こんにちは、専門学校教員で
理学療法士のダイ吉です！
リハビリの実習、本当に緊張しますよね。
「失敗したらどうしよう」
「実習生として成長できるかな」
期待よりも、様々な不安が強くなってしまうのは当然のことです。
うう、実習行きたくない…
大丈夫！
一緒に準備手伝うよ。
そこで今日は、理学療法士・作業療法士の実習生に向けて、実習の不安を解消し、確実に成果を出すための「インデックス（道しるべ）」を紹介します。
このロードマップを参考に、効率よく知識と技術を身につけ、患者さんのために力を尽くせる実習にしましょう。
臨床実習を成功させる「準備」
臨床実習は「行ってから頑張るもの」ではありません。
多くの学生がつまずく原因は、技術や知識以前に、最初の動き方が分からないまま実習を始めてしまうことです。
実習でまず評価されるのは、治療技術ではなく社会人としての基本対応。特に最初の関門となるのが、実習先への電話連絡です。
確認事項や言い回しが分からないまま初日を迎え、不安を抱える学生は少なくありません。
いきなり電話かぁ…
緊張するなぁ。
準備すれば大丈夫だよ。
実習を円滑に進めるためにも、まずはスタートラインである電話対応から準備を整えることが重要です。
関連記事 実習先に電話を掛けよう！確認する内容から不在時の対応まで
また、実習序盤の印象はその後の指導者との関係性に大きく影響します。
実習期間を通しては「できる・できない」以上に、一緒に働きやすいかどうかが常に見られていることを意識しましょう。
関連記事 リハビリの実習で使える！良い印象を与える積極的な行動とは
指導者・他部門との円滑な関わり方
実習の成功は、あなたの知識・技術よりも「人との関わり方」が最も重要です。
指導者や他部門のスタッフは多忙であり、彼らの時間や立場を意識した行動が不可欠です。
実習生は、「自分で考え、行動しているか」「質問を整理できているか」といった基本姿勢を常に見られています。
失敗例として多いのは、「誰に」「何を」「どのタイミングで」聞くかの整理ができていないことです。これが曖昧だと、的外れな質問や「聞かずに進める」という問題に繋がります。
円滑なコミュニケーションを保ち、他職種との専門的なやり取りをスムーズに行うための基本ルールを把握しておきましょう。
関連記事 リハビリ実習の他部門情報！職種別『怒られない』質問術
関連記事 リハビリ実習のスーパーバイザー！その種類と指導要件について
レポートの時短と必須記録のポイント
レポートは、実習生が最も時間を消費する課題ですが、同時に指導者へ論理的な思考力や、やる気をアピールする絶好のチャンスです。
指導者はレポートからあなたの「思考の流れ」を見ており、論理的な筋道を明確に示すことが、高評価を獲得するための鍵となります。
日々の記録を効率化し、土台となると情報の整理を確率していきましょう。
思考の流れを整理する「型」
評価データから治療目標へ繋がる論理的なプロセスを素早く整理し、毎日のSOAP作成を効率化するための「型」を活用しましょう。
関連記事 リハビリ実習に行く前にSOAPの書き方をマスターしよう！
関連記事 睡眠不足のリハビリ実習！デイリーノートに時間が掛かる原因
レポートに必須な情報の整理
症例報告サマリーで時間を浪費しがちな「はじめに」の導入や、患者情報の整理にはルールがあります。
形式的な部分でつまずかないための必須項目をチェックしましょう。
関連記事 X年Y月Z日を使った現病歴！症例報告で最も多い使われ方は？
統合と解釈、治療計画の立て方
レポートの評価を決定づけるのは、「統合と解釈」が深く行われているかです。
単なるデータ羅列ではなく、評価結果を論理的に結びつけ、「なぜ問題が発生しているか」という核心に迫る必要があります。
統合と解釈の重要性
データから所見を抜き出すだけでなく、「所見間の関連性」や「日常生活への繋がり」という論理的な流れを構築しましょう。
これが曖昧だと、治療プログラムの立案は成り立ちません。
関連記事 リハビリ実習生に教えたい！これが統合と解釈の書き方だ
関連記事 今さら聞けない！客観的QOLと主観的QOLの違いについて
治療プログラムの立案と目標設定
統合と解釈を経て立案するプログラムは、「指導者に突っ込まれない論理構造」が必要です。
目標設定と治療内容に一貫性があり、患者さんの「Demand」と「Need」のどちらを満たすのかを明確にしましょう。
関連記事 実習生は気を付けろ！こんな治療プログラムは突っ込まれる
関連記事 DemandとNeedの違い！リハビリではどちらを使う？
臨床実践でのリスク管理と必須ツール
臨床現場では、あなたの知識が行動に反映されているか、特に「リスク管理」の意識が厳しく評価されます。
リスク管理は難しいよ
学生ができることを
やればいいだけ！
知識不足や判断ミスは患者さんの安全に関わるため、実習生であっても最低限の義務です。
ベッドサイドでの安全管理
実習生には、バイタルサインの変化や動作時のリスクを察知し、適切な判断を下す能力が求められます。
ベッドサイドでの基本的なリスク管理は、即座に評価に直結する必須項目です。
関連記事 リハビリ実習生でも簡単！ベッドサイドのリスク管理について
効率的な評価ツールの活用
レポートの質向上と指導者への説明責任のため、評価ツールの正確な利用は欠かせません。
脳卒中患者に対する評価整理や、動作分析を簡潔にまとめるスティックピクチャーのマスターは、実習効率を大幅に改善します。
関連記事 リハビリ実習に役立つ！もしも症例が脳卒中片麻痺だったら？
関連記事 スティックピクチャーを簡単かつ綺麗に作成する方法を公開！
まとめ
リハビリにおける臨床実習は、知識を「患者さんのためにどう生かすか」を実践的に学ぶ、貴重な機会です。
実習の成功は、知識量ではなく「準備力」と「人との関わり方」で決まります。
形式的な作業（電話対応やレポート形式）を素早くクリアし、思考の整理（統合と解釈）に時間を費やせる環境を整えましょう。
このロードマップを頼りに、壁にぶつかっても諦めずにやり遂げてください。
もし臨床実習で迷ったら、
ここに戻ってきてね！
