腹筋をすると足が浮く!起き上がり動作への影響は大丈夫?

姿勢・動作
プク太
プク太

ねぇ、ちょっと手伝って。

ダイ吉
ダイ吉

プク太くん、どうしたの?

プク太
プク太

腹筋するから足を押さえて。

ダイ吉
ダイ吉

え、あ~、はいはい。

こんにちは!リハビリ専門学校の教員で、理学療法士のダイ吉です。

腹筋をする時って、足を押さえてもらうと楽にできますよね。でも、押さえていないと、なぜか足が浮いちゃう人もいます。

本日は、このメカニズムの解説と、起き上がり動作への影響についてお話します!

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腹筋で足が浮くの原因

腹筋をする時、足が浮いてしまう人は、別に腹筋が弱いワケではないのでご安心を。

プク太
プク太

え、そうだったの?

ダイ吉
ダイ吉

うん、原因は別なんだよね。

足が浮く原因は、股関節を曲げる筋肉が、腹筋よりも強く働くからです!

身体を起こすはずが、股関節が曲がってしまうことで、くの字になってしまう。これでは、起き上がれません…。

よって腹筋をする際は、体幹のパワーと、足を持ち上げるパワーが、釣り合うことが条件になるんですね。

押さえるとなぜ楽になる?

足を押さえるとなぜ楽になるのか?

それは補助する人が、股関節を曲げる筋肉を、邪魔してくれているからです。

足が浮いてしまう人は、気を抜くと股関節が曲がってしまうので、足の力を手加減します。

この時一緒に、腹筋の力も手加減してしまうので、身体が起こせないと錯覚するのです。

でも、邪魔されている今なら、手加減は必要ありません。思いっきり力を入れてOK!

ダイ吉
ダイ吉

本気を出せれば楽勝だよね。 

プク太
プク太

そっか、足の力を加減すると

腹筋も力が抜けるんだ…。

起き上がり動作への影響

まぁ、腹筋が上手に出来なくても、別に困りはしない…、いやっ、困るでしょ?

起き上がり動作ですよ!起き上がり。

肘をついて起き上がろうとすると、あらら、起き上がりたい側の足が浮いちゃうじゃん!

これは、なんとかしないとダメですね。

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浮かないためのトレーニング

ということで、腹筋で足が浮いちゃう人は、トレーニングに少しコツが必要です。

まずは、枕やクッションなどを、重りとして両足に乗せて下さい。

最初は2~3個位から開始して、慣れてきたら徐々に重りを軽くします。

足が浮かないよう目で見て、少しずつ重りの分だけ、腹筋に力を入れるのがコツですよ。

枕やクッションが浮きそうなら、太ももに力が入りすぎ!リラックスしましょう。

これを繰り返すことで、運動学習により、力の入れ方が上達してきます。

腹筋と股関節を曲げる筋肉が、バランスよく活動できれば、筋肉を鍛えなくても動作は良くなるんですよね。

リハビリでは、こんなことをやりながら、患者さんの力が発揮できる環境を作ってます。

ダイ吉
ダイ吉

動作って簡単なように見えて、
すっごい複雑だね!

プク太
プク太

よし、1人で腹筋ができるまで
僕も頑張ってみるか!

足が浮いちゃう人は試してみてね。

おわりに

身体が起こせない = 腹筋が弱いから

まぁそれもありますが、全てではないんですよね。全身の関節や筋活動を確認していくと、動作から色々な情報がもらえます。

理学療法士は、このような動作観察・分析を得意としています。だから、ここの部分だけは他の職種の人に負けたくないな~。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、上手に腹筋が
できますように!

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