
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
房室ブロックの心電図、
Ⅰ度、ウェンケバッハ、モビッツⅡ型、Ⅲ度……
違いが分からなくなりませんか?
この記事では、解剖や刺激伝導系の詳しい説明はしません。
見るのは、
P波のあとに、どうQRSがついてくるか?
これだけです。
今回は、房室ブロックを「バイトの遅刻とバックレ」でイメージしながら覚えます。
-
Ⅰ度 房室ブロック
→ 毎回遅刻。でも辞めない -
Wenckebach型
→ 遅刻がだんだん悪化してバックれる -
MobitzⅡ型
→ 無遅刻なのに突然バックれる -
Ⅲ度 房室ブロック
→ もう辞めて、別のバイトをしている
では、心電図と一緒に見ていきます。
Ⅰ度|毎回遅刻するバイト
Ⅰ度房室ブロックは、
毎回遅刻するけど、必ず出勤するバイトです。

心電図では、
P波からQRSまでの時間〈PR間隔〉が長くなります。
目安は、小マス5個を超える遅れです。

ただし、
すべてのP波のあとにQRSが来ます。
つまり、
遅刻する。でも辞めない。
これがⅠ度房室ブロックの波形です。
これだけ覚えろ!
P-R間隔が長い。でもQRSは脱落しない。
Ⅱ度 Wenckebach型|だんだん遅刻してバックれる
次は、ウェンケンバッハ君。
最初は5分遅刻。
次は15分の遅刻。
その次は、なんと30分。

そして最後に、来ません。
心電図では、
PR間隔が徐々に延長
↓
QRSが脱落
します。

つまり、だんだん遅刻がひどくなって、最後にバックれるとんでもない野郎です。
これだけ覚えろ!
P-R間が徐々に延長 → QRS脱落する。
Ⅱ度 MobitzⅡ型|突然バックれる
続いて、モビッツ君。
この人は、ずっと無遅刻。
ところが突然、来ません。

心電図でも、
PR間隔は一定なのに、突然QRSが脱落
します。

Wenckebach型との違いはこうです。
→ 徐々に遅れてから落ちる
✅ MobitzⅡ型
→ 前触れなく突然落ちる
これだけ覚えろ!
P-R間は正常 → 突然QRSが脱落する
Ⅲ度|もう別のバイトをしている
Ⅲ度房室ブロックは、
もう元のバイトを辞めています。
店長が連絡しても関係ありません。
バイト君は、
別の場所で勝手に働いています。
心電図では、
P波はP波で勝手に動く。
QRSもQRSで勝手に動く。
つまり、
P波とQRSが完全に別行動です。

P波とQRSが離れたり、
QRSの後ろにP波が来たり、
T波の中にP波が入り込んだり、
P波-P波の間隔は一定、QRS-QRSの間隔も一定、だけどちぐはぐでおかしな波形です。
これだけ覚えろ!
P波とQRSが完全にバラバラ。
(でも、それぞれは一定)
30秒で4種類を比較
Ⅰ度 房室ブロック
→ 毎回遅刻。でも来る
→ PR延長、QRS脱落なし
Wenckebach型
→ 遅刻が徐々に悪化してバックれる
→ PR徐々に延長、QRS脱落
MobitzⅡ型
→ 無遅刻なのに突然バックれる
→ PR一定、突然QRS脱落
Ⅲ度 房室ブロック
→ もう別のバイトをしている
→ P波とQRSが完全に別行動
房室ブロックが出たら、
PR間隔を見る
↓
QRSが落ちているか見る
↓
徐々に遅れているか見る
↓
P波とQRSが別行動ならⅢ度
この順番で十分です。
心電図をまとめて得点源にしたい方へ
国家試験では、房室ブロック以外にも、
心房細動・心房粗動・心室細動、PVC、Lown分類、ST変化
などが画像問題として出題されます。
房室ブロックが整理できたら、次は他の心電図も覚えて対策を完璧にしましょう!

それでは、心電図の問題が
解けますように。



