こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
本日のテーマは心電図です。
といっても、波形の読み方や不整脈の解説ではなく、心拍数の読み取りだけです。
え、心電図から心拍数が
分かるの?
マジでか!国家試験の
過去問にもあったでしょ?
そう、実は心電図から心拍数を読むだけで、3点が貰える問題が出ているんですよね。
ということで、計算が苦手な人でもできる、心拍数算出の裏技を紹介したいと思います。
スタート地点の決め方
心拍数を読み取るには、まずは基準となるスタート地点を決めておく必要があります。
スタート地点?
うん、これを見て。
心電図のマス目は1mm×1mmで、縦も横も5マスごとに太い線で強調されています。
心電図から心拍数を読み取る場合、この5×5の大きいマスを数えます。
では、まず波形の山が太い線と重なっている部分を見つけて下さい。
一番高い波がR波だよ。
次の山は何マス目?
スタート地点が決まったら、次の山の位置を確認していきます。
うん、次のR波を確認したよ。
そうしたら、R-Rの間にある
大きいマスを数えてみて。
結果は、3.5マスですね。ここでは、中途半端な部分はざっくりでOKですよ!
心拍数を読み取ろう
では、計算が苦手な人に向けた公式です。
なぜ300回なのかは一切考えないで下さい。
ということで、もしこんな心電図があったらどうでしょう。
300÷1マス=300回かな。
うん、そうなるね。
実際、国家試験ではこんな極端な頻脈はでません。では、先ほどの波形はどうでしょう。
公式に当てはめてみると…、
えっと、300÷3.5は…
85.71回/分になるね。
ということで、この85.71回という数字が心電図から読み取った心拍数になります。
過去問で確認
では、過去問をみてみましょう。
運動中のモニター心電図(①~⑤)を示す。心拍数が75/分以上100/分未満であるものはどれか。
よし、公式で解いてみるか!
マスの数はざっくりでOKだよ。
マスの数を公式に当てはめると、
こうなりました。よって、答えは4です。
たったこれだけで3点か!
おいしい問題だよね。
公式はぜひ覚えて下さいね!
おわりに
心電図から心拍数が読み取れるようになると、頻脈と除脈の問題にも対応ができます。
頻脈=100回/分を超えるもの
除脈=50回/分を下回るもの
実際、たったこれだけの知識で取れる3点問題が出題されていますので、波形アレルギーの人も、この公式は覚えておきましょう。
それでは、心電図の問題で
3点が取れますように!