めてみて下さい。材料さえ揃っていれば、もう手は止まらないはずですよ!

それでは、良い考察が
書けますように。
💡 実習中に全体の流れを見失ったら、この「実習完全ロードマップ」に戻って全体像を確認してください。



