
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
インスリン抵抗性とは、簡単にいえば
「インスリンが効きにくくなった状態」です。
国家試験では、
・インスリン抵抗性が改善する
・インスリン感受性が上昇する
といった表現がよく登場します。
丸暗記では、糖尿病の問題を取りこぼすかもしれません。そこで今回は、インスリン抵抗性を電車のイメージで整理します。
インスリンは「ブドウ糖を細胞へ降ろす係」

全身を循環する血管を線路、
血液を電車、
ブドウ糖を乗客、
細胞を駅だと思ってください。
ブドウ糖が目的の駅に着いたら、インスリンが手を引いて、

「はい、ここで降りるよ!」
と細胞へ連れていくイメージです。
その結果、血液中のブドウ糖が減るので、血糖値が下がります。
インスリン抵抗性は「離せ、降りないぞ!」
では、インスリン抵抗性とは何でしょうか。
イメージとしては、インスリンが手を引いても、ブドウ糖が

「離せ、降りないぞ!」
と抵抗している状態です。
【注意】実際には、筋肉や脂肪などの細胞がインスリンに反応しにくくなっている状態です。
つまり、
インスリン抵抗性↑
= インスリンが効きにくい
= ブドウ糖が細胞へ入りにくい
ということ。
そのため、ブドウ糖が血液中に残りやすくなり、血糖値も上がりやすくなります。
そこで、インスリンを補充すると…

抵抗するブドウ糖を、数の力で細胞に引きずり下ろします。
【注意】本当にブドウ糖がインスリンへ抵抗しているわけではありません。理解するためのイメージです。
インスリン感受性は「素直になった状態」
次に、国試でセットになりやすい
インスリン感受性です。
今まで抵抗していたブドウ糖が更生して、

「はい、降ります」
とインスリンの言うことを聞きやすくなった、と考えてください。
つまり、
-
抵抗性↑ インスリンが効きにくい
-
抵抗性↓ インスリンが効きやすい
-
感受性↑ インスリンが効きやすい
-
感受性↓ インスリンが効きにくい
となります。
国試ではここを狙われる
糖尿病の運動療法では、
運動による効果
↓
インスリン感受性アップ
↓
インスリン抵抗性ダウン
という方向で考えます。
だから、選択肢に「運動療法によってインスリン抵抗性が増大する」と書いてあれば、
抵抗性が増える=効きにくくなる
それはおかしい!
と選択肢を切ることができます。
用語を丸暗記するより、
抵抗性 = 効きにくい
感受性 = 効きやすい
このイメージを持っておく方が、国試では圧倒的に使いやすいです。
実践!過去問にチャレンジ
2型糖尿病患者における運動療法の効果で誤っているのはどれか。 (第55回 午後 94)
- インスリン抵抗性の増大
- 血圧低下
- 血糖コントロールの改善
- 脂質代謝の改善
- 心肺機能の改善
糖尿病患者に対する運動療法で正しいのはどれか。 (第60回 午後 36)
- インスリン抵抗性を改善する。
- 血糖値に関わらず推奨される。
- 尿中への糖の排泄を目的とする。
- Borg指数で17程度が適している。
- シックデイに関わらず推奨される。

解答と解説は、記事の
最後に載せてあります。
糖尿病の国試対策をもう一歩進めたい人へ
今回は、インスリン抵抗性と感受性に絞って解説しました。
糖尿病では、このほかにもケトン体、高血糖・低血糖、三大合併症、運動療法が頻出です。
実地問題(3点)でも出てます。
これらを過去問ベースでまとめて整理したい人は、こちらの記事も活用してください。


それでは、模試の平均点が
アップしますように!
運動療法はインスリン抵抗性を改善し、血糖コントロールだけでなく、血圧・脂質代謝・心肺機能の改善にもつながります。
つまり「運動 → インスリンが効きやすくなる」と理解できていれば、この2問はどちらも迷わず1を選べます。

