
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
階段昇降が不安定な人に、いきなり階段で実践練習を行うのはリスクがありますよね。
そこで有効なのが、平行棒内で段差を使ったステップ訓練です。

平行棒内で行うため、階段動作に近い負荷を、安全な環境で再現することができます。

へ~、これが階段昇降
の練習なんだね。

そうなの、簡単でしょ!
ということで本日は、階段昇降を安定させるリハビリとして、この段差ステップ訓練の効果を解説していきたいと思います。
階段昇降が不安定になる理由

階段昇降では、
- 片脚で体重を支える
- 重心を上下させる
- 降段時にブレーキをかける
といった能力が同時に求められます。
これらが不足すると、踏ん張れずにドスンと降りてしまい、恐怖心から階段昇降ができなくなるといった問題が起こります。
練習前に必要な下肢の支持性
階段昇降が不安定な人は、段差を昇る力と段差を安全に降りる力が必要です。
どちらも、全体重と重力を制御(コントロール)する必要がありますね。

やっぱり、平地歩行とは
全然 違うんだね~。

そう、踏ん張る力が相当
必要になるんだよ。
よって支持性強化に向け、遠心性収縮、協調的な筋活動を作ることが求められます。
平行棒内段差ステップ訓練の環境
それでは、段差ステップ訓練の環境設定です。平行棒内に、10〜20cmの台を置きます。平行棒の高さは患者さんの好みでOK!

鍛えたい方の足を台に乗せ、平行棒を軽く支持。そこから前にステップし、再び元の位置に戻る運動を繰り返します。
上肢の力だけに頼るのではなく、下肢で体重を支えられているかを確認します。
台に上がる相で鍛えられる下肢の筋
台に上がる場面では、大腿四頭筋、大臀筋が主に活動します。

軸足は伸展運動となり、反対側の下肢はクリアランス確保の練習にもなります。
台から降りる相で必要になる制御能力
台から降りる場面では、下肢の筋は遠心性収縮に切り替わります。
特に、大腿四頭筋、ヒラメ筋がブレーキとして働きます。

制御できずに落ちてしまう場合は、平行棒で必要最小限の支持を加えます。
バックステップで高まる協調性と支持性
後方へ戻る動作では、股関節・膝関節・足関節の協調的な運動が求められます。

それぞの筋が、遠心性収縮と求心性収縮を切り替え、協力しながら体重をコントロールする感覚が身に付きます。

いきなり階段練習は難しいが、次の段階へ進ませたい、そんなリハビリの場面で使いやすい訓練といえるでしょう。
この段差ステップ訓練が向いている人
この段差ステップ訓練は、階段そのものが怖い、降りるときに止まれない、と感じている人に特に向いています。

具体的には、降段でドスンと落ちてしまう人、片脚支持になると体幹が崩れる人、ブレーキをかける力(遠心性収縮)が弱い人です。
平行棒内で行うため、上肢支持量を調整でき、恐怖心を抑えながら下肢支持性を集中的に鍛えられる点が大きなメリットです。

よし、やってみようかな。
おわりに
ということで、平行棒 + 段差を使って、下肢全般を鍛える訓練方法を紹介しました。
自立度の高い患者さんなら、イスを後ろにおいて、自主訓練にすることもできます。
もし、リハプログラムのネタが切れたら、このステップ訓練をやってみて下さいね。

それでは、良いリハビリが
提供できますように!



