こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
理学療法士は、ゴニオメーターを使って、関節の角度を測ることが多いです。
しかし、角度計を使うのが面倒な時、簡単な指標で膝の屈曲角度が見抜けちゃいます。
へぇ、そんな指標あるんだ。
まぁ、手を抜きたい時用かな。
ということで今日は、膝の屈曲拘縮を評価する際に、使って欲しい簡単な目安を紹介します。
膝の屈曲角度の目安
あくまで個人的に活用している指標のため、数値は大まかなものですのでご注意を!
伸展-5°
まず背臥位の状態で、膝の下に手を入れます。
手の平が、ちょうどイイ感じに入る場合は、屈曲約5°くらいになっているはずです。
少し浮いている?程度だね。
ほほー、それが5°なんだね。
伸展-10°
もう少し浮いている場合、拳が入ります。
セラピストの手が、パーからグーになった時は、膝関節は約10°屈曲位になってます。
伸展-15°
さらに浮いている場合は、縦にしたセラピストの拳が入るはずです。
ここまで浮いていると、背臥位も安定しないので、リハビリの介入が必要ですね。
簡単な指標を使って
膝の状態が分ったね。
スクリーニングみたいに、
まず状態を知るんだね。
では、屈曲拘縮が見抜けた所で、評価を進めていきましょうか!
屈曲拘縮を評価する
膝の伸展制限があった場合、やはりハムストリングスの、伸張性低下を疑いますよね。
触ってみて、ハムストが突っ張っている感じがあれば、ストレッチをしてみましょう。
持続伸長、ホールドリラックス、方法は何でもいいので、とにかく伸張性を上げてみます。
その後は、もう一度チェックします。
さっきは手の平が入ったのに、ストレッチ後は、手が入らなくなってますね。
う~ん、ということは?
即座的に5°の改善が
あったってこと?
うん、だからまだ拘縮に
なってないってこと。
仮に、ストレッチ後に変化がなければ、関節拘縮の可能性が高いので、対応は変わります。
ゴニオメーターを使わなくても、膝の状態が評価できたので、プログラムも決まりました。
なるほど、急いでいる時は
この方法で評価しよう。
最初は、ゴニオメーターを
使うと確実だよ!
背臥位で膝が床面に付かない場合、ちょっと試しにやってみて下さいな。
おわりに
リハビリ実習に行くと、ゴニオメーターを使っているPTが、少ないことに気づきませんか?
もしかしたら、このようなオリジナル計測方法を使っているのかもしれませんね。
時間短縮 & 最小限の労力で、臨床を乗り切ってまいりましょう!
それでは、膝の屈曲拘縮が
しっかり見抜けますように。