こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です。
本日のテーマは国家試験の見直しです。絶対に損をしたくない人は必見ですよ。
普段、小テストなどは見直しをしない人も、人生が掛かった国家試験であれば、必死になって見直しをすると思います。
でも、マークシートで書き直しをすると、逆に点数が下がってしまうことがあります。
え、書き直しちゃダメなの?
うん、場合によっては、
デメリットが大きいんだ。
では、その内容を解説していきますね。
国家試験は選択式問題
PT国家試験は、5択のマークシート方式。
問題の中には、勘だけで解かなければならない難しいものもあります。その場合、単純に正解する確率は20%ですね。
分からないからといって、空欄で出す人はいません。当てずっぽうでもいいから、とりあえず全て解答を塗りつぶすはずです。
しかし、勘で解いた問題というのは、見直し作業で書き直してしまうと、点数は下がりやすくなる傾向があるようです。
書き直すと損をする
では、その根拠を説明していきます。
正解を選んでいた場合
もし、運よく正解していた場合、書き直した瞬間に不正解になります。
当然、書き直すということは、このようなリスクが生じる恐れがあります。
不正解を選んでいた場合
もし勘が外れて、最初に不正解を選んでいたとします。
その場合、白いボールを放して、他の白いボールを掴む確率は3/4ですね。
白い球 ⇒ 白い球(不正解)75%
そして、白いボールを手放し、正解の赤いボールを選ぶ確率は1/4です。
白い球 ⇒ 赤い球(正解) 25%
う〜ん、ちょっと低いですよね…。
25%でもチャンスがあれば、
書き直す方がいいんじゃない?
最初に書いた答えが間違っているって分かっていればね。
あっ、そうか…。
でも、損をする原因はまだあります!
マークシートが汚れる
最近のマークシートは、読み取り能力が高いため、薄い線が1本でも書いてあれば、しっかりと認識してくれます。
へぇ~、そりゃいいね!
う~ん、何か気付かない?
消しゴムを掛けた部分に跡が残っていると、2つ認識される可能性があります。
書き直しをすると、たとえ正解を選んでいたとしても、読み取りエラーにより不正解になるリスクがあるのです。
実際、うちの学校の読み取り機でも、鉛筆の跡が邪魔してエラーになることがあります。
これは勿体ないですね。
① 正解を選んでいたら100%損をする
② 書き直して得する確率は25%だけ
③ エラーになるリスクが生じる
25%のために、100%を捨てる。
これほど割に合わないギャンブルは、やるべきではないでしょう。
実際、国家試験を受けた学生達に確認しましたが、マークシートを書き直したことで、点数が上がった人はいませんでした。
見直しでやること
では最後に、得をする「見直し作業」の方法を紹介しておきます。
名前と番号を確認
これは、鉄則ですね。
書かなければ、当然ですが不合格となりますので、100%確認しなくてはなりません。
最初と最後に、きっちり確認しましょう。
問題文を確認
問題文の最後は、4パターンです。
① 正しいものを選べ
② 誤っているものを選べ
③ 正しいものを2つ選べ
④ 誤っているものを2つ選べ
この時点で、問題文の語尾を読み、問題番号とマークシートを交互に見て、指示通りに選んでいるかを確認しましょう。
マーク番号を確認
問題の番号と、解答の番号がズレていないか、1段ずつ確認していきます。
この作業をする時は、数字以外に興味を持たないで下さい。
え、どういうこと?
あれ、これやっぱり3かも?なんて考えながら確認作業をすると、効率と精度がメチャクチャ落ちます。
よってここでは、
問13は、①と④か。
よし、①と④になってるな。
問14は②だな。
あれ、③になってるじゃん。
このように、数字だけを見ながら、淡々と間違いがないかを探しましょう。
自己採点しやすい記載
さて、名前、受験番号、問題文、塗りつぶした番号を確認し終えました。
では、最後の作業に移りましょう。
何度も見直しているうちに、問題用紙はメモや二重線などで、グチャグチャになって汚れているはずです。
翌日に自己採点しようにも、どの番号選んだっけ?なんて、記憶が曖昧になってしまっては、正確な自己採点ができません。
よって最後に、これが選んだ番号!と、一目で分かるように番号を清書しておきましょう。
この作業を全部やり、かつやり残したことが無ければ、そっと退室して打ち上げ会場に向かって下さい。
長時間お疲れ様でした!
おわりに
見直し作業中に書き直しがOKなのは、
✅ 問題の見間違いがあった!
✅ ハッキリと思い出した!
✅ 書き写しに間違いがあった!
この3つのケースのみです。
やっぱりこっちっぽいかも?という理由で書き直しては、必ず損をしてしまいます。
絶対に控えましょう!
ただし、今日紹介した方法を、国家試験の本番でいきなりやるのはリスキーなので、学内模試や業者模試で事前に試して下さいね。
見直し作業も技術のうち!
それでは、国家試験で
実力が出せますように。