客観的QOLと主観的QOLの違いとは?意味を簡単に解説

夕日をバックに手をつないで歩く3人家族の様子。 実習対策
ダイ吉
ダイ吉

こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!

本日のテーマは、QOLです。

QOLは、Quality of lifeの略で、生命・生活・人生の質という意味になります。

ダイ吉
ダイ吉

プク太くんが、自分のQOLを
実感するのはどんな時?

プク太
プク太

う~ん、いきなり聞かれても
よく分からないよ…。

QOLという言葉はよく聞くけど、実態がないからイメージが付きづらいですよね。

そこで今日は、QOLの種類や分類を紹介しながら、客観的QOLと主観的QOLの違いについて整理していきます。


客観的QOLと主観的QOLの違い

客観的QOLは、生命の質、生活の質、人生の質に分類され、第三者から見てどういう状態かを評価します。

テキストのみ、客観的QOLには生命・生活・人生の質があり、主観的QOLは1つ。客観的QOLに赤い下線あり。

一方、主観的QOLは、本人がどう感じているかを重視する考え方です。

よって、同じ状況でも、

・客観的QOLは高い → でも本人は不満

・本人が満足 → だから主観的QOLは高い

というように、評価が分かれることがあるのが、QOLの特徴になります。

客観的QOL

では、客観的QOLに分類される、3つの質について整理していきます。

① 生命の質

これは、ICFの心身機能と身体構造に当たるもので、息が苦しいとか、痛みがあるなど、生物レベルの制限を表します。

3人の患者さんのイラスト。苦しい、食べられない、痛い、それぞれ訴えがある様子。

ご飯はお腹に直接食べるより、口から食べる方が良いし、痛みだって無い方が良いです。

プク太
プク太

うん、そりゃそうだね。

ダイ吉
ダイ吉

ね、客観的でしょ?

② 生活の質

これは、ICFの活動面に当たるもので、基本動作やADLなど、個人レベルの制限を指します。

立てない、歩けない患者のイラスト。個人レベルの制限を表現。

車イスで移動するよりも、自分の足でスタスタ歩ける人の方が、きっと生活は豊かです。

誰かに介助されるよりも、自分(個人)で生活をする方が、満足度も高いはずです。

プク太
プク太

うん、これもそう思う。

ダイ吉
ダイ吉

誰に聞いても、きっと同じ
意見になると思うよ。

③ 人生の質

これは、ICFで言うところの参加に当たり、社会レベルの制限を指す項目になります。

独居や孤独高齢者のイラスト。社会レベルの制限を表現。

社会的に何も役割が無かったり、誰からも必要とされない場合、人生の質は下がります。

人に頼られたり、やり甲斐がある人の方が、人生が豊かなのは当然ですよね。

プク太
プク太

う~ん、これも納得できるな。

ダイ吉
ダイ吉

客観的QOLは、皆が価値観を
共有できるからね。

まあ、私は痛みがある方が幸せ、歩けない方が都合が良い!って人は、いませんよね?

主観的QOL

主観的QOLは、良い or そうでもないが、人によって分かれるものです。

テキストのみ、客観的QOLには生命・生活・人生の質があり、主観的QOLは1つ。主観的QOLに赤い下線あり。

例えば、販売職の方が、営業職の人よりも幸せだ!と言っても、全員が賛同してくれません。

また、趣味の旅行に行けて良かったですね!って他人が思っても、

車いすに押され旅行に行くイラスト。男性は不満の表情をしている。

自分の足で観光しなければ、全然楽しくないよ!って思う人もいるはずです。

このように、人によって価値観が異なるものが、主観的QOLということになります。

ダイ吉
ダイ吉

プク太くん。QOLのことを、
少しは理解できたかい?

プク太
プク太

ゴール設定をする時は、
QOLも考えなきゃダメだね。

こちらが、良かれと思ってすることが、QOLの押し売りになることもありますので、介入は慎重にね!

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おわりに

さて、本日は患者さんのQOLについて、色々と解説をしてみました。

新人セラピストは、何のためにリハビリをしているの?という、自分の無力感に包まれる時期が必ずあります。

リハビリの介入目標や、意義などを見失った時は、一度原点に立ち返って、QOLを見つめ直すとスッキリした答えが見つかると思いますよ。

ダイ吉
ダイ吉

それでは、QOLを上手に
使いこなせますように!

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