
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
今回のテーマは「統合と解釈の書き方」です。
せっかく、問診や検査が終わったのに、統合と解釈になると“ここから何を書けばいいの?”と手が止まってしまう、そんな声を本当にたくさん聞いてきました。
指導者によって説明が違うこともあり、「正しい書き方が分からない」という不安を抱えたまま実習に来る学生も少なくありません。

そうそう、前の指導者と
違うこと言われた…。

う~ん、困ったねぇ…。
そこで、臨床の例を紹介しながら、私の考える統合と解釈を解説してみたいと思います。
統合と解釈とは
それでは、統合と解釈について、むずかしい理論なしで「ふ~ん、そういうことね」を目標にして書いていきます。
統合と解釈のルール
この記事で扱う「統合と解釈」は、与えられた情報を束ねて、そこから“何が判明したか”を文章にまとめる作業として扱います。
そのためのルールは3つ_
✅ 2つ以上の情報を足し合わせる
✅ 推測や想像は入れず事実のみを書く
✅ 語尾は必ず「~が判明した」に統一
これらを守り、色々なパターンを試していくと、自分が欲しい原因に近づくはずです。
考察との違い(線引き)
よく混乱するのが「考察との違い」です。
統合と解釈が「事実を束ねて、何が判明したかを書く場所」だとすれば、考察は「なぜその結果になったのか」を、事実をもとに論理的に説明する場所です。
考察のイメージはここで確認_
関連記事 考察の書き方!リハビリの実習レポートで悩む学生専用
👉 まとめると_
-
統合と解釈=事実から“ここまで判明したこと”を書く
-
考察=その結果が“なぜ起きたのか”を事実を根拠に説明する
統合と解釈の基本的な型
統合と解釈の書き方は、次のようなシンプルな型にまとめることができます。
【情報】+【情報】=【判明したこと】
この型を使って、情報を集め、何が判明したかを一文でまとめます。

なんか簡単そうだな。
本当に大丈夫?

ちょっとひどくない…?
この後、ちゃんと
例文を用意したのに。
とにかく、この型をしっかり覚えましょう。
統合する情報が2つのケース
とある患者さんは、座位だと真っすぐに座れるが、どんなに頑張っても、立位では前傾・前屈姿勢になってしまう。

この情報だけで、統合と解釈してみます。
【統合する情報】
① 立位だと前傾姿勢になる
② 座位であれば真っすぐに座れる
【解釈できること】
原因は下肢にあると判明した
はい、終わりました!

え、たったこれだけ?

うん、これだけだよ。
下肢の影響を受けない座位だと崩れないが、立位だと崩れる。じゃあ、原因は下肢にある!ってことでOKですよね。
さっき宣言した通り、事実の情報を2つ足して判明したことを文章にできました。
統合する情報が3つのケース
歩行時の腰痛が主訴だった患者さん。
左足部の固定性が低下していることが分かっている。その固定性を装具で補助したら、腰痛が大幅に軽減した。

情報が3つに増えても、基本の型は一緒_
① 歩行で腰痛が出現する
② 左足部の固定性が低下している
③ 装具で固定すると腰痛が軽減
【解釈できること】
足部の固定性低下と歩行時の腰痛が関係していることが判明した。
はい、統合と解釈ができましたね。

なんか、判明したこと
ショボくない?

事実だけを統合すると、
解釈はこんなもんだよ。
今回のケースでは、腰痛の原因の1つに足関節が関係している、ここまでが解釈ですね。
統合する情報が4つのケース
患者さんは、トイレ自立ができれば自宅復帰が可能ということでリハビリ開始。
徐々にADLが向上。手すりを設置すればトイレ自立ができるまでになる。
しかし、患者の自宅は賃貸住宅。キーパーソンの旦那が手すりの設置には反対とのこと。

今回、統合する情報は4つあります。
① 自宅退院の条件はトイレ自立
② 手摺りがあれば自立は可能
③ 患者の自宅は賃貸住宅である
④ 旦那は手摺り設置の改修に反対
【解釈できること】
自宅復帰を阻害しているのは、反対する旦那が原因であることが判明した。
このように、身体機能だけでなく、家庭内の背景因子(旦那の態度)を統合して解釈をすることもできます。

ひどい旦那さんだ!
まったくもう。

でも、旦那さんの説得が
自宅復帰の鍵だよね。
リハビリのターゲットは、背景因子も重要な要素であることを示す良い例ですね。
まとめ│統合と解釈は情報の整理
さて、統合と解釈の書き方について、3つの例で伝えてみました。
まとめると、与えられた情報を整理し、何が判明したかを一文で簡潔にまとめる作業です。
これを実習生に教えるためにも、指導者(SV)が手本を示してくれればよいのですが…。
では、最後のおさらい_
事実を束ねて判明したことを書く
<考 察>
なぜその結果になったのか説明する
記事内で示した型と例を参考に、実習中に自分の思考を整理してみてね。

それでは、統合と解釈が
上手に書けますように!
💡 実習中に迷ったり、全体の流れを見失ったら、この「実習完全ロードマップ」に戻って全体像を確認してください。



