
こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です!
立脚後期で観察するべき筋は、ヒラメ筋と腸腰筋の遠心性収縮です。

え…、そうなの?
大臀筋かと思ってた。

うん、全然違うよ!
歩幅を大きく取る場合、股関節が伸展しているので、大臀筋が重要だ!と勘違いする人が多いです。
そこで本日は、立脚後期で活躍している、ヒラメ筋と腸腰筋の活動を解説します。
立脚後期の筋活動
立脚後期(Terminal Stance:TSt)は、遊脚期に移る準備の相です。
この時期の主役は、筋肉が引き伸ばされながら力を発揮する「遠心性収縮」です。
ヒラメ筋によるブレーキ
立脚後期では重心が前方へ移動するため、下腿が前へ倒れ込もうとします。
ここで、ヒラメ筋の遠心性収縮で「ブレーキ」をかけ、下腿が急激に前傾するのを防ぎ、安定した重心の前方移動を可能にします。

もし、ヒラメ筋の制御が効かないと、下腿の前倒れにより“膝折れのリスク”が生じます。
さらに、この不安定さや前倒れへの恐怖心から、反対側の足の歩幅が小さくなり、効率的な推進力が得られなくなってしまいます。

へぇ~、そうだったんだ。
腸腰筋によるエネルギー蓄積
重心が前方へ進むにつれ、股関節は伸展していきます。この時、腸腰筋も遠心性収縮を行い、股関節の過度な伸展にブレーキをかけます。

同時に、腸腰筋は強く引き伸ばされます。
この筋肉の物理的な伸張こそが、次のフェーズで足を前に振り出すための「エネルギー蓄積」として機能します。

ここで貯めた股関節のパワーは
次の相で爆発させるよ!
立脚後期の役割
立脚後期の筋活動は、単体で完結するものではありません。すべては「次の遊脚期へ移行する」ための強力な事前準備です。
遊脚期に移る準備
この後の遊脚初期期(ISw)でスムーズに足を振り出すためには、立脚後期で股関節が「十分に伸展」していることが絶対条件です。

股関節の伸展角度が不足していると、骨盤や体幹の回旋(代償)が生じ、エネルギー効率の悪い歩行となります。
クリアランスに向けた準備
前述した腸腰筋のエネルギー蓄積は、輪ゴムを引き伸ばした状態と全く同じです。
限界まで引き伸ばされた腸腰筋は、遊脚期に入った瞬間に一気に縮もうとします。

この反射によって股関節が強力に屈曲し、爆発的なパワーが生まれます。
この運動力学こそが、つま先を地面から浮かせて引っ掛かりを防ぐ「クリアランス確保」の最大の原動力となります。
関連記事 遊脚相の記事はこちら!
トゥクリアランスとフットクリアランスの違いを完全解説!

立脚後期は大事なんだね。
よく分かったよ~。
まとめ
立脚後期の動作分析において、確認すべき要点は以下の3つです。
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ヒラメ筋の遠心性収縮:足関節背屈にブレーキをかけ、下腿の前傾を制御する。
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腸腰筋の遠心性収縮:股関節伸展にブレーキをかけ、次相へのパワーを蓄積する。
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最大の役割:引き伸ばしたゴムの力で、初期遊脚期の足部クリアランスを確保する。
やはり、前後の相があってこその分析です。ぜひ、歩行全体が観察できるように練習をしてみて下さい。
💡 歩行周期を確認したい人はこちら!


それでは、歩行分析が
上手く進みますように!

