トレンデレンブルグ歩行とドュシェンヌ歩行の違いと原因!

歩行
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!

本日のテーマは、トレンデレンブルグ歩行と、ドュシェンヌ歩行です。

この2つの異常歩行は、出現頻度が高めなため、様々な場面で見かける現象です。

プク太
プク太

う~ん、2つの違いが
よく分からない。

ダイ吉
ダイ吉

いや、それはマズいよ…。

異常が出現するのは、立脚中期です。

骨盤の傾きと、頭の位置に注目すれば、それほど難しくはありません。歩行観察の練習に向いているので、ここで理解しちゃいましょう!

スポンサーリンク

身体と重りの関係

この2つの異常歩行を理解するには、まずは少しだけ物理の知識が必要です。

プク太
プク太

え~、物理はキライ!

ダイ吉
ダイ吉

いや、絶対に分かるはず。

まずは、この図を見て下さい。

手で重りを持つ時に、身体から離れる位置にすると、余計に重く感じるはずです。

そんな時、水平よりも高く上げると、

重りが身体に近づくことで、少しだけ軽く感じるはずです。

また、筋力が負けてしまっても、

重りの位置が下がっていき、やっぱり身体に近づく場所で、耐えられるようになります。

プク太
プク太

たしかに、水平に持つのが
最も重くなるよね。

ダイ吉
ダイ吉

それが理解できれば十分!

では、この物理の知識を歩行に当てはめて、さっそく考えていきましょう!

正常歩行での中殿筋

立脚中期では、片脚で体重を支持します。

その時、骨盤の傾きや、立脚側の股関節を制御するのは中臀筋になります。

中臀筋がギュっ!と収縮することで、遊脚側の重さに負けずに、姿勢が保持できます。

ダイ吉
ダイ吉

試しに、中殿筋を触りながら
片脚で立ってごらん。

プク太

うわ、すごい硬くなった!

このタイミングでの、中殿筋の力強い筋の活動は、歩行に必要不可欠なんですよね。

トレンデレンブルグ歩行

では、もし中殿筋がパワー不足で負けた場合、どのような不都合があるのでしょうか。

立脚中期で中殿筋が負けてしまうと、

まず、浮いている下肢の重みで、骨盤ごと遊脚側に傾いてしまいます。

また、立脚側の股関節が過内転してしまい、姿勢のアライメントが崩れてしまうでしょう。

プク太
プク太

うわ~、変な姿勢だね。

ダイ吉
ダイ吉

重りに負けた代償が、
全身に出ちゃうね。

これが、トレンデレンブルグ歩行の原因です。

スポンサーリンク

ドュシェンヌ歩行

中臀筋のパワー不足があると、立脚中期で、遊脚側に傾いてしまうことが分りました。

だったら、最初から頭を移動させておけばいいじゃん!ということで、

このように、骨盤は大きく立脚側に傾き、股関節は外転位となります。

頭の位置が違うだけで、トレンデレンブルグ歩行とは、逆の現象が起こっていますね。

プク太
プク太

頭の重さで、バランスを
保っているんだね。

ダイ吉
ダイ吉

そういうことだね。

出現する原因は、どちらも中殿筋なのに、見た目は全然違う歩容になるんですね。

2つの違い

ということで、中殿筋が重りを支えられず、力負けしそうになった時に、

重りを下げながら歩くのが、トレンデレンブルグ歩行で、重りを上げながら歩くのが、ドュシェンヌ歩行ということになります。

プク太
プク太

そっか、観察する時は
注意しなきゃね。

ダイ吉
ダイ吉

骨盤の傾きと頭の位置で
違いを見極めてね!

どちらも、中殿筋のパワー不足や、痛みやスパズムによる出力低下で出現しやすいです。

しかし原因は同じでも、どちらに力を逃がすかで、歩容は全く別物になりますね。

おわりに

歩行における中殿筋の役割は超重要です。

だから、起始や停止だけじゃなく、筋の形や走行まで意識したいところですね。

中臀筋と歩行の関係性はこちら

関連記事 歩行中の中殿筋の役割と異常歩行への関与を徹底解説!

実際、健常者でもトレンデレンブルグ歩行や、ドュシェンヌ歩行が出ちゃう人もいます。

わずかな徴候も見逃さないよう、観察する目を鍛えて行きましょう!

ダイ吉
ダイ吉

それでは、歩行観察が
上達しますように!