こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
本日のテーマは、FIMによる採点です。
FIMは1~7の7段階評価で、しているADLを評価する、有名なスケールでしたね。
あぁ、複雑で難しいやつね。
いや、そんなに難しいかな?
細かいルールはあれど、7段階の採点に関しては、大まかな法則があるんですよね。
ということで、採点基準を覚えるための練習用として、Yes/Noチャートを作ってみましたので、紹介してみたいと思います。
FIMの採点基準
FIMは、運動項目と認知項目を合わせた全18項目で、全て7点の場合は126点でしたね。
では、7段階の分類を確認しましょう。
自立
自立の場合は7点です。
生活場面において、特に問題なくADLが行われている場合ですね。
修正自立
修正自立の場合は6点です。
杖や自助具などを使用したり、時間が掛かるなど、人の手は借りないけど、少しだけ条件が付く場合が該当します。
監視・準備
監視・準備の場合は5点です。
これは、身体を触るほどの介助はないが、見守りや準備の手伝いが必要な場合ですね。
じゃあ、装具を準備した
場合はどうなるの?
自分で装着した場合でも、
準備の時点で5点なんだよ。
5点と6点の基準は、あくまで本人以外にも、人の手が掛かっているかどうかです。
最小介助
最小介助の場合は4点になります。
ADL動作に25%未満の介助を要する、すなわち75%以上を自分で行う場合を指します。
中等度介助
中等度介助の場合は3点です。
自分で行う内容が、50%以上~75%未満の場合が該当します。
最大介助
最大介助の場合は2点です。
自分で出来ることは半分以下だが、せめて25%以上は自分で行っている場合になります。
全介助
全介助の場合は1点です。
自分で出来ることが全くない、もしくは出来ていても、25%未満の場合になります。
介助量+自分で出来ることは
合計で100%になるよ。
この辺りがややこしいですね…。
Yes/Noチャート
では、ここで頭の中を整理しましょう。
作成したYes/Noチャートを使って、自分が理解してない部分を確認しましょう!
- Q1
- 介助(人の助け)が必要ですか?
さて、基準は完璧に理解していましたか?
このチャートの全体像はこうです。
この図が頭の中で描けると、もう7段階評価は完璧になっているはずです。
あとは、各項目に設定されている、細かなルールを覚えればOKですね!
これであなたもFIMマイスターかも?
おわりに
さて、FIMの採点方法で、1番基本となる部分を解説してみました。
実際はもっと細かくて、パーセンテージを求める項目があるため、計算も必要になります。
まずは、大まかなルールを理解した上で、セルフケアや更衣動作などの項目を、1つずつ習得して欲しいと思います。
それでは、FIMの採点が
上手くできますように!