
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
この記事では、たった“指2本”で骨盤の中間位を確認する方法を教えています。
姿勢観察の場面で、
この姿勢、骨盤は前傾してる?
それとも中間位なの?
と迷った経験がある人も多いはずです。

うん、骨盤の動きって
複雑なんだよな。

ASISとPSISの位置関係を
基準にすると簡単だよ。
それでは、やり方を解説していきます。
指の高さでわかる骨盤の傾き
骨盤の前後傾は、ASISとPSISの「高さの差」で評価していきます。

対象者の横から、左右の👉人差し指を使って骨盤を確認しましょう!
骨盤中間位の確認方法
それでは、ASISとPSISを触知して、それぞれの高さを比べてみましょう。

骨盤中間位は、ASISよりもPSISの方が、わずかに高い位置(1〜2横指)にある状態です。

う~ん、PSISは指で
探すのが難しいな。

最初は手のひら全体で
触ると見つけやすいよ。
この中間位が分かると、次に出てくる前傾位・後傾位が理解しやすくなります。
骨盤前傾位の確認方法
骨盤前傾位は、

このように、PSISがASISよりも明らかに高い位置になります。

だいぶ腰が反ってるね。

そう、骨盤が前傾すると、
腰椎が伸展するからね。
目安は、“指3本分”です。
これ以上、PSISの方が高ければ、骨盤前傾位と判断します。
骨盤後傾位の確認方法
骨盤後傾位は、

このように、PSISがASISと同じ高さ、もしくはASISよりも低い位置になります。

ありゃ、今度は猫背だ。

うん、今度は腰椎の前彎が
極端に減少するからね。
ASISとPSISの触診方法
それでは、骨盤の評価に必要な、ASISとPSISの見つけ方を解説します。
AISIの触知方法
AISI(上前腸骨棘)は、腸骨の前面にある飛び出た突起です。


これは、すぐに分かるね。

骨が突起しているから、
触る時は優しくね。
触られる場合、痛さよりも“くすぐったさ”が勝ちます。触診の前には、必ず患者さんに同意を得るようにしましょう。
PSISの触知方法
PSIS(上後腸骨棘)は、腸骨稜を背中側になぞったときの終点です。
突起が小さいゴルフボールのような形ですので、手のひらで探すのがオススメです。

手のひらで全体像がつかめたら、突起の中心を指で探しましょう。
骨盤と股関節の関係
👉 最後に骨盤の運動をインプット!
骨盤の傾きは、矢状面、前額面、水平面、どれも股関節に大きく影響します。
矢状面での関係(前傾・後傾)
骨盤は骨の塊です。
実際に、骨盤が前傾・後傾するのは、

このように、股関節が屈曲するか、伸展するかによって決まります。
よって姿勢を観察する際は、股関節の傾きと一緒に、全体像を評価しましょう!

なるほど、気づかんかった。

長い裾の服は邪魔なので、
評価時は注意しようね。
前額面での関係(左右傾斜)
続いては、前額面上の骨盤の傾斜です。脚長差があったり、脊柱の側弯があると、立位姿勢において傾きが起こります。

その場合は、落下している側の股関節が外転位となり、反対側は内転位になります。
ということは、股関節の内外転に可動域制限がある場合は、前額面上の姿勢に大きな影響が出てくることになりますね。
水平面での関係(回転運動)
さて、最後は骨盤の回転運動です。

え、だから回旋じゃないの?

いや回旋じゃなくて回転!
勘違いしやすいのですが、回旋しているのは骨盤ではなく、両側の股関節です。

身体を捩じる動作では、股関節が内旋、もしくは外旋しているのが分かります。
もっと厳密にいえば、股関節の内旋+屈曲、外旋+伸展の複合的な運動になります。

この動きは、様々な動作に必要になりますので、腰椎の回旋と一緒に評価して下さい。

そっか、骨盤は股関節に
動かされていたんだね…。

だって、骨の塊が勝手に
動いたら怖いでしょ。
姿勢観察において、骨盤だけに注目していたら視野は狭くなります。股関節や腰椎も一緒に評価してみて下さいね。
おわりに
骨盤の運動についてイメージできましたか?
最初は難しいと思いますが、骨盤の評価は触ってナンボです。横から、前から、後ろから!
たくさん触って慣れて下さい。
そのためにも、解剖学と運動学を勉強し、日々の臨床力を養い続けましょう!
🚀 この知識をベースに、次に学ぶべきテーマをチェックしよう!


それでは、骨盤の評価が
上手にできますように!


