こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
肩が痛い、腰が痛い、膝が痛い…。
こんな訴えを患者さんから聞くと、何とかしてあげたくなりますよね。
特に慢性疼痛は、安静にしているだけじゃ治りません。セラピストが痛みを評価し、適切にアプローチする必要があります。
そこで今日は、慢性疼痛の仕組みについて、分かりやすく解説してみようと思います。
慢性疼痛とは
通常、筋組織がダメージを受けると、炎症反応が起こり修復作業が開始されます。
しかし、何らかの理由で修復が不十分な場合、何ヵ月も痛みが続く慢性疼痛に移行します。
ちなみに、急性疼痛なら「RICE」一択です。
慢性疼痛はなぜ起こる?
なぜ痛みが治らないのか?
それは、痛みが痛みを引き起こす、負のループから抜け出せないからです。
侵害受容器の閾値低下
筋が痛みを受け続けると、侵害受容器の閾値が下がり、痛みに敏感になります。
侵害受容器とは感覚神経の、Aδ線維・C線維の自由神経終末のことです。
身体が損傷するような痛み(侵害刺激)を感知し、電気信号で伝える役割を持ちます。
防御性収縮の発生
筋が痛みに敏感になると、収縮して守りに入ります。これを防御性収縮と呼びます。
そして不思議なんですが、たとえ痛みを認識していなくても、防御性収縮は起こるのです。
これにより、可動域が狭くなったり、姿勢に左右差が生じたりします。
筋血流量の低下
筋が縮むと筋内圧が上昇し、血管が圧迫されてしまいます。
当然、局所への筋血流量は低下します。
筋スパズムの発生
筋スパズムの定義は曖昧ですが、簡単に説明すると圧痛の出現です。
圧痛があるということは、筋が阻血状態を意味します。要するに、「血が欲しい!」というメッセージを痛みで表現するということです。
となると、侵害受容器の閾値はさらに低下…。
このループが慢性疼痛の
メカニズムなんだね。
筋スパズムを治そう
侵害受容器の興奮は、特定の徒手療法で鎮めることができます。それによって、この負の無限ループを断ち切れれば疼痛は取れるはず!
その方法は、痛い筋線維を刺激して、侵害受容器の閾値を上げてあげることです。
といっても、グリグリはダメ!逆効果です。
超弱い刺激で、超強い痛みを誘発すると、脳がそれに慣れようと、侵害受容器の閾値を上昇させて、痛みは即時的に緩和させます。
それが痛みを取る技術なんですね。
ということで、正確に痛い場所を探す評価方法と、その痛みを取る徒手療法を、noteにまとめてみました(有料)。
分かりやすさを重視して、画像と動画が多めです。今から頑張れば、きっと半年後には、痛みが取れるセラピストになれるはずです。
おわりに
有料にしたのには理由があります。
無料にして100人に流し読みされるよりも、お金と時間をかけてでも習得したいと思ってくれた、あなたに読んで欲しいからです。
習得するのが大変な技術ほど、習得した時に価値が出るものです。
そのためには、時間もお金も掛かりますね。
それでは、痛みの評価と治療が
上手くできますように!