オンエルボーでの起き上がり!腕の位置が動作に与える影響

姿勢・動作
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!

本日のテーマは、起き上がり動作です。

寝返りや起き上がりなど、起居動作はパターンが多くて、評価が難しいですよね。

プク太
プク太

うん、床上動作は苦手かも。

ダイ吉
ダイ吉

一瞬で終わっちゃうから、
観察が難しいよね。

そこで今日は、起き上がり動作の中で最もオーソドックスな、オンエルボーからの起き上がり動作を解説します。

腕の位置の違いによる、動作パターンへの影響を理解すれば、評価や動作指導をする時に、きっと役立つと思いますよ。

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オンエルボー

On elbowの直訳は、「肘の上に」です。

さて一体、何が乗っているのでしょうか?

答えは頭部です。

人間の中で最も重たいんでしたっけ?それが肘の上にあるということは、荷重が肘に集中していることを意味します。

プク太
プク太

へぇ、頭のことだったんだ。

ダイ吉
ダイ吉

実は、もう一個あるんだよ。

オンハンドとオンハンズ

オンエルボーの次は、オンハンドです。

要するに、荷重が肘から手に移ります。

肘の伸展により、手の上に頭が移動します。

また、両手で荷重する場合には、ハンドの複数形であるハンズに変わります。

プク太
プク太

片手ならオンハンドで、
両手ならオンハンズかぁ。

ダイ吉
ダイ吉

うん、そういうこと。

腕の位置が与える影響

起き上がり動作で、肘に荷重を移動する際、腕の位置をどこにするかが重要です。

腕が身体に近い

まず、起き上がる方向にある腕が、身体の近くにある場合になります。

図を見ると分かるように、ほとんど肘に荷重せずに起き上がっています。

この場合、腹筋群が優位に活動しています。

ダイ吉
ダイ吉

体幹筋を使わせたい場合、
腕は身体に寄せてあげよう。

腕が身体から離れている

続いては、身体から離れている場合の、起き上がり動作を観てみましょう。

図のように、寝返りの要素が強くなります。

上肢への荷重量が大きくなるため、肩関節や肘関節の伸展筋群の負担が増えます。

プク太
プク太

ほう、この場合は腕の力が
強い人向けなんだね。

ダイ吉
ダイ吉

うん、体幹が弱い人なら、
腕の力に頼る方が良いかも。

起き上がり動作を評価する際は、腕の位置を色々と変えながら、その人の能力を分析していくと良いかもしれませんね。

得意なポジション、苦手なポジション、色々と試してみましょう!

おわりに

さて、起き上がり動作について、上肢の能力に着目してみました。

でも、この動作の重要なカギを握っているのは、実は下半身なんですよね。

起き上がり動作と下肢の関係

関連記事 腹筋をすると足が浮く!起き上がり動作への影響は大丈夫?

上半身は腕の位置、下半身は下肢筋の使い方、起き上がり動作の評価は色々と忙しいかも。

慣れるまでは、片方ずつ進めてみてね。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、オンエルボーが
上手にできますように!