こんにちは、理学療法士で
専門学校教員のダイ吉です!
本日のテーマは、ノルディックポールです。
ノルディックポールを使ったエクササイズは、ここ数年で爆発的に有名になりましたよね。
うん、僕も買って
倉庫に入ってるよ。
いや、使えよ!
両手持ちなので支持基底面が広く、全身運動になることで、リハビリでも使われています。
ただし、高齢者への導入は大変で、手足がバラバラになり逆に不安定になることも…。
ということで、初めて使う人に対し、分かりやすく指導するコツを紹介します。
ノルディックポールの指導方法
私がリハビリ場面で指導する時は、以下の3ステップで指導しています。
引きずって歩かせる
手本を見せて、いきなり「やれ!」と言っても、手足がバラバラになって終了です。
そこで、ポールを持つことに慣れさせるため、両手に持たせたまま引きずらせます。
両手に持ったポールは無視して、そのまま手を振って歩かせるだけでOKです。
ここでは、ポールを突こうとか、大きく振ろうとかの指導は不要です。
片方だけ手伝う
引きずるのに慣れたら、次は突かせてみます。
片側のポールを一緒に持ち、左右反対の歩き方をすれば、タイミングが合うはずです。
右側に慣れたら、反対に移動し、そしてまた反対に移動します。
セラピストが使いこなせないと
意味ないからね。
やべ、練習しとこう…。
左右の使い方が慣れてくるまで、しばらく一緒に歩いてあげましょう。
リズムを声掛けする
左右のタイミングが習得できたら、次は1人で歩かせてみましょうか。
その際、リズムに合わせて左右を伝えたり、1・2、1・2など、声を掛けてあげます。
人によっては、自分のタイミングでやりたい、というケースもあるので、患者さんとよく相談しながら進めてみて下さい。
ここまで出来れば、後は
勝手に習得するよ。
これなら、すぐに習得が
できそうな気がする。
指導する側のセラピストも、慣れるまで時間が掛かるはずです。
頑張って、患者さんと一緒に習得しよう!
ノルディックポールが無い時
リハ室にノルディックポールが無い場合、T字杖を2本使って代用することもできます。
しかし、使い勝手も効果も変ってくるので、やはり本物を手に入れたいところです。
【ポールが無い時】
✅ リハビリ科で購入してもらう
✅ 患者さんに購入させる
✅ 自腹を切って購入しちゃう
本格的なトレッキング用であれば、高いもので1~2万円しますが、一般的なエクササイズ用では、数千円で買えるはずです。
ちなみに、伸縮自在の軽量アルミタイプでも、たったの2,580円で買えるんですね。
自宅復帰後に、屋外歩行を継続させるのであれば、患者さんに購入させるのが理想かも?
僕もノルディックウォーク
を開始してみるか!
やれやれ、やっとか…。
今度は、ちゃんと続くといいね。
おわりに
ノルディックポールは、たしかに全身運動になりますが、高齢者がチョコチョコと歩いても、そんなに効果は上がりません。
どちらかというと、転倒予防の方が、大きなメリットだと思います。
患者さんがリハビリで使い方を覚え、それが屋外歩行のきっかけになり、健康的な毎日が送れるようになるといいですね。
それでは、しっかりと
指導ができますように!